・はじめに
コンドミニアムでのトラブル事象はたくさんあります。
毎日トラブルに遭遇、みたいな感じかも知れません。これが、駐在員用の高級コンドミニアムであればまだ良いのですが、自腹で借りるとなると、コンドの質が落ちるのと地元民も中には混じって来るので、格段にトラブルは多くなります。
具体的にどのようなトラブルが発生し、どのように対応したらよいのか考察しました。
ご参考にしていただければ幸いです。
(フィリピンを中心に、東南アジア全体を想定しています。)
コンドミニアム関係
スタッフの質が低い件
コンドミニアムのスタッフ関係者、とくにセキュリティ関係やレセプション要員の質は低いです。(高級コンドミニアムであれば多少はましですが))
ルーチンワーク以外やる気はありません。トラブル発生時にはほとんど役に立ちません。伝言ゲームでいつのまにかうやむやになります。
(対応策)
諦める。
最低賃金で働かされているので仕方ないと思うしかありません。
証拠写真を撮ってチクる。
例えば、スタッフ達が自分たちのバイクを長時間コンドの入り口に何台も止めていた件を、証拠写真撮ってメールでマネージャーにチクったら一発で改善しました。
スタッフが責任回避する件
問題が発生した場合、誰も問題のボールを拾おうとはしません。誰かに投げて(投げたつもり)後は知らんぷりです。
たぶん東南アジアはどこの国でも同じでしょう。
(対応策)
マネージャーと話す。
唯一まともなのがマネージャー。ただ、マネージャーは立場・メンツがあるので、面と向かっての交渉では負けるわけにはいきません。メールなどできちんとエスカレーションすると対応が早かったりします。
コンドミニアムの停電
地区ごとやコンド自体の計画停電、および想定外の停電があります。
基本的に予備電源に切り替わり(ブレーカーの手動操作が必要な場合もある)、一部のコンセントのみが使えます。
ただ、うまく切り替わらないと全面停電になります。いずれにしろ、クーラーは使えないので地獄になります。
(対応策)
懐中電灯を用意しておく(山用のヘッドライトが便利)。暑さは我慢する。
※冷蔵庫は一晩くらい大丈夫です。
コンドミニアムの断水
断水はあまり経験していません。数時間くらいはありましたが特に困りませんでした。長時間だとトイレが流せなくなるので困りますね。
飲み水は別途買っているので問題ありません。
(対応策)
半日くらいならどうということはないです
長時間の場合はコンドミニアムの指示を確認する
居住人関係
居住人関係のトラブルはあまり顕著ではありません。
あまり接点がないこともありますし、ある程度のグレードのコンドミニアムであれば、住人の質も低くないからです。
あえて言えば、音の問題とエレベーター、ゴミ出し、くらいでしょうか。
廊下で騒ぐ
基本的に各人が部屋にいればそれほど音はしません。
ただ、廊下で大声を出されるとこちらの部屋まで響きます。建物の作りとして、廊下の両サイドに部屋があると、何かと響きやすいです。
(対応策)
うるさいようなら、コンドミニアムの事務所にチクる
(ただし、張り紙するくらいが関の山でしょう)
ノイズキャンセリング・グッズで自衛する。
ドアの開け閉めが雑
安普請のコンドミニアムだとドアの開閉、鍵を開ける音などが大きく響きます。地元民などは音に無頓着な人が多く困りものです。できればドアクローザー付きドアで重厚な鍵の物件がおススメです(高級物件で少ない)。
(対応策)
うるさいようなら、コンドミニアムの事務所にチクる
※効果はあまりないと思います。
エレベーター・マナーが悪い
外国人は良いのですが、中国人や地元民はマナーの悪い人が多いです。例えば以下のような感じです。
・エレベーターの中で大声で話す
・エレベーターが開くと我先に入る
※人が乗っていると想像できないらしい
(対応策)
コンドミニアムの事務所にチクる(効果薄い)
静かにしろ!と文句を言う(気まずいが、黙る)
ドア正面に立って侵入させない
ゴミ出しが汚い
これも普通の外国人はマナーが良いです。ゴミ置き場は各階に一箇所あります。
問題は、地元住民と中国人です。ゴミ置き場をゴミ捨て場と勘違いしているんじゃないか?と思えるくらいのときがあります。
ゴミ置き場が部屋のそばなら最悪ですね。
(対応策)
ゴミ置き場近くの部屋は借りない
コンドミニアムの事務所にチクる(証拠写真を撮る)
※ゴミの出し方の張り紙くらいは出るが、効果薄。
部屋関係
家具・器具の故障(劣化)
ハンドシャワーで水浸しになった事件
ハンドシャワーのホース部分が壊れて、水が勢いよく漏水し、トイレが水浸しに。水栓トイレの元栓を閉めて落ち着く。トイレの後は必ず元栓を開けて水をタンクに貯める必要があった(通常は閉めておく)。
(対応策)
自分でハンドシャワーのパーツを購入して交換
(自分で交換できるスキルが向上した)
クローゼット、劣化事件
木のクローゼットが湿気で劣化して、塗料がTシャツに写ってしまった。洗濯しても落ちない。
(対応策)
オーナーに文句を言って、クローゼットの清掃をしてもらった。
シャワーの排水口が詰まる件
髪の毛は毎回除去しているのですが、泥のようなもの(髪の毛と一体化して沈殿)が排水溝の入り口に溜まって、流れを極端に悪くしていた。
(対応策)
自分で定期的に取り除く。
割り箸を細く削って排水溝の溝から泥を掻き出す。
シンクの水道の水が止まらなくなる事件(2回)
パッキンの劣化だと思うのですが、マニラ、セブでそれぞれ遭遇。最近は蛇口自体を全取り換えするらしい。
(対応策)
コンドミニアムのエンジニアに原因の切り分けをさせる
エージェントに連絡して交換してもらった
家電の故障
シャワーの電気温水器故障
2年に1度くらいの割合で壊れました。
ただ、連絡しても業者がなかなか来ないとか、当り前です。涼しい時期(1,2月)の水シャワーは結構きついです。
(対応策)
オーナーか契約時のエージェントに連絡。
契約時に故障時の連絡方法を確認しておけば取り敢えずOKです。
クーラーの故障
クーラーの故障は今まで遭遇していません。
あまりにも単純な構造なので壊れにくいのではないかと思います。なんせリモコン操作でなく手動操作。昔懐かしいチャンネル操作!
