定年後、フリーランスになって感じた5つのギャップ

eyecatch-72 仕事・副業

・はじめに

 定年後は自由に働けるフリーランスになりましょう!、などと勧める記事などがWeb検索すると目につきます(すみません、私も別記事で書いてます)。
 確かにフリーランスとして働くのは自由で楽です。でも、定年後にフリーランスになった人が、稼いでます、とか失敗しました、などという記事になかなかお目にかかれません。

 たぶん書きにくいのかなぁと思っています。
 うまく稼げている人は別にノウハウを発信する必要性はないでしょうし、また稼げてない人もその状況をわざわざ晒す必要もないかと。

 そこで、とりあえずフリーランスとして活動している私が、率直に感じたことを書こうと思った次第です。

 ご参考になれば幸いです。

(フリーランスをお勧めする記事)

定年後はフリーランスという働き方はいかが?
定年後も多少のお金を稼ぎたい。でも、どこかで雇われて働くのはもうこりごりだ。フリーランスという働き方があると聞いた。自由にどこででも働けるらしいが、自分でもできるのだろうか? ご安心ください。定年後にフリーランスという働き方はできます。

フリーランスになって感じたこと

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 現在私は、ITコンサルタントとダイビングインストラクターの2つを仕事(副業?)としていますが、ダイビングインストラクターはコロナ禍以前から全く稼げていません(逆に出費している)。
 今回はITコンサルタントとして仕事をした感想を書いています。

・思った通りあまり稼げない

 もともとフルタイムで働かないことは決めてますし、セブという特殊な環境なので、仕事が降ってくるほどあるわけもありません。まあ、自分ひとりが食べれるくらいは稼げているという、想定どおりの状況です。

・仕事のスタイルには満足

 実際の仕事の案件を受けているときは、顧客サイトにお伺いすることがほとんどです。各社さんともスタイルが違って面白くもあり、非常に参考になります。
 
 顧客サイトに行かないときは、コワーキングスペースで9時~6時で仕事(らしきこと)をして、土曜日は喫茶店にいて、日曜日は休養日、と非常に規則正しい生活をしています。
 コワーキングスペースに『出勤』すれば、受付のおねーさんや知り合いもいるので、寂しくありません。月極で5,000ペソ(約11,000円)ですが、それだけの価値はあります。ネットも早いですし。
 
・仕事で感じるギャップが大きい

 元々の仕事が大企業相手の仕事だったので、今のITベンチャー系企業中心の仕事とはかなりギャップを感じています。
 これから定年後フリーランスになる方が、従来通り大企業案件に携わるのであればそれほど違和感はないと思いますが、顧客や案件が中小企業やベンチャー企業、個人などのものに変更となるると、同じようなギャップを感じると思います。
 ※もちろん、業界・業種等でギャップを感じない場合もあるかと思いますが。

 感じたギャップを列挙すると以下のものとなります。 
 これから、それぞれのギャップについて考えていきたいと思います。

・スキルギャップ
・案件規模ギャップ
・年齢ギャップ
・完璧性ギャップ
・価格ギャップ

仕事で感じた5つギャップとは?

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スキルギャップ

 同じIT業界といっても、顧客企業によって、求められるスキルの範囲・深さが変わってきます(たぶんどの業種でも同様のことはあると思います)。
 求められるスキルの範囲や深さが違う、ということはある程度覚悟はしており、準備もしていたのですが、業界常識が違ったという事にはショックを受けました。
 あるベンチャーのCTOとチャットで議論したときに、業界の鉄板常識を否定されて絶句しました。出身分野や経験が違うとこんなこともあるんだと、勉強になりました。当然その議論は止めましたけど。
 
 こんなの業界の常識だとたかをくくっていると、足元をすくわれることもあるので注意が必要かもしれません。

案件規模ギャップ

 関わる案件の規模が圧倒的に小さい、ということにギャップを感じました。
 もちろん、成果物が違うので当り前のことなのですが、案件規模はいろいろな面に影響します。
 
 案件が大きければ、その案件に入って支援するということができますが、各案件が小さいとなると、複数案件を外部から評価するとか、全体にかかる仕組みなどの面から携わらないとコンサルの仕事になりません。

 現役時代は大きな案件にどっぷりつかって仕事をしていた身としては、提案のポイントを変えないと仕事が獲得できないということになります。

年齢ギャップ

 お世話になった各社で、私がダントツで年長者でした。
 1社だけ社長が40歳代でしたが、あとの会社は社長・役員もほぼ30代。私の直接のカウンターパートはほぼ自分の子供の年齢くらいの人がほとんどでした。
 とはいうものの、仕事自体はしっかりしている人ばかりで、さすがにベンチャー企業だと思いました。そのため、自分の年齢を意識することなく仕事はできたのではないかと思ってます。

