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・海外ノマド生活が失敗するのではないかと不安を感じている人
最近は海外ノマド生活を送る人が増えています。海外ノマドワーカーの自由な生き方が支持されているといことでしょう。しかし、一方で海外ノマドワーカーの収入が不十分かつ不安定で、将来的に失敗するのではとの不安の声も多く聞かれるようです。
そこで当記事では、海外ノマド生活が失敗する不安をなくすためのポイントを考えてみました。
海外ノマド生活とは
海外ノマドワーカーとは
海外ノマドワーカーとは、海外を移動しながら仕事をする人ということでしょうか。
(「Nomad(ノマド)」とは、英語で「遊牧民」を意味する)
日本人の考えるノマドワーカーは、オフィスもデスクも企業の肩書も持たず、一人でインターネットのつながる場所を転々として仕事をしている放浪者タイプを意味することが多いようです。
何故わざわざ海外でノマド生活をするのかといえば、それなりの魅力があるからでしょう。例えば以下のようなものです。
・当地でしか経験できないアクティビティができる
・誰も知らない場所で静かに過ごせる
また、海外でノマド生活をする場所は、いくつかの条件がでてきます。
例えば、海外ノマドワーカーの仕事は日本人相手の仕事で、かつインターネットで完結する仕事がほとんどです。そのため、滞在地に求める要件は以下のようなことが必要になります。
・滞在費用(物価)がそれほど高くない
・長期間のビザが容易に取得できる
リモートワークに抵抗が無くなった現在、海外ノマド生活の敷居は低くなっているといえるでしょう。
海外ノマドワーカーの不安
海外ノマド生活を始めるのは簡単ですが、ノマドワーカーの多くが不安を抱えているようです。
※現在はコロナ禍のため海外へ出ることがほとんど不可になっています。ここではコロナ禍が終息している状態を想定しています。
生活費の安い国へ行けば、それほど収入がなくても一人なら暮らしていくことは可能です。暖かい国へ行けば毎日リゾートビーチでのんびりできることでしょう。
でもこれはイソップ童話「アリとキリギリス」のキリギリスに近くないですか?毎日歌って踊って楽しく過ごしていたキリギリスは冬に食べ物が無くなって困ったしまいました。
海外ノマドワーカーにも同じことが言えるのではないでしょか?もちろん、アフィリエイトやYouTubeで一発当てて、ガッツリ稼いでいる方もいるでしょうが、たぶんほんの一部でしょう。
大半の海外ノマドワーカーは生活はできるが、余裕のある十分な収入は得られていなものと思われます。
若いうちはなんとか楽しく過ごせても、いざ年齢を重ねて同じように楽しく暮らせるのか?海外ノマドワーカーにとって将来を考えると不安になるというのが実情のようです。
もちろん例外もあります。私のような定年ノマドはお気楽三昧とでもいいましょか。また最終手段として、現地の人と結婚して、現地生活デビューというウルトラCも存在しますけど。
海外ノマド生活が失敗する不安を解消するために考えたい5つのこと
私は海外ノマドワーカーについて否定的ではありません。
一定期間のモラトリアム、つまりライフステージが変わるときの短期的な生活スタイルとしてはアリではないかと思います。
これは年齢に関係なく、生活を維持しながら「リフレッシュする」、「新しい経験を積む」、という積極的な意味があると思います。
日本の堅苦しい生活に疲れたら、海外ノマドになるのも良いかもしれません。以前は「バックパッカー」や「外こもり」などのスタイルしかなかったのですが、ゆるく仕事をしながら「海外ノマド生活」というスタイルが確立したのではないかと思います。
ただ、不安なく海外ノマド生活を送るためにはいくつかの考えておきたいことがあると思っています。
その1:金銭的な余裕を持つ
ノマド生活を始めるにあたって、ある程度の金銭的な余裕が欲しいですね。
「貧すれば鈍する」と諺にもあるように、お金に余裕がないと的確な判断ができなくなるようです。良い判断ができないと悪い方向に行きがちです。
できれば、ノマド生活の間は仕事がなくても過ごせるくらいのお金があると気持ちに余裕がでるというものです。
逆に、手持ちのお金が無くらったら、ノマド生活を終わりにするというくらいに考えておけばよいかも知れません。
まず、仕事にあくせくせずに、海外生活を楽しみたいものです。仕事に追われるような生活だと、海外にいる意味がありません。海外ノマド生活は、遊び8、仕事2くらいがちょど良いのではないでしょうか。
その2:滞在地でしかできないことを積極的に体験する
旅行と違う長期滞在のメリットを生かして、滞在地でしかできないことを積極的に体験したいですね。
例えば私の滞在しているセブ島であれば、最短で7ヶ月程度あれば未経験からダイビングのインストラクターになることが可能です。日本で取得するよりも圧倒的に費用面でメリットがあります。
