定年後からの、株主優待の始め方

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・はじめに

 株主優待でいろいろな商品をもらうのもいいな、というお話をよく聞きます。でも株主優待をもらうことなんかとても簡単なんです。
 株主優待で有名な将棋の桐谷さんのように優待券だけで生活できたら・・・と思うと羨ましいですよね。
 定年後の楽しみにちょっとだけ株主優待をやってみませんか?

株主優待とは?

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株主優待って何?

 株主優待とは、「企業が株主に、自社サービスの割引券や商品などを無料でプレゼントすること」です。

 株式投資では通常、『値上がり益(キャピタルゲイン)』や『配当金(インカムゲイン)』を目指しますが、それに加えて株式優待からもリターンが得られるので、株主に人気な制度です。

 ただ、無料でプレゼントとは言っても、優待をもらうには必要株数や株式の最低保有期間などが定められているなどの点は覚えておきましょう。

 また、企業にとっても株主優待を導入するメリットがあります。自社商品やサービスを提供することで株主にファンになってもらえることです。株主がファンになって自社を応援してくれれば、株の保有期間が延びることで安定株主が増えるメリットがあります。

 実際、上場企業約4,00社の約40%弱程度の企業が実施しており、実施企業は年々増える傾向にあります。

どんな「株主優待」があるのか?

 株主優待の種類は沢山あります。ジャンル別に見てみると以下の通りです。沢山の種類がありますので、具体的に調べてみるとよいと思います。

・金券
 QUOカード、ギフトカード、図書券
・割引・優待券
 スーパー・百貨店の割引券、レストランの割引券、など
・飲食料
 飲料、米・麺、詰め合わせセット、など
・日用品
 美容・化粧品、家庭用品、カレンダー
・カタログギフト
 日用品、美容品、飲食料
・その他

株主優待の始め方

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株主優待の始め方手順

 株主優待の始め方は、普通の株式投資を始めるのと全く同じです。購入する株式銘柄に株主優待が付いているということです。
手順は以下となります。

①証券口座を開設する
 (既に証券口座を持っている方は不要)

 下記のリンクを参考にしてください。
ネット証券は口座開設が非常に簡単になっています。

②NISA口座を開設する
 (既に証券口座を持っている方は不要)
NISA口座を開設すると、配当金や値上がり益に税金がかかりません。

③購入する株を選ぶ
 株主優待のある会社を選びます。
 証券会社のサイトやYahooファイナンスなどで好みの優待を調べる
 ※下記の「楽しい株主優待&配当」のサイトでも選べます。
 (SBI証券の画面遷移の例)
  Home ⇒ 国内株式 ⇒ 株主優待

④株主優待株を購入する
 選んだ株式を購入できる資金を証券口座に振り込む
 指値か成り行きで株式を購入する

⑤優待・配当金を得る
 権利確定日に株式を保有していること
 権利確定日後2~3ヵ月後に優待・配当がもらえる

おすすめの証券会社は米国高配当ETFのときと同じです。
やはり、SBI証券、楽天証券がイチオシですね。
下記リンクをご参照ください。

>>シニアにおすすめのネット証券会社5社の徹底比較

以下のサイトが各社の株主優待詳しく掲載しています。
優待株を購入するときに参考にないrます。

>>楽しい株主優待&配当

株主優待をもらうには?

 株主優待(配当も同じ)をもらうには権利確定日の2営業日前までに株式を購入する必要があります。

 権利確定とは、配当、株式分割、株主優待などが行われる場合、その権利を有する株主を特定するために、権利確定日 (通常決算日) を定め、その日の株主名簿に記載されている株主に、これらの権利を付与することとしています。

 例えば、12月末日が決算の銘柄は、通常権利確定日が12月30日です。権利付最終日である12月28日までに買えば権利を取得できます。権利落ち日である12月29日以降に売却しても権利は取得できます(注:休日の関係で日にちがずれることもあります)。

いつ買うのか?

