・関心事
定年後、時間ができたのでプログラミングに挑戦したい。自分のホームページを作ったり、Webアプリケーションなるものを作ってみたい。でも、プログラミングというとどうすればよいのだろう。学生時代にプログラミングに挫折たトラウマがあり、挑戦するのに躊躇している。
たしかに、Excel操作とプログラミングでは全く違うので、不安に思われるのも当然です。でも昔に比べてプログラミングは簡単です。また、プログラミングのための情報も巷にあふれています。まさに今が始めるチャンスです。
もとエンジニアの私が渾身を込めて、シニアの皆様向けにプログラミングの始め方を解説させていただきます。
今回は、プログラミングを始め方の全体の流れを中心にご説明します。進みたい方向が決まりましたら、別途参考資料に基づき、具体的に進めることになります。
プログラミングを勉強する目的を明確にしよう
趣味でやる?稼ぎたい?
まず、プログラミングを勉強する目的を明確にしましょう。趣味として自分のホームペーなどを作成してみたいのか?それとも、仕事・副業として本格的にプログラミングで稼ぎたいのか?
はっきり言いますが、未経験で定年後から始めて稼げるようになるには才能があるか、よほどの努力が必要です。まずは、趣味で始めることからお勧めします。
もちろん、才能があれば、ガッツリ稼ぐのもありです!
プログラミングの種類は?
プログラミングの種類(エリア)は大きく以下の3種類。下に行くほど複雑で難しくなります。
まずは、「1.Webページ制作」から始めることをお勧めします。
本格的なWebアプリを作る基礎技術の習得にもなり、次のステップ以降につながります。もちろん稼ぎたい人は「2.Webアプリ系」からガッツリ始めましょう!
1.Webページ制作(※注)
WebページはWeb検索で出てくる静的なページ(当ページもWebページです)。
(注:厳密な意味ではプログラミングの範疇ではありません。)
●趣味で始めるのに最適。(技術:HTML/CSS + WordPress)
2.Webアプリ系
Webアプリはショッピング・サイトのように、Webサイトとの間でデータのやり取りが発生するものです。
●フリーランスや副業で稼ぐのはこれ
(主な技術: HTML/CSS + WordPress, JavaScript, PHP or Ruby)
3.業務アプリ系
業務アプリは一般的により大規模なシステムを指す言葉で、Webアプリをも包含するものです。
●就職して本格的にプログラミングしたい人はこれ
(主な技術:Java, C/C++)
また、特殊な分野として以下の2つがあります。
4.ゲームアプリ
言わずと知れた、ゲームです。
特殊な分野ですが、チャレンジしても面白いかもしれません。
5.組込み系(IoT)
組込み系は自動車や家電などに組み込まれる、単体のプログラムで、特殊な作りになります。最近IoTで注目されています。
用途が特殊なので、勉強するには不向きです。
開発の準備をしよう(PCとネット)
プログラミングの方向性が決まったら、まずは開発するための環境を準備必要があります。退職後はスマホだけという人は、ぜひこの際にPCを購入してください。ジジイがスタバでMacBookProいじってたら、結構インパクトありますよ!
PCの準備
お金があり新し物好き: MacBookPro 13インチ
使い慣れたWindows系: ThinkPad X390(13インチ)
■MacBookPro 13インチの紹介サイト
■ThinkPad X390(13インチ)の紹介サイト
MacBook Proのおすすめ理由:
Web系エンジニアはMacユーザーが多い
Web系開発関係のアプリや情報が充実している
スペックが高く、持ち運びに便利な大きさ
MacBookProなら、喫茶店などで一目置かれる(◎)
ThinkPadおすすめ理由
Windowsに慣れている人が多い
光沢なしの画面で目に優しい(シニアに嬉しい)
スペックは十分、持ち運びに便利な大きさ
必要な開発関係のアプリや情報は十分
ネット環境
日本ではほとんどの家庭が光回線になっていると思いますので問題ないです。(もし回線が遅いタイプでしたら光に変えましょう!)
