・はじめに
朝ご飯の用意をしていたら、ちょっと思い付きが。。。
「そうか、こうすればシニアの人もプログラマーになれる!」
役職定年から雇用延長後の完全定年までの約10年程度の間、シニアは苦難の時間を過ごさないといけなくなると言われています。
もし、稼げるプログラマーになれたら、「腰掛シニア」などと陰口をたたかれることもなく、悠々自適に仕事ができのではないでしょうか?
会社に残るも良し、転職や独立するもよし。昨今のプログラマー不足の世の中、選択は自由です。
会社との関係もWin-Winになり、よいことずくめ。
ご一緒にシニアが稼げるプログラマーになる方法を考えてみませんか。
なぜ50代シニアがプログラマーを目指せるのか?
定年後のシニアにはプログラマーの仕事はお勧めしない
私は別の記事で、定年後のシニアにはプログラマーで稼ぐことをお勧めしていません。
なぜなら、定年後にプログラムの勉強を始めても、稼げるようになる確率は非常に小さいからです。稼げないだけならまだしも、実際の仕事を受けて、品質が悪いとか、結局できなかった、などということになったらとても嫌な思いをします。
ですから、定年後にシニアがプログラムを勉強するなら、趣味の範囲にとどめたほうが良いです、と申し上げています。
定年後のシニアでは、プログラマーになるために必要な「決定的なこと」が欠けてしまうのです。
(ご参考記事)
なぜ、50代のシニアはプログラマーを目指せるのか
それではなぜ、50代のシニアにはプログラマーの仕事を目指せるのでしょうか?
それは、『プログラマーとしての実務経験を積める可能性がある』からです。
稼げるプログラマーになるためには、独学やプログラミングスクールでは知識・経験が全く足りません(一部の天才は別ですが)。
そこから最低でも1~2年、普通は3年くらいの実務経験がないと使い物になりません。
年齢が若ければ、将来の稼ぎを考慮して、人を育てることを考えますが、シニアにわざわざ経験を積ませてくれるところなんてまずありません。
でも、現役である50代社員はやり方を考えれば、この実務経験を積むことができるのです。
でも、全員がプログラマーになれるわけではない
ここで勘違いしてもらいたくないのは、50代社員がプログラマーになれるとは言っていません。
プログラミングには向き、不向きがあります。
何の仕事も同じだと思いますが、できないものはできない、嫌なものは嫌、なんです。
しかも定年が見えてきているシニアなど、柔軟性もかなり無くなっているのに、苦手なことなど無理無理です。
今更、好きでもないことなど誰もしたくないですよね。
50代のシニアがプログラマーを目指す手順
これから、50代シニアがプログラマーを目指す手順を解説します。ただ、所属する会社によっては状況が異なる可能性がありますので、そのへんは適宜修正してください。
適性を見極める
まず、自分がプログラマーに向いているか、適性をご自分で判断してください。
プログラム・コードを見て虫唾(むしず)が走るようでは見込みはありません。
子供のころに、PC-8000とかPC-98などをのパソコンを触ってBasicをやっていたり、大学の時に電算機実習などを取っていたら、見込みがあるかも知れません。
向いているかの見極めには、以下の無料コンテンツをお勧めします。
HTML,CSS,JavaScript,PHP or Ruby の無料部分をトライしてみてください。とても無理!と感じたら、諦めましょう。。。
・プロゲート(無料コンテンツ部分)
・ドットインストール(無料コンテンツ部分)
言語を選定する(自社状況の確認)
プログラム言語の選定は重要です。
PHP か Ruby のどちらかを選びましょう。
ポイントは、自分の会社でどちらの言語をよく使っているかです。
できれば、JavaやCは避けてください(COBOLとかも)。
大企業の基幹系システムはこれらの言語が多く使われていますが、習得が難しいのと、独立を考えた場合、これらの言語では個人で仕事を受けにくくなるからです。
IT部門の知り合いとかに相談すれば、どちらの言語が良いか分かると思います。
また、その言語での仕事の逼迫度合いも聞いてみると良いかも知れません。バックログが溜まっていて大変そうであれば、食い込めるチャンスもあるというものです。
最終的にはいろいろな言語を知る必要がでてくると思いますが、最初の言語でつまずかないようにしたいですね。
最速でスキルを身に付ける
定年予備軍シニアに残された時間は多くはありません。
最速でスキルを身に付ける必要があります。独学やプログラミング無料サイトでちまちまやっている時間はありません。
そこで、プログラミングスクール一択になります。
テックキャンプ、TechAcademy、DMM WEBCAMPあたりから選べば無難だと思います。国の給付金も利用できるかもしれません。
(ご参考記事)
スクールでは、Webアプリケーション、例えば商品販売サイトとかを自分で作って、会社の人に見せられうよう準備しましょう。
データベース操作が入るのは必須でしょう。
IT部門へ異動する(これがキモ!)
