【超要約】「世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事」-本当に食べるべき食事はこれだ!

eyecat-171 100年ライフ

・この記事がお役に立つ人

・世の中にあふれている怪しい健康情報に混乱してしまい、本当は何を食べたら体に良いのか知りたい方
・ちゃんとしたエビデンスに基づいた「究極の食事」について知りたい方

 世の中、これでもかというほど健康情報に溢れています。特に「食」に関する情報はマスコミでもたくさん取り上げられていますが、その中には科学的に十分証明されていない怪しい情報もかなり含まれています。
 では、科学的に証明されたエビデンスをもとにどのような食事が良いのか具体的に見てみましょう。

結論

1.ichi-171

 健康に良いということが複数の信頼できる研究で報告されている食品の例は以下の5つ。

①魚
②野菜と果物
③茶色い炭水化物
④オリーブオイル
⑤ナッツ類

 逆に、健康に悪いということが複数の信頼できる研究で報告されている食品の例は以下の3つ。

①赤い肉(牛肉や豚肉のこと。鶏肉は含まない)と加工肉(ハムやソーセージなど)
②白い炭水化物(ジャガイモを含む)
③バターなどの飽和脂肪酸

 結論だけを見てみると、一般的に言われていることが妥当なことがわかる。ただ気をつけないといけないのは、各食品が具体的に何を指すのか、またその食べ方である。

 詳細についてはぜひ、本書を読んでいただきたい。

世の中は間違った情報に溢れている

2.ni-171
 
 筆者は、世の中には「科学的根拠のない健康情報」に溢れているという。例えば以下はどうだろう。

「科学的根拠のない健康情報」の例
 
①炭水化物は健康に悪く、食べると太る
②βカロテンやリコピンは健康に良い
③果汁100%のフルーツジュースは健康に良い

 一見すると至極まっとうに思えるが、実際にこれらはどうなのか?筆者は以下のように説いている。

①炭水化物は健康に悪く、食べると太る

 「炭水化物は健康に悪く、食べると太る」というのは正しくない。
 炭水化物の中にも「健康によく、食べてもあまり太らない炭水化物(良い炭水化物)」と、「健康に悪く、食べると太る炭水化物
(悪い炭水化物)」がある。

(良い炭水化物の例)玄米、蕎麦などのように精製されていない茶色い炭水化物

(悪い炭水化物の例)白米やうどんのように精製されている白い炭水化物

②βカロテンやリコピンは健康に良い

 βカロテンを含んだ黄緑色野菜そのものは病気の予防に役立つと考えられているものの、黄緑色野菜からβカロテンを抽出しサプリメントとして摂取すると、逆にがんのリスクや死亡率が上がることが、複数の研究によって明らかになっている。

 リコピンに関しては有害とする研究結果はないが、抽出されたリコピンを摂取することで病気を予防したり死亡率を下げたりするという事を示した研究結果はない。

 最近はサプリメントで体に良いとされる成分だけを摂取することがもてはやされているが、重要なのは「成分」にとらわれるのではなく、「食品」を食べることである。

③果汁100%のフルーツジュースは健康に良い

 「果汁100%のフルーツジュースは健康に良い」という考え方は正しくない。
 実はフルーツジュースと加工されていない果物とでは、健康に対する影響が180度異なることが分かっている。最新の研究にによると、フルーツジュースを多く飲んでいる人ほど糖尿病のリスクが高い一方で、果物の摂取量が多い人ほど糖尿病のリスクは低いことが明らかになっている。

 筆者は、「食品」が重要であり、食品に含まれる「成分」そのものはは重要ではないという。

 なぜこのようになるのか、詳細については本書を読んでいただきたい。

医師や栄養士が正しいとは限らない。

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 筆者は、「医師や栄養士が正しいとは限らない。」という。

 専門の資格を持っていると正しいことを発信しているようにみえるが、残念ながらそうとは限らない、というとだ。

医学部ではあまり食事や栄養のことを習わない

・そのため、医師は食事に関するきちんとした知識を持っていないことも多い。

・アメリカやイギリスの医学部ですら、食事と栄養のことを十分時間をかけて教えていないことが問題になっている。ましてや日本ではいわずもがなである。

栄養士の教えることが本当に科学的根拠に基づいているか?

・栄養士が「このような食事をすれば健康になる」というルールを一般の人に指導することには秀でているが、そのルールがそもそも科学的根拠にもとづく正しいもんであるかどうかを判断するために必要な専門知識を持っていない人も多い。

科学的根拠のない健康情報がマーケティングの一環として利用される

・「〇〇が健康に良い」という情報は、商品の売り上げに大きな影響力をもつため、科学的根拠なしに利用されやすい。

・食品に関する関連業界によるロビイングにより、省庁が発表する「ガイドライン」すら歪められてしまう可能性がある。

それでは何を信じれば良いのか?

