定年後は海外で働くという選択はいかが?

eyecatch 仕事・副業

・お悩み

 来年定年なのだが、定年後は海外で働いてみたい。
出張では海外には何度も行っているのだが、結局海外駐在は一度も経験できなかった。給料はあまり望まないので、できれば海外で一度働いてみたいものだ。

なるほど、仰ることはよくわかります。

 定年まで働いたのですから、あくせく日本で働き続ける必要などありませんよね。ここはご希望通り海外で次のステージを花咲かせましょう。
 ただ、定年後となると、なかなか海外でポジションを見つけるのが難しいかもしれません。

 一緒に海外で働くことを検討してみましょう。

定年後、なぜ海外なのか?

1.why-work

 定年後になぜわざわざ海外で働くのか?という素朴な疑問が多くの人にはあるかも知れません。
 でも、定年後だから海外なんです。海外で働くということはいろいろな意味でチャレンジできるし、新しい経験の連続で、非常い楽しいと思います。ボケてる暇なんてありませんよ。

1.全く新しい環境でチャレンジできる

 まずは、新しい環境でいろいろなことにチャレンジすることになります。どんな仕事をするにせよ、初めての体験の連続になります。どのように自分が対応していくのか、非常に楽しみですね。最初はスキルなんてそれなりでOKなんです。
 まずはやってみる精神が重要です。

2.若い人たちと交流できる

 仕事では、現地の人や日本人でも若い人達と交流することになります。
日本にいれば、どうしてもオッサン同士で仕事をしていくことが多いと思いますが、海外だと仕事関係にオッサンが少ないんです。特にベンチャー系の仕事だと若手ばっかりですね。
 レポート先が自分の子供の年齢だったりするのはちょっと何ですが。

3.自分の趣味を存分楽しめる

 自分の趣味に合う場所を選べば、趣味三昧の生活が送れます。
 例えば、フィリピン・セブ島ならダイビング三昧。タイならタイ料理三昧、各地のお祭り三昧など、自分の趣味にあった場所を選べば、海外生活を存分にエンジョイできますね。

4.新しいスキルアップができる

 海外生活をすることで、定年後も新しいスキルアップが可能になります。
 例えば、英語や現地語の語学スキル。仕事で使えば否応なしに上達していきます。また、現地への適応力もだんだんついてきて、何処へ行っても大丈夫なスキルが身につくでしょう。
 でも、美味しい日本食が恋しいのは変わりません。

海外で働く方法とは?

2.whatis

 シニアになると、海外で働くチャンスは限られてきますが、自分で行動すれば方法はいくらでもあります。まずは自分で動きましょう。

1.海外駐在

 海外で働く時の王道ですね。
 日本の給料と現地手当のダブルインカム、借り上げ住居に運転手付きの車とメイド。一回やったら止められない、らしいです。
 ただ、定年後に海外駐在員になるのはなかなか難しいです。海外駐在員の募集はありますが、ほとんど年齢制限があります。
 あるとしたら、コネで見つけるということです。美味しい話がないか、常にアンテナを張っておきましょう。

2.現地採用

 海外で働く場合、現地採用が最も一般的です。
 基本的に日経企業の現地スタッフとして雇用されることになりますが、求人も結構あります。給与は現地ベースになるため、駐在員とは比べ物になりませんが、その国の給与ベースからすれば高めです。
 採用情報は、専門の海外就職エージェントや現地の日系情報誌(Webサイト)などに掲載されることが多いです。こまめに探せばかなり見つかります。
 シニアはフルタイムの現地採用はなかなか難しいのが実情ですが、職種によっては年齢不問の場合もありますので、こまめに探すことが必要かと。年齢を超えていても、ダメもとで応募してみるのもありですね(結構OKになったりします)。

3.フリーランス

 定年後海外で働くとしたら、定番の働き方になると思います。
 VISAの関係もありますが、多いパターンは現地日系企業の本社と業務委託契約をして、現地企業のサポートを行うなどです。
 また、フリーランスとして収入を得るためには、自分のスキルを売り込む営業活動が必要になります。まずは自分のスキルとできることを纏めた、業務経歴書とプレゼン資料が必要でしょう。

4.海外起業

 いきなり海外起業はなかなかハードルが高いですね。
 手っ取り早いのは、海外進出を予定している日本企業(ベンチャーなど)に就職して、海外進出プロジェクト・チームに入ることでしょうか。
 どうしても自分で起業したい場合は、焦らずにまずは現地で働き始めて、起業の機会を覗うのが良いかと思います。現地に会社を立ち上げるには、現地の手続きなど案外複雑で時間もかかるのが普通です。ここはじっくり行きたいですね。

5.JICAシニア海外ボランティア

 個人的にはあまりお勧めしませんが、開発途上国のボランティアをしたい場合は主要な選択肢になると思います。
 ※他にNGOとかの手もあるかもしれません
 私も募集案件でスキル的に合致するものがあり、応募して最終面接まで行きました。しかし、待遇が聞いていたより悪く(基本的に現地生活費のみの支給)、そのうえ現地に自分の車を自力で送ることが条件だったので断りました。経験者によると、JICA職員との待遇の差は呆れるばかりだそうです。
 ODAの実施機関であるJICAの海外ボランティアは見直す時期ではないかと思います。
 
6.とりあえず、語学留学して考える

 とりあえず、語学留学して考えるのも手だと思います。
 まず現地に赴いて、現地情報を収集して次の手立てを考える。働き口の種はやはり現地に行かないと分からないことが多いです。また、その土地柄が自分に合うかどうか見極めるのも重要ですね。

どこで働くか?