また、タイに滞在してタイ料理を極めたという女性の話を読んだことがあります。ノマド生活を終わったらタイ料理教室を開くことも可能でしょうし、海外ノマド生活を続けながら、タイ料理の情報を発信するビジネスを創る、などいろいろな可能性があると思います。
海外ノマド生活をするメリットは、人生における体験・経験だと思います。同じことを体験・経験するにも若い時と還暦過ぎでは感じ方・受け止め方が違います。ぜひ若い時にいろいろな体験を積んで将来に生かしていただきたいものです。
その3:自分の将来のキャリアを考える
海外ノマド生活も含めて自分のキャリアを考えたいですね。
海外ノマドワーカーが自分の将来に対して不安になるのは、自分の将来の仕事でのキャリアが見えていないからだと思います。
海外ノマドワーカーも含めて自分の将来のキャリアをどうするかは考えておくべきでしう。将来もフリーランスとして働くのか、新しい事業を始めるのか、企業に勤めてそこでキャリアを積むのかいろいろな選択肢があります。
将来のキャリアを考えたとき、今のノマド生活をどう位置づけるのか明確になれば不安は少なくなるのではないでしょうか。
また自分のキャリアを考えていれば、海外生活でもいろいろな動きができるでしょう。例えば、滞在地で積極的に新たな出会いを求める(現地の人や企業・現地コミュニティとの関係、など)ことも可能です。
現地で知り合った会社や人との関係で、また新たなキャリアを切り開くことができるかもしれません。
また逆に、海外ノマド生活は完全なオフ期間として考えるのもありでしょう。誰にも邪魔されない自分だけの時間を過ごす。仕事はそのんな生活のちょっとしたスパイス。長くなる人生において、これからはオフ期間を持つことも必要かもしれません。
その4:健康に気を付ける
< b>海外生活では健康がとても大切です。
一人で海外ノマド生活をしていて病気になったら誰も助けてくれません。たとえ海外所外保険に入っていても、自力で病院まで行く必要があります。日本のように119番に電話すれば救急車が来てくれる国はそうざらにはありません。
また、海外ノマド生活で質素な暮らしをし過ぎて栄養失調・栄養の片寄りや生活習慣病になったら目も当てられません。その国特有の料理の仕方で胃腸をやられるのはよくある話です。
いずれにしろ、海外ノマド生活が体調を崩すことで終わった、なんてことにならないよに気を付けたいですね。
※カード付帯保険の落とし穴:
クレジットカードに海外所外保険が自動で付くことになっていますが、非常に使いにくいことをご存知でしょうか?
私は実際に〇Cカードと〇〇〇〇VISAカード(いずれもゴールドカード)で試したのですが、いずれの会社も事前に「電話」連絡することが必須になっています。でも、その電話にかけてもお話し中で結局繋がりませんでした(30回くらいかけた)。
また、緊急時には事前連絡することなど不可能なので、そのときは実質役に立たないと思ったほうがよいかもしれません。もちろん違うカード会社もあるかもしれませんが、手続きをきちんと確認しておくほうが良いと思います。
心配なら、個別の海外所外保険を契約することをおすすめします。
その5:日本との関係を保つ
海外ノマド生活を送るといっても、日本との関係は大切にしたいものです。
海外ノマド生活をしている人の大半は日本に帰ることになります。一生涯海外ノマド生活を送る人はほんの一握りでしょう。そう考えたとき、日本との関係を保っておくことは非常に重要です。例えば以下のようなことでしょうか。
・日本の帰宅先を確保する(緊急連絡先)
・日本の友人・知人は大切にする(連絡を取り合う)
細かい話を言えば、日本の銀行口座、クレジットカードなどは仕事をしていくうえで必須です。いつでも日本に帰れるようにしておくことで心の安定も得られるというものです。
まとめ
さて皆さん、いかがでしたか?
「【必見!】 海外ノマド生活の不安をなくす5つのポイントとは?」をご紹介しました。これから海外ノマドを目指す上での参考になったでしょうか。
「海外ノマド」という生き方はありだと思いますが、決してゴールではないと思います。一生涯を海外ノマドでいることはほとんど不可能でしょう。つまり長い人生のなかでの一時期に「海外ノマド」という生活があるというのがしっくり来ると思います。
日本人の海外ノマドとは多少状況は違いますが、映画「ノマドランド」のように誇りある自由を選択するのはなかなか厳しいものがあるように思います。
(原作『ノマド 漂流する高齢労働者たち』(鈴木素子訳、春秋社、2018年))
また、海外ノマドになるキッカケはポジティブな場合とネガティブな場合の両方あっても良いのではないかと思います。
やや閉塞的な日本を一時期離れて、海外でゆっくり仕事をしながらリフレッシュするのは全然ありでしょう。
いずれの場合でも、自分の将来に役立つような海外ノマド生活を送りたいものですね。
では、明るく、楽しく、前向きに、毎日をお過ごしください。
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