4.yon-171

一個人の経験よりエビデンスが大事

・食事と健康を巡る議論は、個人の経験に基づくものになりやすい。しかし、個人の経験に基づく健康情報は、その人にとってはうまくいったかもしれないが、他の人にもうまく行く(健康になれる)とは限らない。
 その一方で、エビデンス(科学的根拠)に基づく健康情報を実践した場合、圧倒的多数の人を対象にした客観的研究から導き出されたものであるため、より健康的で長生きできる確率は圧倒的に高くなると考えられる。

エビデンスはレベルが大事

 最近は猫も杓子も「エビデンス!」。昨今はエビデンスという言葉が大流行している。中にはエビデンスという言葉を巧みに使った怪しい情報もでてきているようだ。そもそもエビデンスという言葉の使い方が正しいのか?と思われるものもある。

 エビデンスとは科学的根拠のことを指す。
 そして、エビデンスにはレベルがあり、最も信頼できるエビデンスのことを「エビデンスが強い」と表現し、あまり信用できないエビデンスのことを「エビデンスが弱い」という。

 医学研究は、大きく分けて以下の2つに分けられる。一般的にランダム化比較試験から得られた研究結果のほうが、エビデンスのレベルが高いとされる。

 ①ランダム化比較試験:研究対象となる人を、くじ引きのような方法を用いて2つのグループが同じになるように分け、片方のグループだけに健康に良いと思われる食品を摂取してもらい、もう片方のグループには摂取しないでもらう方法。

 ②観察試験:ある集団における食事に関するデータを集めてきて、特定の食品だけをたくさん摂取しているグループと、あまり摂取していないグループを見つけて分析する方法。

 結局、エビデンス、エビデンスと世間では言うが、どのようなエビデンスに基づくかということが重要なのである。

必要な情報は他人任せにするな(自分で探せ)

5.go-171

 この本では繰り返し、日本のテレビや健康に関する本で紹介されている情報の多くが間違っていると説明している。それではどのようにして正しい情報を得たらよいのだろうか?

 筆者はまず、本当に健康になるための第一歩は以下の3点を信用しないことだと言う。

①テレビなどのメディアの健康情報
②本屋で売られている「健康本」(不正確な内容なのであえて「」付きとする)
③日本語で書かれたインターネットの情報

 なんとも一刀両断という感じであるが、実際のところこれらは、視聴率や本の売り上げ、ページビューなどが上がればよいという市場原理にのっとって作成されるため、情報の正しさよりも、目新しさや意外性が最優先されるとのこと。

 確かに納得のいく話だが、それでは信頼できる健康情報はどのように入手すべきなのか?

 筆者は、「英語を用いて検索する」ことを提唱している。

 日本でGoogleを使うと、日本語(Google.co.jp)で検索されてしまう。そこで、Google.comで検索するように推奨している。
 そして英語の検索結果から信頼できるものを選ぶことが重要だという。たとえば、以下のサイトは信頼度が高いという。

・ハーバード公衆衛生大学院
・メイヨーククリニック(アメリカを代表する名門病院)
・世界保健機構(WHO)
・国際ガン研究機関(IARC)
・欧米の学会のガイドライン
・国立の研究所などのホームページ、など

 詳細についてはぜひ本書を見て欲しい。

まとめ

6.mato-171

さて皆さん、いかがでしたか?
『【超要約】「世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事」-本当に食べるべき食事はこれだ!』をご紹介しました。これから健康的な生活を送る上での参考になったでしょうか。

 われわれアクティブシニアニとって健康問題は最大の関心事です。そしてちまたには健康情報が溢れかえっています。その中には怪しいものや間違っているものも大量に含まれています。
 われわれ自身が健康で長生きするためには、それら大量の情報から正しい情報を選択し、自分の出来る範囲で実践していくしかありません。コマーシャルベースの情報に流され続ければ、金銭的に搾取されるだけでなく健康を損なうことにもなりかねません。

 健康で長生きするためには重要なのは、正しい情報に基づき判断していくことでしょう。そのためには、耳障りの良い情報を鵜呑みにせず、自分で正しい情報を集めるという姿勢が重要でしょう。

 そのためにはこの本が大いに役立ってくれることと確信します。この本はいわゆる魚だけでなく、魚の釣り方も教えてくれる数少ない本といえるでしょう。

 最後に、本書のリンクを貼っておきます。ぜひ実際に手に取ってみていただきたいと思います。

 では、明るく、楽しく、前向きに、毎日をお過ごしください。

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