【シニア注目!】老後の投資は高配当株投資に限るわけ

eyecatch-35 お金・年金

・お悩み

 年金が少なく、これからの生活が不安だ。
貯金自体はかなりあるのだが、この低金利のため、利息はスズメの涙。少しずつ貯金を取り崩さざるを得ない状況が続いている。預金通帳を見るたびに貯金が減っていくのは心臓に悪い。どうしたらいいのだろうか?

 お悩みはごもっともです。

 リスク資産はなるべく持たないのは、老後の生き方の王道です。リスク資産に全額つぎ込んで、虎の子の資産を溶かしてしまったら元も子もありません。
でも、貯金通帳の残高が減るのは悲しいですよね。貯金を減らさないで、安定した生活を送るための方策を一緒に考えていきましょう。

なぜ高配当株投資が注目されるのか?

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 高配当株とは、読んで字のごとく、高い配当率の株式です。
通常、3~5パーセント程度の配当率であれば高配当株と言えるでしょう。現在の日本は極端な低金利ですが、そのなかにあって高配当株式投資は魅力的な投資法です。

・キャピタルゲインとインカムゲイン

 株式に投資する場合、株価の値上がり益をキャピタルゲイン、一定期間ごとに受取れる配当金のことをインカムゲインといいます。
 一般的に株式投資をする場合、キャピタルゲインに着目しがちですが、インカムゲインも銀行預金に比べ格段に良い利率なので十分着目に値すると言えるるでしょう。
そのなかでも特に高配当株投資はその高い配当率により着目されています。

・農耕型投資法

 将棋の桐谷さんで有名になった「農耕型投資法」とは、待って実りを得る投資方法です。つまり、配当金や株主優待を気長に待つ長期投資法です。
 逆に、値上がり益狙いは、獲物を追いかける「狩猟型投資法」とと言われています。デイトレーダーなど日に何回も売買を繰り返済方法などが典型ですね。
シニアには、当然のことながら長期投資で高配当狙いのほうが合っていそうですね。

高配当株のメリットとデメリット

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 それでは、なぜシニアには高配当株投資が良いのでしょうか?
それにはシニア特有のいくつかの理由があります。
また、当然メリットだけでなく、デメリットもあります。それでは、高配当株の特徴を見ていきましょう。

高配当株のメリット

・シニアは資産を増やすよりも安定収入が必要

 シニアはこれから大金が必要な訳ではありません。
住宅ローンや子育ても終わっているので、大きな支出の予定は基本的にありません。
逆に必要なのは、日々の生活費。つまり少ない年金で足りない分を配当金補填できればありがたいのです。ここが現役世代との決定的な違いです。

・株価変動に比べて配当金は安定している

 株価は日々変動しており、売り買いで利益を出すのは難しいものです。ましてや暴落などあったら目も当てられません。こうしてシニアは資産を失っていきます。
 しかし、配当金は株価暴落時でもそれほど減らないことが知られています。そのため、配当金目的であれば、暴落時は配当を貰いながらじっと我慢していれば良いわけです。株価はそのうち回復しますので。こうしてダメージが少なく済みます。
また、精神的にも一喜一憂しなくて済み、安心できます。

・将来のインフレへのリスクヘッジになる

 世の中がインフレになった場合、銀行預金だと確実に目減りします。しかし、株式の場合はインフレ率よりも株価が値上がりし、配当金額も増える傾向にあります。
 つまり、株式を持っていること自体がインフレに対するリスクヘッジになるということです。

・税制上の優遇策を受けられる(NISA)

 株式投資ではNISAという節税に有利な制度を利用できます。
 年間購入額が120万円まで該当株式の売却益や配当金が無税になる、という非常に有利な制度です。
5年間で一人600万円まで、ご夫婦で1,200万円まで設定可能となるのも嬉しいですね。

高配当株のデメリット

・リスク資産であること

 高配当株も当然価格変動するリスク資産です。
 長期保有している間に株価が下落したり、リーマンショックのように暴落する場合があります。
最悪の事態は、該当企業が倒産することです。この場合は資産価値が完全にゼロになります。当然、配当も受けることができません。(通常、倒産の前に無配になっている場合が多い)

・減配のリスクがある

 高配当株でいちばん怖いのは減配です。
 会社の業績が悪くなると減配をする場合があります。通常は減配する以前から株価も下落しますので、ダブルパンチとなります。
そのため、投資は1社だけでなく多数の会社に分散投資(ポートフォリオ)をし、リスクを減らす方策が必要になります。
個人で分散投資のための調査・勉強をするのは結構骨の折れる作業です。

