定年後の海外移住の始め方・事前準備編

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この記事では、定年後には海外移住してのんびり暮らしてみたいと考えている、現役世代や定年後間もない方々向けに、どのように海外移住を始めたら良いか、その初期段階として考えたいこと、ぜひやっておきたい事を「事前準備編」として解説するものです

海外で暮らしたことがない方が、海外移住をゼロから始めるのはかなり大変なことです。でも、海外移住を自分で準備して実際に移住できると楽しみはより大きくなると思います。

そのような方々にこの記事がお役に立てれば幸いです。

どのような移住をしたいのか考える

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 海外移住にはいろいろなパターンがあり、また海外移住求めるものは人それぞれです。まずは、どのような海外移住をしたいのかはっきりさせることが重要でしょう。

海外移住して何をしたいのか

 まずは海外移住して何をしたいのかはっきりさせることが重要でしょう。やりたいことによって移住の場所や仕方も変わって来るかも知れません。
 明確に”これに専念する”というものでなくても良いのですが、何もないとすぐに飽きてしましますので。観光も1ヶ月もすれば行くところも無くなるでしょう。

どのような海外移住なのか?

 まずは、移住が短期なのか長期なのか、それとも一生海外に住みたいのかということです。
 移住の目的が、「とにかく暖かいところでしばらくゆっくりしたい」ということであれば、リゾート地で2~3ヵ月のロングステイが適当でしょう。
 また、海外で日本の仕事をリモートでやりながら、日本にも頻繁に帰国したい、ということであれば、仕事に便利な大都市に長期間住むのが有利です。

 1つの国だけに住む、または複数の国にも住んでみたい、ということもあるかも知れません。

 海外移住と言ってもいりいろなパターンがあります。考えすぎずにとりあえずやってみる、というのももちろんアリですけど。計画しているうちに移住の考えが変わって来るかもしれませんけど。

 最初から頑張って自分だけの移住方法を考えるのもよいですが、先人の足跡を参考にするのが近道でしょう。
 いろいろなWebサイトで海外移住に関する情報が発信されているので、それらも参考にされると良いですね。

 ただ、良いことばかり書いているものが多いので、話半分、8掛けくらいで考えるのが良いかも知れません。

移住に使えるお金は事前に確認しよう

 移住にかけられる予算は事前に把握しておきたいですね。

 移住した後に現地で働くということは難しいので、普通は年金やその他の不労所得を充てることになります。

 日々の生活で貯金を取り崩すようなことは止めたほうがよいでしょう。貯金はあくまで想定外の一時費用に充てて、日々の生活は定期的な収入で賄うべきです。

 これにより、現地でリッチな生活をするのか、それとも安価な生活をするのかが決まってきます。安価な生活が楽しくないわけではなく、逆に現地の人に近い生活することで、楽しく暮らすことができるということもあります。

 いずれにしろ、使える概算の予算は見積もっておくべきです。

住んでみたいところの情報を収集する

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 次は、具体的に住んでみた国や都市の情報を収集することです。
 どんな海外移住をしたいのか考えるうちに、おおよその地域や国などの候補は絞れていると思います。だいたい国情報も分かっていることでしょう。

業者任せにせず、情報は自分で収集する

 情報収集に関してはは、ロングステイ関連の業者とかではなく自分自身で収集したいですね。
 厳しいですが、自分で情報収集できない人は、自分スタイルの海外移住をすることは難しいと思います。海外移住においては、移住後も常にいろいろな情報収集をすることが安全で快適な生活を送るのに必須になります。

 候補の各国に対する旅行本・雑誌で全体情報を把握することが良いでしょう。いきなり移住関係の情報だけだと片よりが出てくる可能性があります。なので、まずは一般的な情報から収集するのが良いと思います。これにより、自分の好みの国を絞り込むことができるでしょう。

 特に「地球の歩き方」では国の基本情報が具体的・網羅的に書かれているので、最初のとっかかりとしては非常に参考になります。
 これらの本は買って手元で十分読み込むことをお勧めします。決して損にはならない驚くべき情報量です。下手なガイドブックは足元にも及びません(残念なのは、国ごとにレベルに大きな相違があること。著者個人の資質に依存する)。
 ご参考までに「地球の歩き方・フィリピン」のリンクを貼っておきます。

>>地球の歩き方 フィリピン(一例です)(Amazon)

 基本情報の収集ポイントで気を付けたいのは、以下の点でしょう。

地理情報:日本からの距離、気候、など
言語:母国語、公用語、英語の通用度
民族:民族の特徴、多民族国家か、
安全:セキュリティの度合い
物価:日本より安いか高いか
買物:地元店、スーパー・モールの有無
交通:公共交通機関、タクシー、ほか
食事:食材の制約、日本人好みか
宗教:種類、信者の敬虔度、行事
歴史:日本との関わり(特に戦争)
観光:世界遺産、有名観光地
その他:日本料理店・食材店、日本人の数
など

 また、各国のセキュリティ関連の情報については、外務省の情報等を参考にするのも一つです。
 詳細情報は読みにくい難点がありますが、発生事件などが詳細に記載されていますので参考になります。また、日本国としての方針を確認する上でも重要な情報です(日本国の方針に沿っていれば緊急時は助けてもらえるでしょう)。ただ、具体的にどう気を付けるべきなのかははっきりせず、具体的行動に結びつけるには「地球の歩き方」のほうが理解しやすいように思います。