 まあ、さすがに私を相手にする人はやりにくくはあったとは思いますけど。

完璧性ギャップ

 仕事の完璧性についての度合いにも大きなギャップを感じました。

 もともと成果物に求めるレベル、価格が違うので仕方ないのですが、その程度のレベルでいいの?と思えるレベルのこともありました。
 逆にスピードは速く、求めるものが違うのだなと思いました。従来のIT技術者は悲観論者が多いのですが、楽観論の人が多いなあという印象です。

 ミッションクリティカルな仕事かどうか、ということもありますけど、これがグローバルなんでしょうか?

価格ギャップ

 最初は自分の値段をどうつけたら良いか、ということに悩みました。
 最終的には、自分の人月単価(フルタイムの値段)を決めて、実際の作業工数(契約工数)に割り当てることとしました。仕事の内容や顧客先によって変更することはなく、統一価格としています。

 思いとしては、値段を下げてまで無理に仕事を取りたくないということです。ある程度楽をしてしまったので、フルタイムで働くなんてもう無理です。

 セブにしては、私の単価は高いと思います(日本では並みレベル)。価格が合わないときは、工数を減らしてもらって予算に合うようにしています。作業スコープも調整しますが。
 これでぼちぼちですが仕事を取れているので、まあ良いか、と思っています。 

定年後フリーランスとしてやっていくためには

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 これからもセブでフリーランスを続けるためにどうするか、という観点で考えてみました。
 同じような働き方をするのであれば、日本にいても同じようなことかと思います。

営業力をつける

 営業力が非常に大事だと痛感しています。
 
 現役時代のコネクションを使って仕事を確保できるのであれば、それに越したことはないと思います。特に業界関連団体とかの知り合い関係は仕事を得やすいと言われています。
 また、Webや雑誌、その他のメディアの求人情報から、ダメもとで応募してみるとかもありですね。
 自分の専門分野のWebページを立ち上げて、仕事につなげるということも考えられます。これは今、私も検討中です。

 よく言われていることですが、これからフリーランスを目指す人は、仕事をできるだけ確保しておきたいですね。

スキルをつける

 自分のスキルが売れるのか、ということをまず考えたいです。

 シニアになってくると現場の仕事に疎くなっています。フリーランスで求められる仕事は主に現場の仕事です。当り前ですが「部長」の仕事なんてありません。
 スキルが陳腐化していたらキャッチアップしなければなりません。もう頭が固いのでなかなか理解できませんが、そこは根性で行きましょう。
 
 あとは、そのスキルをどのように売るか、ということでしょうか。
 私の場合は、顧客が興味を示してくれたら、自分の出来ることを提案して、両者で作業スコープを調整することが多いです。

 要望にドンピシャでなくてもどうにかなっています。
 まあ、スキルでズレてるところは後で一所懸命調べたりでちょとは大変ですけど。

別の収入先を確保する

 フリーランスの収入は不安定です。

 そのため、本業が不振の場合は副業で穴埋めするとか、別の収入を得る方法を確保しておいたほうが良いと思います。

 本当は、年金とか株の配当収入などの安定した不労所得があれば、自分の楽しみとしてフリーランスの仕事をできるのでベストかなと思ってます。
 私の場合は、厚生年金とわずかばかりの企業年金があるので、無理して仕事を取りに行かなくて済んでいます。
 
 これからのんびりフリーランスでやっていこうとお考えの方は、ぜひ別の収入源を確保しておくことをお勧めします。

 副業についてはこちらでも紹介しているのでご参考にしてください。

定年後、楽しんで稼げる副業 厳選10選
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まとめ

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 さて皆さん、いかがでしたか?
 「定年後、フリーランスになって感じた5つのギャップ」をご紹介しました。定年後のフリーランスを検討する上での参考になったでしょうか。

 大企業に勤めていた人が、いきなり独立系のフリーランスとして仕事をする、というのは結構ギャップがあると思います。

 顧客も今まで付き合っていた客層とは違ってくることも考えられますし、どのような顧客を対象に何を売るのか、ある程度考えておく必要があるかもしれません。

 まあ、定年後なので、それほどシビアに考える必要はないかとも思いますが。ストレスなく、楽しくフリーランスの仕事を楽しみたいものですね。

 では、明るく、楽しく、前向きに、毎日をお過ごしください。

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