・関心事
定年後はどうしようかといろいろ悩んでいる。
40年近く会社一筋だったため、近所で仲の良い人はいない。すれ違えば挨拶くらいはするが、それ以上でも以下でもない。今更近所付き合いもうっとおしい。妻はしっかり自分の世界を作っており、私は蚊帳の外だ。いっそのこと一人海外でゆっくりするのも良いかもしれない。。。
確かに、今更ご近所デビューでもないですよね。
はっきり言わせてもらいますけど、何でこちらからへこへこして仲間に入れてもらわないといけないんですかね。おかしいと思いませんか?
別に仲間になんかなる必要はないんです。いっそ、海外に一人移住してゆっくり会社勤めの垢を流しましょうよ!
今回は、定年後に一人で海外移住したときのメリット、デメリットを考えてみました。海外移住をお考えの方々に少しでもお役に立てれば幸いです。
なぜ一人で海外移住なのか?
60歳の定年後、雇用延長で働いたけど、邪魔者扱いでとんだ目にあった、とお嘆きの方々も多いのではないでしょうか。しかし、完全定年ともなると、会社に居場所はなくなります。では、家に居場所はありますか?夫婦円満で、家庭に居場所があれば良いですが、朝からテレビ三昧していたら邪魔者扱いされるとか。自分の居場所は図書館と公園、ショッピング・モールだけ、という話も。
日本に居場所がないのなら、いっそ海外に自分で居場所を作ってもよいのではないでしょうか?そのためには、夫婦で海外移住ではなく、男一人で行くしかないのです。周りからはジジイの海外引きこもりと言われようと気にする必要はありません。日本でツマラナイ時間を過ごすより、海外で残りの人生を楽しみませんか?
海外単身移住のメリット5選
海外移住のメリットは数え始めたらきりがありません。
とりあえず、移住者でしか絶対わからない、代表的なものを5つ選んでみました。
とりあえずカッコがつく
海外にいれば取り敢えずカッコがつきます。
日本の家にいて怠惰な生活をしていたら、隠しようがありません。でも海外なら、乞食のような生活をしていたって誰にもわかりません。帰国したとき「毎日ゴルフして、そのあと海の見えるプールで泳ぐから体調いいよ!」なーんてセリフも吐けちゃいます。
また、行きたくない同窓会やツマラナイ付き合いを断るのも簡単です。体よく断捨離するのにこれほど都合のよいことはありません。もちろん年賀状も出しません。
とにかく気楽である
誰からも何も言われないので、とにかく気楽です。
いくら用済みジジイとはいえ、目の前にいなければ妻や子供も文句や嫌味も言いません。お互い存在自体を忘れるため、何のわだかまりも無くなります。くだらないダイレクトメールやオレオレ詐欺電話に煩わされることもありません。
また、現地の人も別に気にするわけでもなく、関わることはそれほどありません。そのため、自分のやりたいことに集中できます(または、何もしないということに専念できます)。
朝から晩まで読書三昧、ゲーム三昧。誰にも邪魔されない至福の時間が静かに過ぎていきます。
妻とうまくいく
険悪だった妻との関係も劇的に改善します。忌み嫌う存在が目の前から消えるわけですから、彼女の機嫌はいつも絶好調です。公民館での大正琴サークルやお友達とのバス旅行、夫のことなど思い出す暇はありません。どこかで生きていてくれて、年金が自分の懐に入ればそれで満足です。
ただし、たまにはメールで御機嫌伺をしておくと良いかもしれません。いつ自分が倒れてお世話になるかも知れませんので(無理かな?)。
新しい出会いがある
新しい彼女と知り合える、わけではありません。
新しい彼女を作るためにはお金が必要です。年金暮らしの爺さんにそんなお金はありません。もっと甲斐性があったなら。。。
海外生活をしていると、なんだかんだで新しい日本人の知り合いができます。それも年配者でなく、若い人と知り合いになる場合も多いです。日本国内だと絶対話さないだろう人達と、海外にいるという気楽さからか、なんとなく普通に話すことができます。会社のときの若い人たちと違い利害関係がないので、楽しく話せるのでしょうか。
気を付けたいのは、馴れ馴れしく近寄って来る胡散臭い中年日本人。収入や資産金額を喋るのはご法度です。
日本語が通じないので怒り放題
歳を取ると怒りっぽくなるものです。
これはもう仕方のないことで、自分ではどうすることもできません。最近キレる老人が困ったものだ、という記事がよく目につきますが、これはどうしようもないことです。自分で気を付けようと思っても、瞬間的にキレているので止めようがありません。
その点、海外にいるとキレても相手は何を言ってるか分からないので喧嘩になりません。もちろん、顔にだしたら相手も分かりますが、日本語でごにょごにょ言ってる分にはOK。バカだチョンだ言っても相手はきょとんとしてます。
怒り放題なのでストレスも溜まりません。
海外単身移住のデメリット5選
海外移住のデメリットもたくさんあります。
でも、そんなこと気にしていたら海外移住なんてできませんよ!なるようにしかなりません。
二重支出(お金の算段)
海外単身移住を成功させるためには、元手が必要です。
妻の住む日本と、自分の住む海外の二重生活になりますので、きちんとお金の算段を考えておく必要があります。住宅ローンなどが残っていたら厳しいですね。
定年後に海外で稼ぐということはかなり厳しいので、最低限の生活費は年金などの確実なフロー所得で賄い、もしうまく稼げたら遊び代に充てるという考えかたが堅実かと思います。
私も一応はちゃんと考えてやってます!