言語の選択、開発環境を決めよう
PCやネット環境が整ったら、次は言語の選択と開発環境の構築です。
言語は何を目的にするかで決まります。
ここでは詳細な手順の説明は省きます(この紙面では無理)。
言語自体の導入や開発環境の詳細な設定手順については、参考書やYouTubeに詳しく解説がありますので、そちらを参考に導入してください。導入自体は特に難しくはありません。
言語の選択基準
Webページ作成
1.HTML/CSS + WordPress
※WordPress:HPを本格的に作成できるツール(CMSという)
CMS:Contents Management System
HTML/CSSの知識があってWordPressを使うと、素人でも本格的なホームページを立ち上げることができます。
Webアプリ系開発
1.HTML/CSS + WordPress
2.JavaScript
3.PHP or Ruby
Webアプリを作成するためには色々な知識が必要です。このほかにもDB(データベース)の知識も必要です。
ただ、やっていくうちにどんどん覚えるので、あまり不安になる必要はありません。まずは慣れろですね。
本格アプリ開発
1.Java, C/C++
本格アプリ開発には幅広く、深い知識が必要になります。通常はチームを組んで開発していきますので、まずはチームに参加できるスキルを身に着けることが必要です。
Java,C/C++は独学は厳しいかも知れません。。。スクールをお勧めします。
開発環境概要(プログラム言語、ほか)
プログラム言語の導入
※1.HTML/CSS、JavaScriptは導入不要
エディター・統合開発環境の導入
※詳細は、参考書や動画などで具体的に指示されますので、それに従ってください。
一般的には以下となります。
HTML/CSS: Visual Stidio Code, Brackets, など
JavaScript: Visual Stidio Code, Eclipse, など
PHP, Ruby: Visual Stidio Code, Eclipse, など
Java,C/C++: Eclipse, Visual Studio Code(C/C++)
学習の進め方(Web系のみ説明します)
・学習の順番
Webアプリ系の学習の順番は以下の通りです。
HTML→CSS→WordPress→JavaScript(jQuery)→PHP or Ruby
Web系を勉強するなら、WordPressは欠かせませんね。
学習の進め方には、現在以下の4つの進め方があります。
各方法にはそれぞれメリット・デメリットがありますので、目的やご自分の状況とお金の余裕を考えて選択してください。
やる気と根性があれば、どれでも可能だと思います。
おすすめは、まず最初は「ドットインストール」「Progate」でサクサクやって自信をつけることだと思います。
①参考書だけで進める
・概要
参考書を使って独学で勉強することです。
読んでわからないところを”ググる”ことが重要です。
※ググることで調べる力をつけることができる。
(手順)
1回目:ざっと本を全部読む(わからなくてもOK)
2回目:参考書のサンプルコードを打ち込んで実行していく。
間違ったところを修正・調査していく
3回目:参考書の課題を行う
間違ったところを修正・調査していく
・メリット
お金がかからない。
分からないことをいちいちネット検索するので、知識が定着する。
・デメリット
とにかく挫折しやすい。時間がかかる。
分からないことや、詰まった時は全て自分で解決しなければならないので、発狂する(かも)。
■参考書の紹介:よくわかるHTML5+CSS3の教科書【第3版】
②動画 + 参考書で進める(無料/有料)
・概要
プログラミング動画サイトの動画を見て独学で勉強することです。
(添付サイトやYouTubeのプログラミング入門系動画サイト)。
見てわからないところは”ググる”、または参考書で確認することが重要。
(手順)
・動画をみつつ、実際にコードを書く(一時停止を使う)
・動画のとおりにコードが動くか検証する
・動かない場合、動画のコードと比較して間違いを探す
・メリット
・低額(月1,000円程度)か無料
・動画なので分かりやすい。止めたり繰り返し見れる。
・サクサク進める。挫折しにくい
・デメリット
・サクサク進むので分かった気になる(知識が定着してない)
■ドットインストール(無料/有料)のお試しはこちらから
■Schoo(有料)のお試しはこちらから
■paiza(無料/有料)のお試しはこちらから
■YouTube「基礎からちゃんと学ぶ HTML 入門!」、など)
③プログラミング学習サービス+参考書
・概要
環境構築が不要だったり(Progate)、「マネして学ぶ」(シラバス)などの特徴ある学習サイト。とにかく、挫折させないための工夫がされていています。
(手順)
・サイトの指示通りに進める。
・サイトの指示通りにコードを入力していく。
・動かない場合、サイトのコードと比較して間違いを探す
(Progateは正解の結果画面と自分の比較もできる)
・メリット
静止画なので、自分のペースで学習ができる。
環境構築が不要(Progate)なので、環境で挫折した人にはお勧め
・デメリット
・サクサク進むので分かった気になる(知識が定着してない)
■Progate(無料/有料)のお試しはこちらから
■シラバス(無料)のお試しはこちらから
④プログラミング・スクール
・概要
プログラミングが初めての人にとっては独学で学ぶのが難しい場合があります。その場合はお金がかかってもスクール通う選択もアリだと思います。
挫折して下手に時間を無駄にするよりも、時間をお金で買うほうがよいこともあります。また、学ぶべき範囲やレベルもしっかりしているのが良いですね。
・メリット
・詰まってもすぐ質問できるので、モチベーションを維持しやすい
・必要な知識が網羅的に学べる
・PHP,Rubyだけでなく、Java,C/C++など本格的な言語も学べる
・デメリット
・かなり費用がかかる(十数万円以上)
・通う時間がかかる。(オンライン受講もある)
・自分のペースで勉強できない場合もある。
スクール選定は下記の記事をご参照ください。
実践
プログラミング学習がしっかりできて自信が持てたら、あとは実践あるのみです。
趣味で本格的なWebサイトを作るもよし、実際の仕事をするもよし、あとはあなた次第です。
(実践例)
1.自分のサイト作成、知り合いのHP作成(HTML/CSS+WordPress)
2.Freelanceで仕事をクラウドソーシングで取る
3.IT企業に業務委託で仕事、インターンで修行する
まとめ
さて皆さん、いかがでしたか?
「シニアのプログラミングの始め方」をご紹介しました。これからプログラミングを始めるうえでの参考になったでしょうか。
プログラミングに少しでも興味をも持ったなら、まずはWebページ制作にチャレンジしてみませんか?
ほとんど無料で視聴できる動画や、実践できるサイトがたくさんありますので、お試し感覚で楽しむのもアリだと思います。
では、明るく、楽しく、前向きに、毎日をお過ごしください。
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