・お悩み
海外初めてで賃貸コンドミニアムを借りようとしている。勝手が全く分からない。何をどこで調べたらよいのだろう。業者にお任せだと足元見られそうだし、ちゃんと見ておかないと後でトラブルになりそうだし。。。
おっしゃる通り、ある程度の知識を付けておかないと、住んでから困ったことになります。特に海外では日本とは違った点で気を付けるべきことがあります。
一緒に見ていきましょう。
※主に東南アジアの国を対象としています
賃貸コンドミニアムとは?
コンドミニアムとは?
・日本のマンションとほぼ同じ
コンドミニアムとは日本のマンションとほとんど同じです。違うところは、プールやジムが付いていたり、家具・家電などの生活用品が備え付けになっているものもある、ことくらいです。
家具付きのリゾートマンションといった感じでしょうか。品質はそれないりですけど。
・セキュリティはバッチリ
セキュリティは日本とはかなり違います。入り口は24時間警備されていますし、夜の巡回も頻繁にあります。掃除もひっきりなしにやってます(人が余ってるだけ?)。
ただ、ちゃんとやっているかが問題なんですけど。
部屋のタイプ
部屋のタイプの呼び方が日本と違います。
・スタジオタイプ(ワンルーム)
・1ベッドルーム(LDK+一部屋)
・2ベッドルーム(LDK+二部屋)
どのタイプもトイレ・シャワー、キッチンがついています。一人ならスタジオタイプで十分です。
家具の有無
各物件には家具や電気器具が付いているものがダントツで多いです。中には、日本のように家具が付いてない物件もあります(もちろん賃料は安い)。
■Fully Furnished (家具家電付き)
ベッドやソファ、冷蔵庫、エアコン、キッチン用品などほとんどのものが揃っており、そのまま住み始められるタイプです。
■Semi-furnished(一部家具付き)
一部の家具や家電だけがあるタイプです。
ベッドはあるが冷蔵庫はない、などいろんなパターンがあります。
住み始めるには、買わなければいけないものも出てきます。
■Unfurnished, Bare(家具なし)
日本の賃貸マンションを借りるときと同じようなもので、家具家電は何もない状態の部屋です。
物件の探し方
物件の探し方はたぶん以下の4種類になると思います。
一番簡単なのは特定の業者に依頼することですが、初めてだと相場もわからず、高いところを紹介されがちです。多少なりとも相場観を作ってからにしたいですね。
(それでOKなら楽ですけど)
別途相談できる知り合いがいれば、それに越したことはないでしょう。
Webで探す
まず最初はWebで探すのが良いでしょう。
もちろん正確な情報ではありませんが、だいたいの相場観やどの辺りに住めばよいかがわかってきます。
調べる順序はこんな感じでしょうか。
1.日本語サイトでまず住居の場所、相場を確認
2.英語サイトで物件や相場を確認する
(基本的にどこも英語サイトはあります)
Facebook等のSNS探す
フィリピン特有かもしれませんが、Facebook情報のほうが旬情報が多くおススメです。フィリピン人はみんなこちらで探すようです。
グループ名:For Rent Cebu:Aprartment house Condo.Rooms(セブの場合)
たぶん各国でも同じようにSNSで探す仕組みがあるかもしれませんね。
業者に依頼する
・日系業者
英語が厳しいのであれば、日系業者に頼むことになります。高い物件から紹介してくると思いますので、しっかりと部屋のタイプと予算感を伝えることが重要です。
そのためにも、事前調査が必要ですね。
・地元業者
メールのやり取りだけで会うので、心して対応しましょう。念のため、現地の物件集合とし、相手の車とかには乗らないようにしましょう。
約束の時間にはだいたい遅れて来ます。そのつもりで(怒らないように)
気になる建物を直接訪問する
評判の良い物件や、サイトなどで気になった物件、住みたい地区で目についた物件などを、ピンポイントで直接訪問するのもありです。
管理事務所で部屋貸し業務をやっているとそのまま部屋を見せてくれます。
そうでなければ、空き部屋のオーナーや業者に取り次いでくれます。