会える友人がいない
仲の良い友人(まあ、実際はそれほどでもないかもですが)や知り合いと実際に会えない、というのは結構つらいです。何が辛いかというと、飲みながらバカ話ができない、ということがつらいです。
コロナ禍でオンライン飲み会をやりましたが、やっぱりイマイチですね。盛り上がりには欠けます。海外だと、仕事や学校など同じ時間を共有した人はいないので、盛り上がるということはないです。海外でも若い人達は勝手に盛り上がりますけど。
羨ましい限りです。。。
美味しい日本食がない
美味しい日本食が食べられないのが一番つらいです。
やっぱり自分は日本人だなあ、と自覚する瞬間でしょうか。
日本料理店はどこの国・都市にもあるのですが、本物の日本の味が少なく、ほとんどがまがい物です。韓国人や中国人が勝手に日本料理を名乗っている店もたくさんあります。また、本物の日本料理があっても値段が日本より高い。だから毎日食べられない、という残念な流れです。
仕方がないので、最近は自分で料理をすることが多くなりました。
熟年離婚なんか全然怖くないぞ!
家族と疎遠になる
家族とは以前にも増して疎遠になります。
もともと仲が良ければ、単身で海外移住なんてしないでしょうから、当然といえば当然です。でも、お孫さんが生まれたりしたら、どうなんでしょう。やっぱり日本に帰りたくなるもんでしょうかね。
ちょっとショックだったのは、娘にLINEで連絡を取ったのですが、ガン無視されたことです。3回送って返信がないので諦めました。
海外に単身移住して、精神的に強くなったかもですね。
病気・ケガのときに不安
海外単身移住で最大の不安は、病気・ケガだと思います。
もういい歳をしているので、いつ倒れてもおかしくありません。いつでもあの世に行ける覚悟はしておく必要があるのかも知れません。
よく駐在仲間で話題に上がったのは、脳梗塞のときのtPA治療のことです。tPAは発症後4時間30分以内に静脈投与する必要があります。
ある人が脳梗塞で倒れたとき、一緒に住んでいたフィリピン人彼女が機転のきく人で、すぐにtPA処置のできる病院に担ぎ込んで対応したため、後遺症なく退院できた。別の人の場合は彼女がおろおろしていたので、tPA治療ができず半身不随になった、というものでした。
彼女のいない独り身には関係ない話ですけど、ひとりで倒れたらかなりヤバイです。
とにかく、健康だけには気をつけたいものですね。
まとめ
さて皆さん、いかがでしたか?
「定年後の海外単身移住 メリット&デメリット 10選」をご紹介しました。これから海外単身移住を考えるうえでの参考になったでしょうか。
海外単身移住には、このほかにも多くのメリットがあります。
例えば、移住先が日本との租税条約締結国であれば、海外移住者の年金に日本の税金はかかりません(手続きは必要)。また、移住先の国でも年金受給者に税金をかけない場合が多いです(Visaとかで結構お金取れられますけど)。
いずれにしろ、役目を終えた老人は、日本の若者たちの足を引っ張ることのないよう、海外でひっそり暮らすという選択もありではないでしょうか・
では、明るく、楽しく、前向きに、毎日をお過ごしください。
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