(対応策)
オーナーか契約時のエージェントに連絡。
電球が切れる
なぜかしょっちゅう切れます。
どこでも電球は売っているので、さすがに自分で交換しました。
(対応策)
自分で購入・交換する。
人以外の騒音・悪臭(工事)
工事や車の音がうるさい
発展途上国ですと工事は多いです。なんせ仕事が遅いのでいつまでも工事をやっています。騒音が気になってもほとんど我慢するしかありません。車・バイクも同じです。
(対応策)
窓を閉めて我慢する
シンナー臭が充満する事件
別の部屋で内装工事をしてシンナーの匂いが私の部屋に逆流して充満する事件が数回発生しました。
コンドミニアムの事務所に怒鳴り込んだのですが、見に来て、該当の部屋に注意すると言っただけで(たぶん口だけ)、全然ダメでした。
シャワールームの排水溝から逆流してくることを突き止め、常時稼働の換気扇を止めたら匂いが緩和した。
夜にドア、窓を全開してどうにか凌ぎました。
(対応策)
コンドのAdminに部屋を検証してもらい、対応させる
(効果は期待薄)
虫(蟻・ゴキブリ、ハエなど)
これは誰も相手にしてくれません。自己責任でどうにかするしかありません。
※実感として、ペストコントロールはあまり効果がありません。
ゴキブリ、蟻
私の部屋は15階ですが、大量の蟻が発生しました。クーラーの窓枠に隙間があり、そこから侵入してきました。ブラックキャップ系の蟻用薬剤で撃退できました。
ゴキブリも多少はでましたが、やはりブラックキャップで完全に見なくなりました。
(対応策)
ブラックキャップ系の薬剤を設置する
ハエ、蚊
雨期になると、高層階でもなぜかハエ、蚊は必ずでてきます。外からは考えにくいので、エレベーターとかに乗って来るのでしょうか。
ハエには「ハエ叩き」がテキメンに有効です。蚊は蚊専用の薬物を使いますが、あまり効果が実感できていません。
(対応策)
ひとそれぞれの対応。
問題の切り分けができない場合
部屋の設備関係のトラブルはオーナーかエージェントに連絡して対応してもらいます。
しかし、問題の原因がコンドミニアム側なのかオーナー側なの分からないことがあります。例えば、蛇口水が漏れるといった場合、はじめは誰に言ったらよいか分かりませんでした。そこで、コンドミニアムのエンジニアに来てもらい原因の切り分けをしてもらいました。
私は6年間で10回以上はエンジニアを呼んでます。
(対応策)
設備関係の故障で原因がわからない場合は、とりあえずコンドミニアムのエンジニアに来てもらう。
契約・エージェント関係
修理費押し付け問題
契約書に500ペソ以下の修理等の費用は理由如何によらず住人が支払う旨の文言が入っていた。
実際ハンドシャワーが壊れたとき、エージェントがこの文言を盾に支払を拒否された。
※契約更改時に経年劣化の故障はオーナー負担と変更。
(対応策)
契約書をよく読に、不当であれば削除・変更させる。
トラブル対応が遅い件
営業はどの国も同じで、契約を取った後は冷たいものです。設備が故障したりしても対応は遅いです。
(対応策)
契約時にトラブル時の連絡・対応について確認しておく
契約期間をなるべく短かくする(契約更新が近ければ対応が早い。安いからといって長期にしない)
デポジットを全額返してくれない件
たまに、いちゃもんをつけれられてデポジットをなかなか返還しない、減額されるなどの話をたまに聞きます。
外国の場合は、基本的に返してくれるはずですが、そこは人間、退去時のやりとりが気にくわないと意地悪される可能性があります。もちろん、理由の如何に関わらず、中途解約は嫌われます。
(対応策)
契約の中途解約は避ける(長期契約は避たい)
転居ではなく、帰国すると言う(相手の気分の問題)。
まとめ
さて皆さん、いかがでしたか?
「【初めての海外住まい】 賃貸コンドミニアムのトラブル対応」をご紹介しました。もちろんすべてのトラブルを網羅することは無理ですが、コンドミニアム生活でトラブルを避ける上での参考になったでしょうか。
まずは、物件を決めるときに、発生しそうなトラブルを想定しておき、避けられることは事前に避けておきたいですね(特に契約関係)。
あとは住んでみないと分かりません。トラブルが発生したら、来たか!と鷹揚に構えたいですね。トラブルは必ず発生するので、発生したときにきちんと対応できることが大切しょう。
最後は諦めも肝心かと。ここは外国なので。
では、明るく、楽しく、前向きに、毎日をお過ごしください。
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