ここがキモです。
IT部門、もしくはプログラミングのできる社内部門に異動願いを出しましょう。IT部門が別会社なら、出向の希望を出しましょう。
会社も50代シニアの処遇に困っています。会社がIT技術者不足で困っていれば、うまくハマる可能性は高いと言えます。
しかし、何もなしで異動願いだけ出しても鼻で笑われます。今までやってきたことの実績を十分アピールしましょう。
アピールするもの
・スクールの終了証
・自分で制作したWebサイト・Webアプリケーション
・自分のスキルで会社に貢献できること(考える)
なお、基本情報処理技術者(FE)、応用情報処理技術者(AP)なども取得すればアピール材料になると思いますが、スピードが重要なのでなくて大丈夫でしょう。
もしIT部門に異動できなくても、ITに関連する仕事に異動できれば、まずは良しと考えましょう。最近はユーザー部門でもWebサイトの管理やRPA(Robotic Process Automation)などIT関連技術を使うようになってきています。
これらの仕事に携われば、転職や雇用延長時に何かと有利になる可能性が高くなるでしょう。
IT部門などで実務経験を積む
晴れて異動できたら、ここからがプログラマーとしてのスタートです。
やっとこれから実務経験が積めるというものです。
新人になったつもりで、心機一転、新しい仕事に取り組みましょう。
教えてくれる人は自分より相当若い人になりますが、師匠なので良い関係を作りたいですね。
もの作りが実際どのように進むのかを目の当たりに経験できる貴重な期間です。ぜひ有効に使いたいものです。
ここで重要なことは、与えられた仕事だけをこなすのではなく、専門書を読んだり、分からないことをネットで調べる癖をつけることです。
最近のWeb技術では、これだという鉄板の本とかはなく、情報が分散しています。わからないことはいろいろな専門書やネットで調べるか、コミュニティなどで聞くことなどが一般的です。
つまり、自分で調べる・解決する癖がついてないと、独立してからとても困るということです。
クラウドソーシングでの副業チャレンジ
ある程度プログラマーとしての経験を積んだら、副業でクラウドソーシングの案件にチャレンジしてみましょう。
定年後に独立する予行演習のようなものです。うまく回っていけば、大きな自信につながるでしょう。
最初は敷居は高いですが、会社に何でも聞けるメンターが要るので安心です。心おきなくチャレンジできますね。
もしこれが独学でやっていたら、クラウドソーシングの最初の案件はバベルの塔くらい高く見えるかも知れません。
(クラウドソーシング大手2社)
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(オマケ)転職にチャレンジする
プログラマーとして自信がついたら、転職にチャレンジしてみるのも良いかも知れません。(転職の自信がなくても、自分の市場価値を測るために登録するのもあり)
ここでは、転職情報サイトではなく、転職エージェントに登録するほうが良いと思います。
もし登録さえもできない場合でも、それはそれで自分の市場価値がわかるというもの。登録ができれば、転職エージェントの担当者がつき、履歴書や業務経歴書などの書き方、自分のアピールの仕方などをしど王してくれます。
もちろん自分の市場価値についても議論できるでしょう。
転職エージェントに登録するだけなら、ノーリスク・ハイリターン。
だめでもともと、やるしかありませんね。
(ご参考記事)
まとめ:チャレンジせよ! 失敗しても失うものなし
さて皆さん、いかがでしたか?
「【鉄板法則】 50代のシニアがプログラマーになれる唯一の方法とは?」を考えてきました。
役職定年でくさっていても仕方ありません。プログラマーにチャレンジして見返してやりませんか?
きっと社内の見る目が変わります。次の運だって開けるかも。
キモは「プログラマーとしての実務経験を積むこと」です。
チャレンジ自体はローリスク(スクールは費用がかかるので慎重に)です。特にやりたいことが無ければチャレンジしてみませんか?
失敗したところで、いまさら何を失うというのでしょうか。
雇用延長まで含めたらあと何年ですか?
定年までをどう過ごすのか、定年後をどうするのか、じっくり考えたいですね。
では、明るく、楽しく、前向きに、毎日をお過ごしください。
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