・ご提案
定年退職、ご苦労様でした。
これで一区切りついたわけですが、でもほっとしてのんべんだらりと過ごしますか?
今までの会社勤めの間、やりたいこともじっと我慢して仕事に邁進してきました。いろいろやりたいこともあったはずです。
今こそ、やりたかったことを実現するチャンスなんです。だれも止めろなんて野暮なことは言いません。
この際です、バケットリストを作って、やりたかったことにチャレンジしてみませんか?
バケットリストとは
バケットリストとは
バケットリストとは、「死ぬまでにしたい100のこと」を書き留めたリストのことです。
bucketとは英語で「バケツ」を意味するのですが、bucketを使った熟語の中に”kick the bucket”(「死ぬ」のぞんざいな表現)というものがあります。
これは、首つり自殺をするとき、バケツに乗って首を括り、最後にバケツを蹴って命を絶つことから来ているそうです。
こんな衝撃的な言葉ですが、アメリカでは、”kick the bucket”(死ぬ)から、The bucket list という習慣が生まれました。
つまり、「死ぬまでにやりたいこと」をリスト化し実際に行っていくという習慣です。
これが「バケットリスト」の由来になります。
映画「The Bucket List」
バケットリストという言葉は、2007年の映画「最高の人生の見つけ方(原題: The Bucket List)」で有名になりました。
ストーリーの中心となるのは2人の高齢者。1人は、お金を儲けること、会社を拡大することばかりを考えてきた金持ちの経営者。もう1人は、奥さんや子供、仕事など、いろんな責任を背負いながら真面目に生きてきた自動車整備士。
余命半年と宣言された二人がたまたま同じ病室になり、意気投合してバケットリストを作り、2人は人生最後の旅に出て、バケットリストを一つ一つ実行していくという物語です。
なかなか感動的な映画でした。
バケットリストのメリットとは?
「別に今更やりたいことなんかないよ!」、「残りの人生、ダラダラ過ごしゃいいんだよ!」という方もいらっしゃるかと思います。
それはそれで結構かと。それがあなたのバケットリストですから。
人が最期を迎えるときに後悔することで最も多いのは、「挑戦をしなかったこと、やりたいことをやらなかったこと」だそうです。
人生最後に何を思うか分かりませんが、悔いの無いようにしたいものですね。
バケットリストにはたくさんのメリットがあるという人もいますが、それらはどうも後付け臭くてしっくりきません。
(お知りになりたい方は、お手数ですがググってください)
「死ぬまでにやりたいことを忘れないように記録しておく」だけのことだと思います。
いわば最後の To DO List ではないでしょうか。
バケットリストの作り方
バケットリストの作り方は単純です。
自分のやりたいことを洗い出して列挙するだけです。非常に単純なので私はExcelで作成しています。
バケットリストの数
一般的には100という切りのいい数字にしています。別に100にこだわる必要はないようです。
また、100個を目標しても、最初から全部埋める必要はありません。
書き始めると分かりますが、100個のやりたい事リストを作るのは大変です。
ちなみに私は煩悩の数と同じ108個です。(欲深い!)
バケットリストのカテゴリー分け
バケットリストをアトランダムに作成していくと、重複に近いようなものが出てきがちで、またそれに気づきにくいものです。
そのため、ほとんどの人はカテゴリー分けするようになります。私も自然にExcelにカテゴリーのカラムを追加しました。
(私のカテゴリーの例)
趣味、教養、旅行、思想(仏教など)、鍛錬(運動)、仕事、など
カテゴリー分けは便宜的なものなので、だいたいで良いかと。カテゴリー分けするのが難しいものも出てきます。
例えば、四国八十八か所巡りは「旅行」なのか「思想」なのか「鍛錬」なのか、人によりますよね。
リスト項目の粒度
実際にバケットリストを実行していくとすぐに分かるのですが、各項目の粒度(達成の難しさ)がバラバラになります。
これはある程度仕方ないのですが、達成が難しいものと易しいものをある程度織り交ぜることが必要かなと思います。
例えば、旅行系やイベント系は簡単なものが多いです。行ったりやったりすれば達成です。でも、「クロールで1,000メートル泳げるようになる」というのは、半年かかりました。ダイビング・インストラクターになるのには2年半かかりました。
というように、どちらかに偏るとバランスが悪くなり、すぐに終わった、とか全然進まない、とかになってしまします。
なので、達成が長期にわたる項目は、場合によってはいくつかの短期目標に分解してみる、などの工夫もできるのではないかと思います。
もちろんやりたいことリストなので、無理にやりたくもないことを入れる必要はありませんけど。
自分のリストなので、各人で工夫ですね。正解はないですから。
バケットリストのサンプル
バケットリストは人それぞれだと思いますが、以下に私のバケットリストの一部を載せておきます(はずかしい限りですが)。
達成済のものもありますし、実施中のもの、未着手のものもあります。
Excelでは、達成予定日、達成日、備考欄などもあり、ほとんど To Do Listになってます。
【ご参考List】
・思想 仏教の経典を読破し、悟りを開く-修行する?出家する?