物件の選定方法
気になる物件が見つかったら、実際の物件を見ることになります。
物件の選定方法やチェックの仕方を御参考までに記載します(他にもチェックの方法はあるかと思います)。
どのような部屋にするか
・コンドミニアムのグレード
グレードは予算と好みでしょう。
・部屋タイプ別
住む人数で部屋のタイプがほぼ決まります
・高層階・下層階
一般的に虫や空気の関係で高層階が好まれます
物件付近を確認する
物件の周囲状況は業者と会う前に確認したいですね。
写真で見た建物と部屋は素晴らしいのに、周りの環境が劣悪なんてこともざらです。
生活のしやすさを考え、スーパーやレストランなどの距離はきちんと確認したいですね。
ポイントは以下。
・治安状況、衛生状況
・スーパーは近いか
・会社等との距離
・交通手段・駅との距離
・洗濯屋、水屋はあるか
※洗濯物、水は配達の場合も多い
・レストラン、食堂
・コンビニ
・カフェ
建物をチェックする
建物の構造や付属物、管理関係をチェックするとともに、掃除が行き届いているか、しっかり管理されているかを確認しましょう。
掃除とかいい加減なところは、管理やセキュリティもだらしないところが多いです。
・エントランス
・レセプション
・事務所(Admin)
・セキュリティ
・エレベーター
・共用部分
(プール、ジム、ラウンジ、駐車場など)
・通路(汚れ・荷物)、非常口確認
・郵便物の受け取り方法
・電気・水道の支払方法
部屋をチェックする
部屋のチェック方法は日本のサイトにもたくさん解説があるので、そちらも参考にしてください。
南国には南国特有の見方もありますが、ご自分の気になるところを重点的にチェックしましょう。
見た目は良さげでも、作りがちゃちいことが多いです。
・匂いは無いか?
・カビはないか?(通常湿気は多い)
・庇があるか?(無いと太陽がダイレクト)
・部屋の階数(高層階は虫が少ないという噂)
・部屋の向き(北向きが暑くない)
・眺望は良いか(他の建物から覗かれないか)
・外部騒音(工事、車・バイクの音)
・風通し(窓は2つあって風が通るか)
・ドア・クローザーはついているか
・ドア素材はしっかりしているか
・ドアチェーンはついているか
・カギは二重になっているか
家具家電のチェック
家具や家電はだいたい安物です。
ショボすぎて涙がでそうなものもあります。私の場合、電熱コンロだったのでIHコンロを自腹で買いました。
気を付けたいのが換気扇。無ければすぐわかりますが、換気扇はあるけどダクトに繋がっていない、フィルタータイプのものがあります。
料理しない人はよいですけど。。。
・カーテンは太陽を遮る厚さか?
・ベッドはスプリングベッドか?
(安物のスポンジの場合があるので押す)
・コンロはIHか?(IHがベストです)
・IH対応の料理道具か?
・調理場の換気扇はダクトに繋がっているか
(→繋がっていない、フィルタータイプあり)
・シャワーの水圧は十分か?
・お湯が出るか?
・トイレにハンドシャワーが付いているか
(手動のウォシュレット)
・シャワーの排水は大丈夫か?
契約(contract)
個人支払の確認と支払方法
個人での支払いとなるのは以下のもになります。個人支払なのかどうか、個人支払なら支払い方法を確認します。
不要なら契約しないこともできます。(私は常時接続のWiFiとケーブルテレビは契約してません)
電気
水(水道水)
インターネット(WiFi)
ケーブルテレビ(NHKなど)
駐車場(必要な場合)
契約書の確認ポイント
契約書は英文になります(現地語は読めません)。
全部しっかり読み込むのが基本ですが、少なくとも以下くらいは文面でも確認したいですね。
・基本項目
・契約期間
・月額家賃の金額
・管理費(Cond due)
・デポジット金額
・支払い方法(現金、小切手)
※フィリピンの場合、賃貸全期間の先日付小切手を振り出すのが一般的(信用がないので)
・その他確認したい項目
・電気製品等の故障時の取扱いについて、記載事項を確認するとともに、故障時の具体的な対応を確認しておきたいですね。
とにかくトラブルは良く発生しますので。
– 誰に連絡すれば良いのか?(エージェント?)