>>外務省 海外安全情報(公式)

旅行者ではなく住む観点で情報収集する

 ある程度各候補の国に対しての基本情報が理解できたら、次は実際に住む観点で情報収集し、自分の場合はどうなるか想像することが必要でしょう。

 住む観点からの情報は、実際に住んでいる人のWebサイトなどを参考にするのが良いかと思います。

 これらのサイトは、各国の基本情報が頭に入ってないと状況の理解が正確にはできないことが多いので、基本情報はしっかり理解しておきましょう。また、これらのサイトは運営者の主観が強く出ますので、「この国サイコー」というものから、「この国はサイテー」などというものまで様々です。一つのサイトを信じるのではなく、いろいろなサイトを見ることをお勧めします

 サイトの傾向としては、住んでいる国を「褒める・自慢する」サイトが多い傾向にあります(まあ、当然ですが)。実際のところは割り引いて考えることが必要です。一例として、フィリピン関連のブログサイトの一覧を記載しておきます。

>>ブログ村 フィリピン情報 TOPページ(こちらがブログ一覧になります)

※同じように、各国の情報ブログがあります。各ブログとも個性がありすぎるので、自分にあうものを見つける必要があります。
 また、最新情報はTwitterも有効です。

移住関連書籍は思ったほど役に立たない現実

 移住関連書籍は、移住の手続き主体の本が多いこと、また、生活情報に関しても書き手の主観が非常に強く出ている場合が多いのが実情です。
 なぜなら、本を売れるようにするためには、必ず最後は必要となる手続き情報を網羅するか、主観部分を強調して面白おかしくする必要があるからです。それはある程度仕方のないことですので、そう思って読むしかありません。でも、それらを割り引いても、現地に詳しくない人にとっては有益な情報になる場合もあります。

 これらの本については、まずは図書館で借りる、もしくは本屋で立ち読みして、自分に本当に役立つと思えたら購入することをお勧めします。

>>金なし、コネなし、フィリピン暮らし!(Amazon)

>>ゼロからスタート! タイ移住サバーイマニュアル(Amazon)

実際に現地で短期間住んでみる

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 移住の目的や、移住したい国などがある程度絞れて来たら、実際に長期間の旅行やプチ移住してみることをお勧めします

現地を確認する重要性

 なぜなら、紙やWeb画面の上での情報と、実際の現地での状況にはやはり大きな違いがあるからです。また、現地の印象も当然個々人で異なってきます。
 情報誌・本では悪いことはあまり書かないことが多いです。写真も綺麗な場所の写真ばかりですし、現地の雰囲気、匂い、音などはさすがに現地で体験しないとわからないことです

 また、ある程度の期間を過ごすことで、短期の旅行ではわからない問題点を発見することができます。
 例えば、一般の食堂は夜8時くらいには閉まってしまうとか、スーパーの食材が思ったより偏りがあるとか、毎日流れるアザーン(イスラム教のお祈り)がちょっと気になる、など。
 これらはホテルに泊まって、毎日観光していたらあまり分からないことでしょう。

現地での確認項目を決める、気のなることを書き留める

 長期間の旅行やプチ移住に際しては、現地での確認項目を事前に決めておき、現地でそれらの項目を自分なりに評価、考える。また、現地であらたに気のなることがあったら書き留め、そして評価する、ということが重要かと思います。

 このとき、写真や音付きの短いビデオを撮っておくのも有効だと思います。その場では気が付かなかったことを後で見ると冷静に判断できます。

 気になることも書き留めておけば、帰ってから検討できるというものです。

帰国後、確認項目を評価する

 現地でのプチ移住を体験し、帰国後に各評価項目を再度点検してみることが大事だと思います。

 現地ではある意味普通の状態ではありません。気分が高揚しているので、ある意味正確な判断はできません。帰国して気分が落ち着いてから冷静に見てみることが必要だと思います。

 また、現地の移住者のサイトなどを再度確認し、自分の感じていることを他人がどう感じているのか比較するのも面白いかもしれません。
 日本人の感じ方には特有なものがありますので、現地風に考え方を変えれば、特に違和感がなくものもあります。

例)時間を守らない(のが当たり前)
  問題の白黒をはっきりさせないで決着(結果オーライ)

準備を開始する

 プチ移住などもして、移住先を決めたら次は具体的な移住準備を開始することになります。

これについては別の記事で具体的な準備について解説していきたいと思います。

まとめ

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 さて皆さん、いかがでしたか?

 「定年後の海外移住の始め方・事前準備編」をご紹介しました。これから海外移住を考える上での参考になったでしょうか。

 海外移住を考えるためには、まずやりたいことを具体的にイメージすることと、情報収集が重要です。
 移住は数ヶ月のロングステイであってもそれなりのお金のかかるものです。ましては何年にも及ぶ移住となると、慎重な準備・計画が必要になります。

 「失敗した―!」なんて悔やまないように、じゅぶんな準備をして臨みたいものですね。

 では、明るく、楽しく、前向きに、毎日をお過ごしください。

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