定年後にハローワークで失業手当をもらう手続きとは?

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・お悩み

 もうすぐ定年だ。
 定年したらしばらくは失業手当をもらいながらもんびり職探しをしたいと思っている。今まで雇用保険料を何十年も払ってきたのだからもらってもばちはあたらないだろう。
 でも、もらうのはどうしたら良いのだろう。とりあえずハローワークに行けばよいのかなあ?

 はい、仰る通り、まずはハローワークへ行くことが受給のスタートになります。
 それでは具体的に失業手当のもらいかたを見ていきましょう。

失業手当のもらい方

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失業手当とは

 雇用保険の被保険者の方が、定年、倒産、契約期間の満了等により離職し、失業中の生活を心配しないで、新しい仕事を探し、1日も早く再就職していただくために支給されるものです。
(ハローワークHPより)

 ポイントは65歳以上は失業保険ではなく、高年齢求職者給付金の受給になる点です。

失業手当と高年齢求職者給付金との違い

 主に給付日数の違いになります。当然失業手当のほうがお得になります。

【失業手当給付日数】

・自己都合・定年:90日~150日
 ※通常、被保険者の期間が20年以上なので150日が一般的
 ※解雇の場合は150日~240日

 いずれも、60歳以上、65歳未満の場合の給付日数です

【高年齢求職者給付金の給付日数】

・高年齢求職者給付金 :50日

受給の要件

・ハローワークに出頭し、求職の申込みを行う
 (現住所管轄のハローワークに行く)

・就職しようとする意思・能力がある

・就職の努力をしても職業に就けない状態にある
 (「失業の状態」にあるということ)

・退職前2年間に雇用保険に1年以上加入している

・64歳以下(65歳以上は高年齢求職者給付金)

 「定年などで退職して、しばらく休養しようと思っているとき」の受給はダメと明確に書いてあります。
 ※事情があれば、受給開始日を延ばす手続きはできます。

 最初のハローワーク訪問時(受給認定時)に、働きたいという意思を明確に示すことが重要です。

受給手続前にすること

1.事業所で離職手続きをする

・離職証明書への署名または記名・捺印

 ここで大事なのは、離職理由です。

 私の場合は解雇(契約延長しない)にも関わらず、自己都合のようになっていたてめ、解雇に訂正してもらいました。
 これで、受給期間が150日から240日に延長されるので、大きな違いです。(雇用保険の被保険者の期間が20年以上の場合)

 定年で辞めるのは仕方ないですが、雇用延長中に契約を切られた場合は、しっかり離職理由を確認しましょう。

2.事業主より「離職票」をもらう

 通常郵送になります。

 事業主が ハローワークに離職照明や離職票を提出し、離職票を交付されたのちに、本人宛送付されます。
 離職票は退職から10日以内の発行が事業主に義務付けられています。
 私の場合は離職してから1週間くらい経ってから郵送されたかと思います。

 以上で受給手続きをする準備ができました。

受給するための注意点

・働いているのはNG。個人事業主として活動をしているとダメ。

・定期的なパートタイム、アルバイトはOKだが申請する必要がある。
 働いた日は手当がもらえない(給付日数は変わらない)だけなので隠す必要はない。働いていたのがバレると割増しで手当を返還しないといけない。

失業手当、受給の流れ

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 失業手当の受給の流れは以下のようになります。
離職票が郵送されてくるまでに時間があるので、ハローワークの下見も兼ねて一度相談にいくことをお勧めします。

最初の手続き@ハローワーク

 最初に必要書類を持って、ハローワークで手続きをします。
 ここで受給資格が決定し、7日間の待期期間が開けた最初の「雇用保険受給説明会」の日時を指定されます。

手続きに必要な物

・離職票-1
・離職票-2
・最近の写真2枚
・個人番号確認書類
 (マイナンバーカード、等)
・自身名義の通帳
・印鑑(今後不要になる?)