一般的には、権利確定日直前は株価が高くなります。
 配当や株主優待がまもなく確定するので当然と言えば当然です。権利確定後は株価は下がります(理論的には配当・株主優待の金額だけ下がる)。
 というわけで、別にいつ買うべきかということは特になく、株主優待(配当も)が欲しいのなら、権利確定日までに買う必要がある、ということです。

 株価の推移を見ながら、低水準のときに購入できればラッキーですね。

株主優待で注意すべき点

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投資先として妥当か?

 優待の景品目当てでボロ株を購入するのは本末転倒です。
 いくら優待の景品がよくても倒産したら元も子もありません。景品のおもちゃやシール欲しさに、キャラメルを爆買いして怒られたトラウマの再現はやめましょう。

優待株選定のポイントは以下のとおりです。

・業績や将来性を見て、投資するに値する企業か?

・株主優待に目が眩んで買うのは本末転倒
→倒産とかしたら目も当てられない

・配当金と優待を合わせた金額(トータルリターン)で判断する
 →優待だけで配当がスズメの涙というのもある。

株主優待の条件に気を付ける

 株主優待をもらうため、以下の2点には気を付けましょう。

①権利付き最終日に注意

 「2.2.株主優待をもらうには?」で述べた通り、株主優待(配当も同じ)をもらうには権利確定日の2営業日前に株式を購入する必要があります。
 次回の権利確定日でよければ購入日は気にする必要はありませんが、もらえるものなら欲しいですよね。

②必要株式数や保有年数の確認

 株主優待をもらう条件として、保有株数、保有期間が定められている場合があります。また、保有株数によって優待商品がランクずけされていることも普通です。

 投資できるお金と優待商品をよく検討して購入する銘柄を選びたいですね。

初心者の優待銘柄選び

 株取引に慣れていない人が優待株式銘柄を選ぶ際には、以下の項目を気を付けたいですね。

①余剰資金で分散投資をする

 株式はリスク資産であることをまず認識しましょう。
株主優待で株を購入するのは、本格的な株式投資ではないので、必ず余剰資金で行いたいですね。間違っても大金を株に突っ込むことのないよう自制しましょう。
また、1銘柄に集中することなく、いくつかの銘柄を分散して購入することでリスク分散したいですね。

 株主優待はあくまでも定年後の楽しみの一つと考えればよいのではないでしょうか。

②自分が「欲しい」「使える」「楽しいと思える」銘柄

 優待銘柄選びは、優待の景品が「欲しい」「使える」「楽しいと思える」銘柄を選びましょう。中にはリターン金額で選ぶ方もいらっしゃいますが、必要ない優待は邪魔なだけです。

 それほどリターンがなくても、嬉しい、楽しみを優先したいですね。

③株式購入は、狙ったターゲットをしっかりウォッチして、下がったところで買う

 株の買い方としてはシンプルですが、この点につきるでしょう。
でもこれが難しく、皆がうまくできたら全員大金持ちです。

 株主優待は短期売買ではなく長期保有なので、会社の業績をしっかり見れば長期的に値下がりすることは少ないと思います。

 株価に一喜一憂することなく、株を保有することを楽しみたいですね。

④でもほったらかしはNG

 先ほど申し上げたとおり、株主優待は短期売買ではなく長期保有なので、基本はほったらかしです。

 ただ、知らないうちに会社業績が悪くなり倒産した!、などということを避けるために、最低限の定期的なチェックは必要でしょう。
 年に2回の配当や優待があるのなら、そのタイミングで業績チェックくらいはしたいですね。

まとめ

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 さて皆さん、いかがでしたか?
「毎定年後からの、株主優待の始め方」をご紹介しました。これから株主優待生活を始める上での参考になったでしょうか。

 毎年1~2回優待商品がもらえるのは本当に楽しみです。桐谷さんみたいに優待商品だけで生活することなんて無理ですけど、株主であることを実感できて楽しいものです。
 ぜひ余剰資金で、優待生活を味わいたいものですね。

 最後に、株式投資の入門書と、おすすめ証券会社の記事ご紹介して終わりにしたいと思います。ご参考になれば幸いです・

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では、明るく、楽しく、前向きに、毎日をお過ごしください。

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