3.where

 海外のどこで働くかは大きな問題です。
 もちろん、本人の好きなところで働けば良いのですが、長期滞在でかつ働くというと、ハードルは高いです。
 駐在員か現地採用になればVISAや滞在費の問題もクリアできますが、フリーランスとかになるといろいろな問題が出てきます。

1.先進国

 一般に先進国でシニアが働くというのはハードルが高いと考えられます。その国で通用する、高いスキルと語学力が通常は求められます。もしくは、その国で歓迎される特殊な技術・技能があれば働くのは容易になります。例えば、寿司職人、などは需要があるという話もあります。
(ポイント)
 ・求められるスキル・語学が高い
 ・長期間に滞在VISAが取りにくい
  (フリーランスの場合)
 ・生活費が高い
 ・オフショア系ビジネスが成立しない
  (現地の安い労働力を活用するビジネス)

2.開発途上国

 逆に、開発途上国であれば、オフショア関連の日系企業が多く進出しているので、働き口は沢山あります。また、その日系企業関連の仕事も発生するので、いろいろなビジネスが考えられます。そういう意味で、開発途上国をターゲットに仕事を探すことが現実的だと思います。
(ポイント)
 ・日本との交渉ビジネスが多い
 ・長期間の滞在VISAが取りやすい
  (フリーランスの場合)
 ・生活費が安い
 ・オフショア系ビジネスが大多数
 

働く上での課題

4.isuues

 海外で働く場合、いろいろな課題に直面します。
もちろん、駐在員として赴任する場合は手厚いサポートが得られますが、現地採用やフリーランスとして働く場合、基本的に全て自分で対応する必要があります。
 いずれにしろ、タフな精神と肉体があり、好奇心を持ちつづけることができれば、何事もクリアできます。

1.VISAの問題

 駐在員や現地採用であれば、労働ビザが支給されて滞在自体全く問題がありませんが、フリーランスなどの場合は自分で調達する必要があります。
 シニアの場合は、リタイヤメント・ビザを発行する国も多いので、主にこれを使って滞在することが多いです。ただ、リタイヤメント・ビザの場合、現地での労働ができない場合が多いので、契約面での考慮が必要になります。
 ※日本の親会社と契約し、現地企業をサポートするような形をとる場合が多い。
   
2.生活費

 駐在員以外は、ある程度のまとまったお金を持っていることが望まれます。これは、緊急時に必要となるお金、例えば入院費、緊急帰国費用、などがあるでしょう。
 海外の入院費は一般的に高額であり、また支払能力がないと対応してくれませんので、百万円程度はすぐに支払える体制にしておく必要があります。

3.健康面(単身の場合)

 シニアの場合、特に気を付けたいのが健康面です。
単身で生活している場合、自室で倒れた場合には誰も救急車を呼んでくれません。場合によっては手遅れで孤独死にもなりかねません。そのためには、緊急連絡できる知人を近所に確保しておく必要があります。
 また、持病がある場合、現地に優秀な専門医がいるかという問題もあります。あらかじめ現地の病院を確認し、薬などを飲んでいたら、同じ薬が処方できるかも確認が必要でしょう。
 最近は日本語対応してくれる病院もありますので、少しは助かりますね。

4.語学力

 語学力、特に仕事では英語がある程度できないと厳しいです。
ただ、日本の仕事を現地の人にやってもらう形態であれば、こちらは常に仕様を説明し、検収する立場なので会話は楽です。相手は必ずこちらの意図をくみ取ろうとしてくれます。資料さえ完璧なら、適当にしゃべってもOK。
 ただし、現地の人は理解していなくても、理解できたふりをしますので気を付けたいですね。

まとめ

5.matome

さて皆さん、いかがでしたか?
「定年後は海外で働くという選択はいかが?」をご紹介しました。海外で働くことを検討する上での参考になったでしょうか。

 まずは、なぜ日本でなく海外で働きたいのか明確にしたほうがよいでしょう。これだ、というものがあれば将来ブレません。

 あとは、どこの国にするのか、そして具体的に就職活動を始めることでしょう。うまく就職口が見つかったらラッキー。もし見つからなくてもフリーランスという手があります。つまるところ、行きたければ行っちゃえばいいんです。
 行けばどうにかなるもんです(ちょっといい加減ですが)。

 では、明るく、楽しく、前向きに、毎日をお過ごしください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました