・お悩み
やっと完全定年になった。
公的年金に加えて個人年金もあるので少し余裕だ。
これからは嫌いな冬と花粉症の季節を海外でのんびり過ごしたい。何か良い方法はあるだろうか?
はい、ロングステイという方法があります。
日本をメインとして、特定の時期を海外で2~3ヵ月を過ごすという方法です。例えば、冬から花粉症の時期を南国で過ごせば楽ですよね。
では一緒に、ロングステイについて見てみましょう。
海外ロングステイとは
海外ロングステイは、よく「旅行以上、移住未満」とか、「住むように旅する」などと言われます。
この言葉が端的に特徴を表しています。
一般に海外ロングステイとは、生活の拠点は日本に置きながら、海外の1ヶ所に比較的長く滞在し(2週間以上)、その国の文化や生活に触れる海外滞在型余暇の総称です。
つまり、ホテルなどでの短期滞在ではなく、余暇のためにある一定期間を特定の場所で過ごす、という滞在の仕方です。期間も2週間から長くて3ヵ月くらいが一般的です。
これに対して海外移住とは、生活拠点を海外に移してしまい、期間も年単位が普通であること、海外で仕事もする場合もあることが違ってきます。
海外ロングステイのメリットとデメリット
メリット
・滞在期間が長いほどコスパが良い
滞在日数が長ければ長いほど、飛行機代・移動に係る費用の割合が下がり、旅行日数1日当たりの旅行代金は安くなります。また、宿泊代も月単位になると安く借りることが出来ます。
・旅では味わえない景色や文化に出会える
日数が長ければ、遠めの観光スポットも含め、行きたい全ての場所を心置きなく訪れることができます。また、初回は昼間、2回目は早朝など同じ場所を違う時間帯に訪れることで、朝焼けに染まる山や海など異なる光景を堪能できます。
長く滞在することで、その土地特有の行事に出会えたり、旬の食事を楽しめたりもします。何種類も愉しめるのもポイントです。
その街に長く滞在、すなわち「暮らす」ことで見えてくるものがあります。
・集中して楽しめる、スキルアップできる
長期滞在のメリットを生かして、ゴルフやダイビング、釣りなど、ご自分の趣味をて集中して楽しむことができます。そのため、一気にスキルを向上させることができます。特訓・合宿にはもってこいですね。
また、その土地の料理とかを習うことも十分可能になります。
デメリット
・ロングステイの期間は働けない
定年後なので、フルタイムで働いている方はほとんどいないと思いますが、アルバイトや副業など一定期間働くことが出来なくなります。また、現地においても当然働くことはできません。
そのため、ロングステイに係る費用を十分支払える余裕が必要です。
ただし、ノマドワーカーとしてネット環境があれば働ける副業をお持ちであれば、現地で副業を継続することは可能でしょう。
・総費用は結構高くなる
旅行に比べてコスパは良くなりますが、総費用は滞在期間が長くなるにつれて当然高くなります。
もちろん、宿泊場所や食事(自炊・外食)で違ってきますので、どのようなスタイルでロングステイを過ごすか、ということにも関わってきます。
ロングステイを旅の延長として考えるのか、生活として考えるのかが、費用面での大きなポイントでしょう。
自分でロングステイのアレンジをするか、業者に依頼するかで、費用面で大きな違いが出るでしょう。なるべく自分でアレンジしたいですね。
自分で計画・実行することで海外生活に対するスキルが向上し、安く、安全に行けるようになるでしょう。
期間が中途半端
滞在期間が2週間~3ヵ月程度なので、この期間で十分楽しめる場合もあるし、期間的に不十分な場合もあるかもしれません。
例えば、タイ語を勉強したいとなると、2~3ヵ月程度では初級会話程度までで、あの独特のタイ文字の習得までは難しいでしょう。
でも、期間が決まっているほうがダラダラしなくて良いかも知れませんね。
※通常、ロングステイの滞在期間は、滞在国のビザなし滞在可能期間、または観光ビザでの滞在可能期間に大きく影響されます。
海外ロングステイの楽しみ方
ロングステイは旅行と違って十分な時間があります。
