・問題点
海外ロングステイに失敗する人が後を絶ちません。
南国のビーチでのんびり過ごす、ゴルフ三昧の日々などを夢見てロングステイをしてみたものの、実際に行ってみたら大違い。行かなきゃよかったと、帰りの飛行機では夫婦喧嘩になってしまった、など散々な話が後を絶ちません。。。
ではなぜ失敗するのか一緒に考えてみましょう。
ロングステイの失敗はなぜ起こるのか?
旅行以上、移住未満と言われる、長期滞在型のロングステイ。行ってとても満足する人が多い反面、もう二度と行くもんかと散々な目に合う人も少なくないようです。
では、なぜロングステイの失敗は起こるのでしょうか?
主な原因は以下の3点に起因すると思われます。
1.ロングステイ先に問題がある場合
2.業者に問題がある場合
3.ロングステイヤー自身にに問題がある
不慮の事故などは別として、不満に思う点というのは主観的な要素が多く、他の人から見たら大したことが無い、現地の人の感覚からすれば当り前、ということも少なくありません。
もともと年配なので柔軟性に欠ける部分もあるし、小さな不満が重なって爆発ということもあるかと思います。
では、具体的に見ていきましょう。
ロングステイ先に問題がある場合
住居・設備に不具合がある
(問題となる例)
・シャワーが水、水圧が弱い
・トイレがうまく流れない、詰まる
・排水が極端に遅い、匂う
・部屋に窓がない、窓が小さい・開かない
・周囲の騒音がうるさい
よくあるパターンです。
リゾートとはいえ、開発途上国では設備の不具合は日常茶飯事です。スタッフに言えばすぐに対応してくれますが、英語が不得意だと厳しいかもしれません。
虫、ヤモリがでる
(問題となる例)
・ゴキブリが出る
・蟻がでる(出ると大群になる)
・ヤモリがでて気持ち悪い(夜に鳴く)
・蚊、ハエがうるさい
虫問題は避けられません。
熱帯なので虫も多いです。これはスタッフに言ってもなかなか対応が厳しいでしょう。
長期滞在の場合、「ブラックキャップ」タイプのものがゴキブリ、アリに効果的です(体験済)。日本から持参することをお勧めします。ゴキブリホイホイでは敵の数が多いので役に立ちません。根絶タイプが絶品です。
スタッフに問題がある
(問題となる例)
・変になれなれしい(下ごごろあり?)
・暗にチップを要求する
・ツアーやショップの売り込みが激しい
・女性を紹介してくる
これもよくあるパターンです。
一般的には良いスタッフが多いですが、中には変なのもいます。
また、日本人は一般的に大人しいので、軽く見られてカモにされやすいです。
変なスタッフは無視する、相手にしないということでしょう。しつこいようなら、マネージャーにチクることが効果的です。
生活が不便
(問題となる例)
・スーパー、コンビニが徒歩圏にない
・交通の便が悪い(電車・バスがない)
・タクシーがなかなか来ない
・病院がない、極端に遠い
こらばかりは、予約するときにしっかり確認・調査することでよう。本当は現地に着いてから滞在先を決めれば問題ないのですが。それも難しいでしょうか。
何かにつけお金がかかる
(問題となる例)
・何をするにもオプションでお金がかかる
・高いレストランしか利用できない
・自炊ができない
・掃除、洗濯代がかかる(それも割高)
これも予約の段階で、ある程度生活スタイルを想像して、費用感を見極めるしかありません。
短期滞在であれば、立派なレストランでの食事で良いのですが、長期滞在では自炊や、普通の食堂も視野に入れなければ高くつきます。
また、掃除や洗濯についても事前に確認しておきたいですね。ホテル並みの洗濯代だときついでしょう。
業者に問題がある場合
ボッタクリ業者
(問題となる例)
・説明と現地の様子が違う
・追加費用がどんどんかかる
・オプショナルツアーなどが割高
最近は変な業者は少ないと思いますが、今の世の中どんなのがいるかわかりません。大手だからと安心しないで、きちんと確認し、少なくとも言質をとっておく(確認結果のメールなどを残しておく)ことが重要でしょう。
海外の場合は特にネゴシエーションが重要で、言ったもん勝ちのところがとてもあります。日本人は大人しいのでなめられていますので、言うべきことはきちんと言うべきです。
