【詳細解説!】「青春18きっぷ」による、シニア旅の実例-2選はこれだ!

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・「青春18きっぷ」を使った具体的な「鈍行列車の旅」の実例を知りたい人

 「青春18きっぷ」は若者だけのものではありません。時間に余裕があり体力も十分残っているアクティブ・シニアこそ使い倒したい超お得な切符です。

 今回は、この超お得な切符の具体的な使い方を実例を通して解説いたいと思います。実際の乗継経路をもとに、楽しかったこと、困ったこと、意外だったことなど、具体的に書いていきます。
 実例は、5日間の旅と日帰り旅の2種類です。

 ぜひ鈍行列車で日本全国を回って楽しんでいただきたいと思います。

 「青春18きっぷ」を使った旅のテクニックはこちらの記事をご参照ください。

【実例付き解説!】アクティブ・シニアは「青春18きっぷ」を使い倒して超お得な旅をしよう!
「青春18きっぷ」は若者だけのものではありません。時間に余裕があり体力も十分残っているアクティブ・シニアこそ使い倒したい超お得な切符です。今回この超お得な切符の具体的な使い方を実例を通して解説いたします。ぜひ鈍行列車で日本全国を回って楽しみましょう。

【実例1】東京~四国・九州 5日間の旅

 それでは具体的に「青春18きっぷ」を使った実例を解説したいと思います。
 最初は、5日間の四国・九州旅行(きっぷは4日分使用)です。
 旅程の概要は以下の通りです。初日に一気に四国入りするので少々キツイですが、2日目以降はいろいろなお楽しみがある旅です。

 1日目 東京-高松
 2日目 高松-高知(徳島経由)
 3日目 高知-松山
 4日目 松山-別府(「青春18きっぷ」未使用)
 5日目 別府-東京(宮崎-羽田間は飛行機利用)

・旅の目的とは

 日本の47都道府県で未だに行ったことの無い4県を訪ね、日本の47都道府県を踏破する。

 ※これは私自身の「タイムバケット」の1項目です。

 「タイムバケット」の詳細は以下の記事を参考にしてください。

タイムバケットで定年後の人生をアクティブに過ごす方法とは?
今回は、定年後の人生をアクティブに過ごせるようになる、「タイムバケット」について考えてみます。これは以前にご紹介したバケットリストの進化系といわれるもので、非常に使い勝手の良いもになっています。是非うまく活用して、定年後を充実させたいものです。

1日目 東京-高松(804.7km, 乗車時間:11時間30分)

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高松まではさすがにタフだ!

 11時間半も列車に揺られるのはさすがにタフでした(実際には自宅から東京駅まで電車に乗っているので12時間以上電車に乗っている)。全体として乗換は思ったよりスムーズという印象です。

 東京~静岡間は通勤時間帯と重なったため、かなり混みました。静岡以降は電車は空いて快適でした。

途中困ったことは?

 別記事でも書きましたが、三島駅で大量の高校生に阻まれ乗り換えに思ったより時間がかかり焦ったこと、通勤・通学時間帯と重なったため列車内でなかなか食事ができなかったこと、多少トイレの我慢が強いられたことがありました。
 トイレ(大)は大垣駅で時間があったので、駅ビル2階(改札と同じ階)の奥に個室トイレを発見して無事用が足せました。

どうにか到着!

 長時間揺られたせいか、宿についてからも何か体が揺れているようで変な気分でした。

 でも久しぶりに綺麗な富士山も見れましたし、なかなか良い旅でした。不安だった腰もなんともなく、元気に高松でうどんが食べられました。

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 富士山が綺麗に見れました!なかなか良い撮影ポイントが分からず難儀。

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 本場の超ローカル店で「うどん」を食す。でも「はなまるうどん」とほとんど一緒じゃね?
 時間があれば有名店とかを探すのですが、既に夜で疲れもあって断念。

2日目 高松-高知(徳島経由)(231.2km, 乗車時間:7時間20分)

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 ※ジョルダン先生の指示する乗継の列車は間違いだった。実際の乗車はこちら。
  乗り換え時間は2分だが、ホームの反対側に止まっているので(多少の位置ずれあり)、乗り換えは楽勝です。