 ここで、「雇用保険受給資格者のしおり」が渡されます。しっかり読んでおきましょう。

7日間の待期期間

 7日間の待期期間、というよりは、雇用保険受給説明会まで待つといった感じです。
 特に何と言うことはありません。

雇用保険受給説明会への出席

  いよいよ雇用保険受給説明会への出席です。

 「雇用保険受給資格者のしおり」、印鑑、筆記用具等を持参しましょう。

 たくさんの人がいるのでびっくりします。目につくのは若めの女性(20~40代?)たちと、我々のような初老の男性陣。若めの男性は多くはなかったように記憶しています。

 ここでたくさんの説明を受けます。職業訓練の話もあったので、興味のある人は受けるのも良いかもです。
 ほとんど内容は忘れましたが。ここで毎回の失業認定に必要な以下のな書類を受け取ります。

・「雇用保険受給資格者証」
・「失業認定申告書」

 これからこの2つには大変お世話になります。
 

待機期間(自己都合退職者の場合)

 解雇、定年等により離職した場合は待期期間はありません。
 自己都合退職者の人には2か月間の待期期間があります。

 定年であればすぐに受給を開始できますね。

4週間に1度の失業認定

 原則として、4週間に1度、失業の認定(失業状態にあることの確認)をしてもらいに、ハローワークへ出頭します。
 就職が決まらなければ、給付日数に達するまで、ハローワークへ出頭することになります、

 全ての受給者は、曜日ごとのグループに割り振られています。私は「火1」のグループで、4週ごとの火曜日に出頭していました。各人とも出頭時間が決められており、毎回「失業認定申告書」に出頭時間がハンコで押されてました(例:10:00~10:30)。
 出頭時間は一定ではなく、毎回変わります。

 失業認定の手順はおおよそ以下のとおりです。 

1.出頭前に、「失業認定申告書」に求職活動の状況や仕事をした日などを記入する
 ※原則として2回以上の求職活動実績を記入する
 ※仕事をした日をカレンダーに〇をつける

2.指定された日時に管轄のハローワークに出頭する

3.記入済「失業認定申告書」と「雇用保険受給資格者証」を所定の入れ物に投函する

4.名前を呼ばれるので、面談をする。
 このとき、記入の誤りとかを訂正させられる。
 ※最初は間違い記入が多い。特におこられません。
 ※面談は結構あっさり終わる。

5.名前を呼ばれるので、「雇用保険受給資格者証」と、新しい「失業認定申告書」(出頭時間記載済み)をもらう。

6.掲示板に本日認定された失業手当の振込日付を確認する。

7.以上で終了。
  通常はハローワークで求人検索などをしていく。

失業手当の振り込み

 失業認定されてから数日後に失業手当が振り込まれます。
 税金がかからないのがミソですね。

まとめ

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さて皆さん、いかがでしたか?
「定年後にハローワークで失業保険をらう手順とは?」をご紹介しました。これから失業手当の申請をする上での参考になったでしょうか。

 ほとんどの人が初めての経験で、また会社を辞めてハローワークのことを聞ける人も周りにいないことが多いと思います。

 私の行ったハローワークは事務的ではありましたが、いたって親切でした。わからないことはよく教えてくれましたし。建物はボロでしたが結構良かったと思います。

 1つだけ感じたのは、余計なことは言わない、書かない、ということです。

 ハローワークは求職者が行くところなので、面談中に「まだ仕事する気はない」とか「これからゆっくり考える」なんて言うのはご法度。
 係官の人も、人を見れば真面目に求職してないのは分かります。でも、求職している”ふり”さえしていれば、とやかく言いません。淡々と事務的に話は進みます。

 実際はどうであれ、ここは求職の態度を見せることが大人の対応かと。
 本当に仕事を探すのならハローワークを使い倒すのも良いかもしれません。

 最後に、仕事の探し方の記事をご紹介したいと思います。ご参考になれば幸いです。

【必見!】 定年後の再就職・仕事の探し方はこれだ
もうすぐ60歳の定年。会社には再雇用制度はあるが収入が激減する。仕事もつまらない仕事になるらしい。できれば再就職したいがどうなんだろう。。。確かに悩ましい問題ですね。いっそのこと長年培ってきたスキルを生かせる、新しい職場で活躍しましょう!

 では、明るく、楽しく、前向きに、毎日をお過ごしください。

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