※モンスター・クレイマーはまずいですけど。。。
売りっぱなし
(問題となる例)
・ロングステイ先でのサポートがない。
(国際電話で日本にかけるしかない、など)
・現地での相談やクレームを上げる先が英語対応のみ。
小さな不平不満くらいならまだしも、病気・怪我の場合のサポートがあるかどうかは重要なポイントです。
慣れない場所で日本語対応できる病院を探す、病院に行く、など結構大変です。
自分で対処できれば良いですが、日本語でサポートしてくれるところがあれば心強いですね。
ロングステイヤー自身に問題がある場合
たぶん一番多くて厄介なのが、ロングステイヤー自身に問題がある場合でしょう。
文化の違いによる不満というのは非常に大きく、知らないがために問題を大きくすることも大いにあります。
例えば、アジアの人は一般的に時間にルーズです。10分や20分など遅れたうちに入りません。でも、長年日本で仕事をしてきた人にとって、オンタイムは当たり前。このギャップはいかんともしがたいものがあります。
期待値が高すぎる
(問題となる例)
・パンフレットの写真や業者の話を鵜呑みにする
・想像で現地を美化しすぎている
・日本と同じサービスが当たり前だと思う
ロングステイがとても楽しみであることは非常に結構ですが、期待値が高すぎると現地に行った時とのギャップが大きくなります。
一般的に、業者や経験者の話は知らず知らずに盛っている場合が多いです。話し手にその気が無くても、良いことばかり大げさになりがち。パンフレットの写真はプロが綺麗に撮ったもので、なかなかそのようなシーンにはお目にかかれません。
また、日本と同じレベルのサービスを受けるのは、高級ホテル以外不可能です。
予算に糸目をつけなければ、期待値に限りなく近づけることは可能でしょうが、普通は予算的な限界があります。
良いところだけでなく、ネガティブな部分も受け入れるくらいの心の余裕が欲しいですね。
全て業者まかせ
(問題となる例)
・ぼったくり。必要以上の過剰サービス。
・本人の準備不足(パッケージ旅行気分)
・突発事項に対応できない
全て業者任せにすると、当然こんなはずではなかった、ということになります。
業者の思っていることと、自分の思っていることには当然ずれがあります。
例えば、部屋の眺望は良い、といっても業者とのレベル感は当然違いますし、お互い自分のいいように解釈しがちです。この微妙な違いで、思っていたのと違う、という不満がたまります。
業者にお任せするのは良いのですが、最後は自分でしっかり確認・調査することが必要かと思います。
何事にも受け身
(問題となる例)
・やることがない。。。
・出不精
何事も人任せでいると、やることが無くなってしまします。
ゴルフも毎日していれば、いずれ飽きるでしょう。多少は安いとは言えお金もかかります。近場の観光地に何回も行くわけにもいかず、すぐに暇を持て余し気味のなるでしょう。
業者や経験者などの話だけでなく、自分が何をしたいのかを明確にしていないと、ロングステイという長期間を過ごすのは大変かも知れません。
これも経験と言えば経験なんですけど。
まとめ:ロングステイで失敗しないためには?
さて皆さん、いかがでしたか?
「定年後の海外ロングステイはなぜ失敗するのか?」をご紹介しました。ロングステイでどのような問題が発生するのか、少しはご理解いただけましたでしょうか。
海外ロングステイで失敗する原因はいろいろありますが、まずは自分でできるところはする、という能動的な気持ちが重要かと思います。
具体的には以下の方策などが参考になるのではないかと思います。
・自分で動く、調べる。業者任せにしない
→調べるのはタダです
・できれば下見旅行をする
→失敗する確率が下がります
・妥協できるところとできないところを明確にする
→予算はは有限です
・期待値を上げ過ぎない
→理想郷などない。加点方式で考える(良いところ)
最後に、皆さまが海外ロングステイで素晴らしい体験をされることをお祈り申し上げます。
では、明るく、楽しく、前向きに、毎日をお過ごしください。
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