買物と観光地を巡って終わりということはありません。
このたくさんの時間を使って、いろいろな楽しみを満喫することができます。
たとえば、
・避暑・避寒・避花粉症
よく言われるのが、避暑・避寒・避花粉症、です。
自分の苦手な季節や時期をロングステイ先で過ごすというものです。
このタイプは気に入った場所に毎年同じ場所を訪れることが多く、コンドミニアム等の住居を購入される方もいます。
・とにかくゆったりする
とにか滞在先でくゆったりする、という過ごし方もありです。
南国のリゾートで何もせずにのんびりする。
・趣味を集中して楽しむ
自分の好きな趣味を集中して楽しむのもアリです。
例えば、スポーツ。
・ゴルフ
・スキューバダイビング
・スキー
・トレッキング
など
また、街歩きや文化遺産巡り。
・パリ
・ローマ
・フィレンツェ
などなど
これぞロングステイの醍醐味を十分堪能できるといえるでしょう。
・語学留学
英会話であれば、2~3ヵ月の滞在でかなり上達するでしょう。初めての言語でも初級の会話くらいは身に付けることができます。休みの日には異国の町を楽しむのも良し、ショートトリップで近くの町を訪ねるのもよいですね。
まさにロングステイを有効活用して自分の新たなスキルを伸ばすというのはとても素敵なことですね。
・外国文化を堪能する
ロングステイは外国文化を堪能するのにとてもあっています。
旅行だと短すぎるし、移住となるとハードルが高いです。心行くまで堪能するには1~2ヵ月は欲しいところです。
例えば、イタリアのフィレンツェを中心にローマを始め主な都市を巡る。そして気に入った場所には何回も通う、なんと贅沢な時間なのでしょうか。
どこに行くか?
どこに行くか? はあなた次第です。
行き先を選ぶポイントはロングステイの目的と費用でしょうか。
アジアは一般的に滞在費用は安く、先進国は高いです(含むシンガポール)。
特別なこだわりが無ければ、アジアの国を選ぶのが無難な選択と言えるでしょう。
ロングステイで人気な場所のベスト10は以下となります。
1.マレーシア
2.タイ
3.ハワイ
4.フィリピン
5.オーストラリア
6.台湾
7.カナダ
8.インドネシア
9.シンガポール
10.アメリカ本土
(「ロングステイ財団」調べ)
順番に並べると上記のようになりますが、アジア各国は長期の滞在、先進国は比較的短期の滞在になるのが普通です。
そのため、滞在の目的の滞在都市によって違ってきます。
例えば、マレーシア、タイ、フィリピンなどはゆっくり、のんびりの滞在、ハワイ、オーストラリア、カナダなどはややコンパクトになるでしょう。
各国別の滞在比較に関しては、以下の記事をご参照ください。
>>【必見!】人気のロングステイ先5選、徹底比較(予定)
まとめ
さて皆さん、いかがでしたか?
「定年後は海外ロングステイという生き方」をご紹介しました。ロングステイと旅行、移住の違いはご理解いただけたでしょうか? また、これからロングステイを考える上での参考になったでしょうか。
まずは、ロングステイについて自分でネットや本から情報を集めることが重要だと思います。安易にロングステイ専門の業者に頼るのはなるべく避けましょう。
ロングステイは目的を持った長期滞在です(注:何もしない、というのも立派な目的です)。自分がロングステイに期待するものは何なのかを、まずは明確にしたいですね。
旅行でも移住でもない、ロングステイという異国での滞在、ぜひ満喫していただきたいと思います。
最後に、ロングステイに関する書籍をご紹介して終わりにしたいと思ったのですが、ご紹介できる良い本がありません。
各国別の情報を参考に自分で調べるしかないかも知れません。
ご参考までに、ロングステイ財団のホームページは以下になります。
ただし、他者に頼るのではなく、ご自分でしっかり調べる、準備することを強くおススメします。
では、明るく、楽しく、前向きに、毎日をお過ごしください。
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