1226-高松高知2

本格的に「ローカル列車の旅」開始

 ここから本当のローカル列車での旅になります。

 よくテレビでやっている「ローカル列車の旅」よろしく、1両編成でもちろんワンマン電車です。
 車内も人が極端に少なくローカル色満載。日差しで車内はポカポカして思わずウトウトしてしまいます。

徳島で長い途中下車

 徳島では名物?の「徳島ラーメン」をいただき、とりあえず街中をうろついてタイムアップ。良い天気に恵まれありがたかったです。
 徳島から阿波池田で乗り換えて高知へ向かいます。
(未踏破、1県目完了)

阿波池田で想定外が発生

 まず、徳島から吉野川沿いに阿波池田に向かいます。山間(やまあい)を走るかと思っていたのですが、吉野川流域の土地がかなり広く、地図で見るより全然圧迫感がありません。こんな風景が延々と続くのは初めてです。

 そして阿波池田といえば、「さわやかイレブン」で有名になった蔦監督率いる池田高校が駅前にあるところです(かなり古いか。。。)。吉野川沿いにグランドがあり、ここがそうかぁ、と感慨深いですね。

 ここで事件が発生。ジョルダン先生(乗換案内)によると乗換時間が66分あるはずなのですが、反対側に電車が止まっていて、たくさんの人が乗り換えています。もしやと思って電光掲示板を見ると「高知」行き。とりあえず乗車すると直後に出発。どうなることかと不安でしたが、予定より1時間も早く高知に着きました。
 なんと、ジョルダン先生のミスでした。すぐに乗り継げるじゃん!
 ジョルダン先生を妄信することなかれ・・・

高知では定番のあれだ

 高知に到着すると、辺りは既に真っ暗。とりあえずホテルを探してチェックイン。
 高知と言えば「はりまやばし」。
 Google Map 片手に探すとなんのことはない、大通りのそばの目立たないところにぽつねんとありました。本当の橋だと思っていましたが、ほとんど実用に供されない遺物なんだ。。。証拠写真を撮って終了。

 腹が減ったので繁華街をうろつき、とある居酒屋で刺身と地酒をいただきました。思ったより高かったですが、美味しかったです。まあ、かつおは季節外れですが。
(未踏破、2県目完了)

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 ローカル列車はこんなかんじだ!
 写真では2両編成だが、2両目は回送列車。実体は1両編成。

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 徳島ラーメンを地元民は「中華そば」と呼んでいた。「徳島ラーメン!」と注文する時のアウェー感が半端ない。

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 喜んで写真を撮る「出張族」が多数出没していた。純粋な観光客は少ないみたい。

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 結構値段が張った。まあ、美味しかったが。

3日目 高知-松山(288.3km, 乗車時間:7時間45分)

1226-高知松山

謎の駅でスイッチバックを体験

 列車の運行が少ないので、朝早く高知を出発して一路松山を目指します。

 途中で山の中の駅に列車が止まり、すれ違う列車などを待ちます。
 この駅、駅前に何もありません。全くの雑木林で、これって駅舎自体不要じゃね?
 しかし、この駅は結構有名らしく、同乗していた若い人達(鉄ちゃん?)は外に出てパシャパシャ写真を撮りまくりです。それならと私もちょっとだけ外に出てみました。

 なおこの列車、元の線路に戻るのにスイッチバックして戻ります。運転手もそれに合わせて後ろや前へ移動するんですね(1両の車内ですが)。まあ、良いものを見させていただきました。これもローカル列車の醍醐味ですね。

松山では定番の道後温泉!

 松山では久しぶりに道後温泉です。

 ところが、道後温泉本館がない!!!実は改修中ですっぽり幕に覆われていました。温泉自体はというと、裏口でひっそり営業中。湯船は1つだけ。まあ、値段が安いのでよしとしましょう。

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 有名な「大歩危、小歩危」

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 人家はおろか道もない駅。

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 初めてのスイッチバック体験

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 改修工事中の為、裏口から入る。道後温泉本館は細々と営業中!

4日目 松山-別府(「青春18きっぷ」未使用)

 松山市駅-八幡浜港(バス:1,480円、約2時間)
 八幡浜港-別府港(フェリー:3,550円、約3.5時間)

 

バスとフェリーはガラガラ

 今日は鉄道は使わず、バスとフェリーで別府まで移動です。

 時期も時期だからか、バスもフェリーも可哀そうなくらいガラガラです。
 大型バスにたった2名のみ、フェリーはさすがに十数名はいました。でも、フェリーの2等客室はガラガラで私の使った区画は誰もいません。気持ちよく大の字で寝てしまいました。

別府名物「地獄めぐり」は無視して温泉三昧

 別府は「地獄めぐり」が有名ですが、パンフレットを見て唖然。
 金を取るんだ。。。それも組合に入っている場所を回るチケットが2,000円だそうな。雨も降ってるしバカらしいので止めました。(まあ、行く時間もあまりなかったけど。)

 今日は久々に温泉旅館なので、宿での温泉三昧(かけ流しだ!)にします。温泉を堪能したあとは街に繰り出して良さげな店を探します。そしてとある繁盛している居酒屋にさっそくイン。はっぴ姿のお姉さんに勧められるまま別府名物「とり天」を食しました。まあ、1個でいいかな、ジジイなので。

 結局、旅館の温泉には到着時、食事の後、朝、の3回入浴。別府のかけ流し温泉を堪能しました。
(未踏破、3県目完了)

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 フェリーはなかなか大きい!

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 これが別府タワーだ

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 久しぶりの日本旅館(格安で宿泊したのだが)

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  別府名物「とり天」。我々年配者には1個で十分かも。ちょっと数が多すぎた。

5日目 別府-東京(225.1km, 乗車時間:約4時間)

 別府-宮崎空港(列車:一部特急利用)
 宮崎空港-羽田空港(飛行機:ANAマイレージ利用)
 羽田空港-東京(列車:一部私鉄利用)

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 ※ジョルダン先生で検索すると、佐伯で1,353分(約22時間)待ちになる。
  さすがに翌日到着は無理ゲーなので、以下のように途中は特急列車を利用。

1226-別府佐伯

1226-佐伯延岡

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鈍行列車ではたどり着けない!

 別府から鈍行列車で宮崎へ向かいます。(途中、特急に乗らないとたどり着けないので、佐伯-延岡間は特急利用)

 まず驚いたのが車両がおしゃれ。

 JR四国の古い型の車両と比べると雲泥の差があります。やはりお金のある会社と無い会社の違いでしょうか。いくつかの種類の電車に乗っりましたが、とてもきれいで洗練されています。JR東日本の車両よりお洒落だと思います。

 佐伯-延岡間は鈍行を乗り継ぐと翌日になるので、泣く泣く特急を利用。
 待ち時間があったので延岡駅ビルを覗いたら、2階が延岡市図書館と蔦屋書店の複合施設になっていて、メチャクチャおしゃれ。1階はお約束のスターバックス。
 こんな図書館なら毎日来ても飽きないかも。

想定外の事態に

 ここで緊急事態が発生!

 大型低気圧による強風のため電車が遅れ始めたのです。ある駅では30分近く停車。宮崎で降りて宮崎名物でも食べようと思っていたのですが、当てが外れました。それより、宮崎から飛行機で帰る予定なので、予約の便に間に合うか怪しくなってきます。結局1時間半ほど遅れて宮崎空港に無事到着。ただ、宮崎駅で途中下車できなかったのは残念。

 まあ、とりあえず今回の旅の目的である未踏破だった、徳島、高知、大分、宮崎に足を踏み入れることが無事にできてなによりでした。

(未踏破の4県目完了。これにて日本47都道府県完全踏破達成!)

 こうして、「青春18きっぷ」での四国・九州の旅が無事終了しました。

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 窓の景色は、まるで映画のスクリーンを見ているようだ!

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 ソファーやおしゃれな椅子がたくさんあって、毎日でも来たい図書館だ

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 宮崎-宮崎空港間が強風のため一時不通に・・・。再開はいつ?

 トータルの旅費

 交通費: 9,640円(青春18きっぷ 4日分)
      1,450円(バス:松山市~八幡浜港)
      3,550円(フェリー:八幡浜港~別府)
      1,970円(特急:佐伯~延岡)
 宿泊費:16,445円(4泊)
 食費他:12,000円
 
 合 計:45,055円

【実例2】松島海岸でカキを食らう旅(日帰り旅行)

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(往き)東京-松島海岸
(帰り)松島海岸-東京

旅の目的とは

 青春きっぷが1枚余ったので、松島までカキを食べに行くことにしました。

 本当はカキ小屋でカキの食い放題(40分1本勝負)をしたかったのですが、さすがに一人では難しいので、デラックスなカキ定食を食べたいと思います。もちろんビールと地酒もありです。

0103-上野松島

0103-松島上野

乗り換えがせわしない

 久しぶりの東北ということで、気分は上々。

 福島あたりに近づくとだんだん雪が深くなってきて、東北に来たなあ、という感じがしてきます。もちろん車内は暖房しているのですが、何故か空気が寒い。そう、コロナの関係で窓が少し開けて換気しているのです。

 ステテコはいてきて正解(ジジイだ!)。少しの距離なら良いですが、何時間も列車に乗っていたら足が冷え切ってしまいます。

 あと参ったのは、予想外に「鉄ちゃん」たちが多かったこと。

 学校が休みになって「青春18きっぷ」握りしめて行けるところまで行こうということでしょうか。当然みんな同じ鈍行列車ルートになります。

 そして、乗り換えのたびに若者たちの大集団がわーっと移動します。そんなに焦らなくても座れるのになぜか皆走る走る走る。「鉄ちゃん」たちは走るのが当り前なのでしょうか。。。

 もちろん、「青春18きっぷ」の趣旨を考えたら、「鉄ちゃん」たちが正統派なんでしょうけどね(年齢的に)。

幻に終わった「かき」とは

 仙台駅で「鉄ちゃん」の大集団とお別れし、いざ松島海岸駅へ!

 十数年前に仙台で2年間仕事をしていたので松島にも何回か来たことがあります。年末のため思ったより人出が多く、遊覧船のりばも賑わっていました。
 今回はWebで見た「松島おさかな市場」を目指します。「かき」がてんこ盛りの定食を食べようかと。

 歩いて10分ほど、結構な人でにぎわっています。お店の人に聞いたところ、かきのてんこ盛り定食は売り切れ、「焼がき」もできるまで30分以上かかるとのこと。ゆっくりしていたら帰りの電車に間に合わなくなります。

 仕方ないので、「特製まぐろ丼」で済ますことに(残念)。でも美味しかったです。

 まあ、よくあることですね。
 
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 久しぶりの松島海岸駅(工事中)。

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 外観からして凄い。結構若い人がたくさんいました。

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 思わずまぐろを2切れほど食べてしまいました(超お腹が減っていたので)。

 トータルの旅費

 交通費: 2,410円(青春18きっぷ 1日分)
 食費 : 1,850円(マグロ丼、缶コーヒー等)

 合 計: 4,260円

まとめ

3.mato-162

 さて皆さん、いかがでしたか?

 【詳細解説!】「青春18きっぷ」による、シニア旅の実例-2選はこれだ!」をご紹介しました。これから「青春18きっぷ」を使った旅を計画するうえでの参考になったでしょうか。

 今回は「青春18きっぷ」で実際に行った旅をご紹介しました。
 旅のテクニックというよりは、旅行記のようになってしまいましたが、ご容赦いただければ幸いです。
 
 机上で旅行を計画するのも楽しいのですが、やっぱり旅行は実際に行ってみてなんぼでしょう。思い立ったが吉日、「青春18きっぷ」を握りしめて鈍行列車に飛び乗りませんか。

 お財布に優しい、「青春18きっぷ」はきっと我々の手助けをしてくれることでしょう。

 グッドラック!

 では、明るく、楽しく、前向きに、毎日をお過ごしください。

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