・資産を増やす手法ではない

 高配当企業はもともと成長企業ではなく、成熟企業が多いのが特徴です。そのため、株価が中長期的に高騰することはあまり期待できません。中長期的にキャピタルゲインを狙うのであれば、インデックス投資のほうが向いています。
あくまでも、配当収入を狙った投資方法であることを認識しましょう。

高配当株投資の始め方

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株式投資について知る

 高配当株投資は今まで見てきたように、株の値上がり益を狙う手法ではありません。ただし、通常の株式投資に必要な知識は身につけておくことが望まれます。
 例えば、以下のようなことです。

・資産の中での株式投資割合を決めておく
 全て株式投資にはせず、安定資産も保有する

・損切りの閾値を決めておく
 値下がりしたときに売却する基準を決めておく。
 決めておかないと、大きな損失につながる可能姓が大

・集中投資は行わない(リスク分散)
 集中投資はリスクが高いので、必ず分散投資を心がける

・証券会社や他人の言うことを鵜呑みにしない
 人の言うことを鵜呑みにしない。結果を他人のせいにしない。投資は全て自己責任の世界です。

(ご参考)
●株式投資の本紹介

世界一やさしい 株の教科書 1年生 はこちら(amazon)
バカでも稼げる 「米国株」高配当投資 はこちら(amazon)

証券口座を開設する

 まず最初にすべきことは、証券口座の開設です。
 株式を売買するには、証券会社に自分の証券口座を開設する必要があります。おすすめは以下の2つのネット系証券会社です。今どきは昔と違って証券会社の窓口に行くことはありません。ネット系証券会社で取引をするのが主流です。
この2社は特に人気もあり間違いありません。選んだ理由は以下のとおりです。
①画面操作がし易い、②手数料が安い、③外国株の取り扱い種類が多い(含むETF)

(ご参考)
・「SBI証券」の口座開設はこちらです。
・「楽天証券」の口座開設はこちらです。 

高配当株の買い方・選び方

 証券口座が開設出来たら、いよいよ株選びです。
初めての場合、いきなり大金をつぎ込むのではなく、少額投資で慣れていくことをお勧めします。
株の選び方は日本株、外国株のいずれも可能ですが、試しに両方とも体験することが良いと思います。
慣れてきたら、徐々に投資金額を増やしていきます。
 ※投資はあくまで個人の責任で行ってください。

・日本株購入方針(案)

 日本株の高配当株を数銘柄について最低単位で購入。
銘柄については、本やネットなどで調査して選定しましょう。
配当率の高さだけでなく、業績などにも気を付けましょう。
日本株高配当ETF(上場投資信託)は魅力がないので、自分独自の銘柄選びをします。

・外国株購入方針(案)

 米国株高配当ETF(上場投資信託)から購入しましょう。
ETFは、多数の銘柄からなる投資信託で、1銘柄を購入するだけでリスク分散ができますし、株式と同じように即時売買が可能です。また、米国株ETFは手数料が安く(年間手数料が0.1%以下)、非常に楽な投資法です。

でもほったらかしはNG

 日本の株式を購入したら、定期的に株価情報、企業業績状況、国や世界の経済状況をチェックするようにしましょう。毎日が勉強になり、ボケ防止になりますね。
 しかし、キャピタルゲイン狙いんではないので、株価の変動に一喜一憂するのは禁物です。特に強欲をかいて、投資金額を予定より増やすとかは絶対に止めましょう。老後破綻に向かう危険が出てきます。
まずは、心静かに配当が出るのを楽しみにしましょう。

 なお、米国株高配当ETFはある程度ほったらかしでもOK。
企業業績が悪くなれば、勝手に銘柄を組み替えてパフォーマンスが落ちないようにしてくれます。
とても楽でよいですね。

まとめ

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 さて皆さん、いかがでしたか?
「老後の投資は高配当株投資に限るわけ」をご紹介しました。これから投資活動をする上での参考になったでしょうか。

 まずは、試しに少額の高配当株に投資してみましょう。
習うより慣れろ。少額で実践しながら勉強していくのが一番の近道です。
慣れないうちはNISA口座で購入できなかったとか、米国株高配当ETFの買い方がわからない、とかいろいろあるでしょう。
 でも、これも勉強のうちです。これからの長い定年後生活の強い味方ですから、じっくり行きましょう。焦ることはぜんぜんありません。
 そして、配当を受け取る楽しみを早く味わってください。

 では、明るく、楽しく、前向きに、毎日をお過ごしください。

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