– 誰がが支払うのか
・清掃関係
掃除は自分でするのか、定期的に誰かに頼むのかを明確にしましょう。通いのメイドを雇うこともできます。
掃除を自分でする場合でも、クーラーの掃除とグリストラップの掃除は自分ではできません。どうしたら良いか確認しておいたほうがよいでしょう(普通は有料です)。
部屋の掃除(掃除業者に依頼 or メイド?)
クーラーの掃除
グリストラップの掃除
(流しの下にある油取りの箱)
・ペストコントロールの確認
通常、定期的にペストコントロールという、虫対策の薬剤散布が行われます。薬剤はゴキブリ、シロアリ、アリなどに有効とされていますが、私は効果を実感できていません。
実施のタイミングと有料なのか無料なのかを確認しておいましょう。コンドミニアム側に確認が必要ならエージェントと一緒に事務所で確認しましょう。
・領収書の受取
現金支払いの場合、領収書は必ず受取って、保管しておくべきです。二重請求など当り前に発生します。
なお、先日付の小切手を振り出した場合は、小切手番号と日付、金額を記載した紙に、受け取り者のサインをもらいます。
居住後のトラブル対応
南の国に住むということは、トラブルの連続になります。
誰も責任を取らないどころか、まともな対応をしてくれません。きっと血圧が急上昇することでしょう。
なんともならずに時間が解決してくれることが多いですが、とりあえず対処法を書いておきます。
参考になれば幸いです。
・家電の故障
オーナーか契約時のエージェントに連絡します。
契約時に故障時の連絡方法を確認しておけば取り敢えずOKです。
ただ、連絡しても業者がなかなか来ないとか、普通です。クーラーが故障して何日も汗だくの夜を過ごす、といこともたまにあります。
・騒音・悪臭(工事)
幸い、近くの部屋の音・声がうるさいということはありませんでした。値段の高いところであれば、それなりの人たちなので夜は騒がないようです。
ただ、発展途上国なので工事は多いです。なんせ仕事が遅いのでいつまでも工事をやっています。騒音が気になってもほとんど我慢するしかありません。車・バイクも同じです。
たまに、別の部屋で内装工事をしてシンナーの匂いが自分の部屋に逆流して充満する事件が数回発生しました。
コンドミニアムの事務所に怒鳴り込んだのですが、見に来て、該当の部屋に注意すると言っただけで、全然ダメでした。
毎夜、ドアと窓を全開にしてどうにか凌ぎました。
・虫(蟻・ゴキブリ、ハエなど)
これは誰も相手にしてくれません。自己責任でどうにかするしかありません。
※ペストコントロールはあまり効果を実感できません。
私の部屋は15階ですが、大量の蟻が発生しました。クーラーの窓枠に隙間があり、そこから侵入してきました。一時はどうなることかと思いましたが、コンバット系の蟻用駆除剤で撃退できました。
ゴキブリも多少はでましたが、こちらはブラックキャップで完全に見なくなりました。
ハエ、蚊もなぜか必ず出てきます。
※エレベーターとかに乗って来るのか?
ハエには「ハエ叩き」がテキメンに有効です。蚊は蚊専用の薬物を使いますが、あまり効果が実感できていません。
まとめ
さて皆さん、いかがでしたか?
「【初めての海外住まい】 賃貸コンドミニアムの選び方」をご紹介しました。これから日々の生活を送る上での参考になったでしょうか。
海外で部屋を借りるというのは案外簡単なことです。ただ、きちんとしておかないと後でで大変なことになります。
まあ、きちんとしても結局は大変なことになるんですけど。
最初は、高くついても日系のエージェントにお願いしてみるのが無難かも知れません。でも、ポイントは必ずご自分で押さえるようにしたいですね。
最後に、海外コンドミニアムについての本をご紹介しようとしたのですが、適当な本がありません。
クアラルンプール(マレーシア)決め打ちの本ですが、もしご興味がありましたらどうぞ。
※Kindle Unlimitedなら無料です。
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では、明るく、楽しく、前向きに、毎日をお過ごしください。
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