・旅行 リシュケシュでヨガを習得する(アーシュラム修行)
・仕事 オリンピックの仕事をする
・仕事 海外で働く
・思想 日本国内の巡礼(四国八十八箇所巡り、秩父48箇所、ほか)
・趣味 本を1000冊読む(歴史小説、世界の名作・古典、・・・)
・趣味 洋書を南のリゾートで100冊読む
・鍛錬 ボクシング or ムエタイ をやる(Ph:Boxing, Thai: Muai-thai)
・思想 カミーノ巡礼を行う。
・思想 熊野古道を巡礼する(→合わせ技1本をもらう)
・旅行 ルート66を走破する。もちろん車。
・旅行 6大陸を制覇する
・旅行 アジア・ハイウェイ(AH)を走破する
・思想 聖地巡礼(キリスト教、イスラム教、仏教、など)
・旅行 世界の10大ダイビング・スポットを制覇する
・趣味 水中写真コンクールで入賞する
・旅行 オーロラを見ながら星野道夫を思い日本酒で乾杯する
・生活 夜10時に寝て、朝6時に起きる、規則的な生活を送る
・鍛錬 毎日、ストレッチ、スクワット、水泳 or Walkの有酸素運動を行う
・趣味 ブログをつける(最低週一日)
・趣味 そば(うどん)打ちを習得する(昔は自宅で蕎麦を打ってた)
・鍛錬 冬の1シーズン、湯治場で体のメンテナンスをする(東北)
つづく。。。
何事も形から入る方は、ちゃんとしたバケットリストを用意するとやる気がでるかもしれませんね。
ロバート・ハリス(昔懐かしい旺文社・「百万人の英語」等での英語講師、J・B・ハリスの息子)が、100のリストの本を出しています。本人が特異な人生を送っているので、リスト自体はちょっと極端ですが、リストを作成する上での考え方は参考になります。ご参考まで。
バケットリストの実践
バケットリストで一番難しいのが「実践」です。
バケットリストを作ったはいいが、全然できない!なんてことも珍しくありません。
逆に、どんどん達成できてしまって、やることが無くなった、なんてこともあるかも知れません。
これは、リストの各項目が大きすぎる(難し過ぎる)、小さすぎる(簡単すぎる)ためです。リストの見直しが必要でしょう。
このようにバケットリストは一旦決めたらテコでも変更しないもの、ではありません。いつでも入替してOKです。
バケットリストを実践していく上で気を付けるべき点を考えてみました。
達成順序(優先順位)の検討
バケットリストを作成しただけでは、リストの達成はおぼつきません。
まずどれから着手するのか、並行してできるものは何なのか、などを検討する必要があります。
旅行関係であれば、一度にまとめて達成できるかもしれませんし、計画のしどころです(計画が案外楽しい)。
まず、何から手を付けるのか、達成に時間がかかるのは何なのかを考えます。特に、肉体的に負荷がかかるイベント(例えば、キリマンジャロに登る、など)は早めに計画する必要があります。
また、年齢制限があるもの(暗黙的にも)は最優先で取り組む必要があります。
達成予定日、達成方法の検討
人間、期限がないとなかなか動かないものです。
そこで、バケットリストに達成予定日を入れるとともに、達成方法を個別に検討する必要があります。
おおよそで大丈夫ですので、実施年と季節(春、秋、など)くらいは明確にしたいですね。その年にできなかったら、また組み直せばよいだけです。仕事のように責められることはないので安心です。
難しいのは、長期にわたる項目ですね。
これは、いくつかのマイルストーンを設定して管理するしかないですね(大変ですけど)。
自分年表とかに入れ込めれば、管理が楽かもしれません。
定期的なトラッキング
最低限、年に1回とかは定期的にトラッキングする必要があると思います。
毎月や四半期ごとにトラッキングをしても良いでしょう。各個人の好みかと。
年度の見直しでは、項目の見直し、入替をすることをお勧めします。
実際やってみると、これは無理(そもそも設定自体に無理がある)とか、外的要因により実施が無理なことがわかった、とかがでてきます。そようなものは無理をせず、別のものに入れ替えましょう。
逆に、ぜひリストに入れたいものに気が付くかもしれません。そのときは躊躇なくリストに入れましょう。
別に、自分の楽しみなんですから、気楽にいきましょう!
まとめ
さて皆さん、いかがでしたか?
「死ぬまでにしたい100ののリストとは」をご紹介しました。これからバケットリストを作成する上での参考になったでしょうか。
私自身、バケットリストは未達成リストだと思っています。
やりたいことリストが全部達成できてしまったら、逆につまらないのではないかと思います。
死ぬときに「さすがにこれは達成できなかったなぁ」としみじみ思えればよいかな、と思ってます。
バケットリストをもとに、最後までチャレンジしていくことが大事なのではないかと考える次第です。
みなさまにとって最高のバケットリストができることをお祈りいたします。
では、明るく、楽しく、前向きに、毎日をお過ごしください。
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