・お悩み
最近、NISA、つみたてNISA、iDeCoとかいろいろ聞くけど何が違うの?どれがいちばんいいの?
はい、いろいろあってシニアは混乱しますよね。
どれもお金を有利に運用できる制度ですが、いろいろ違いがあり、利用に際しての制約があります。
では細かく見ていきましょう。
結論
お急ぎの方は結論だけご覧ください。
詳細は次章より解説していきます。
・シニアには「一般NISA」が最適。
※つみたてNISAは使い倒すのには20年かかる
※iDeCoはシニアの利用ができません
・つみたてNISA、iDeCoは子供世代におススメ
※長期投資するための鉄板制度!
・ジュニアNISAを使って、お孫さんの学資を貯めよう!
※2024年度以降、もっと便利になる予定!
結論は以上です。
NISAの詳細は以下の記事ををご覧ください。
>> 【シニア必見!】 今からでも遅くない NISA徹底活用術(予定)
NISA、つみたてNISA、ジュニアNISA、iDeCoの特徴
それでは、それぞれの特徴を見ていきましょう。
同じ切り口で比較していきます。
iDeCoは年金なので、NISAとはちょっと性格が異なります。
NISA(一般NISA)
NISAとは、2014年1月にスタートした、個人投資家のための税制優遇制度です。NISAでは毎年120万円の非課税投資枠が設定され、株式・投資信託等の配当・譲渡益等が非課税対象となります。
(前提)
・ 証券口座とは別に、NISA口座を開設する必要がある。
・「一般NISA」もしくは「つみたてNISA」のいずれかのみ利用できる。併用は不可。
(特徴)
・対象者 :満20歳以上の個人
・投資方法:スポット購入・積立方式
・年間上限額:120万円(5年で600万円)
・非課税期間:最長5年
・対象商品 :国内・海外株式、投資信託
・非課税対象 :配当金・分配金・売却益
・口座開設期間:2023年開始分まで
・金融機関変更:各年ごとに変更可能
※1.【重要!】配当金受領方式を「株式数比例配分方式」に事前に登録しておくことが必要
※2.5年経過後は、翌年の非課税枠にロールオーバーできる(ただし、全体の非課税枠は5年分のみ)
つみたてNISA
つみたてNISAとは、特に少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です(2018年1月からスタート)。購入できる金額は年間40万円まで、非課税期間は20年間であるほか、購入可能な商品は、長期・積立・分散投資に適した一定の投資信託に限られています。
(前提)
・証券口座とは別に、NISA口座を開設する必要がある。
・「一般NISA」もしくは「つみたてNISA」のいずれかのみ利用できる。併用は不可。
(特徴)
・対象者 :満20歳以上の個人
・投資方法:積立方式のみ
・年間上限額:40万円(20年で800万円)
・非課税期間:最長20年
・対象商品 :国の基準を満たす投資信託
・非課税対象 :配当金・分配金・売却益
・口座開設期間:2042年開始分まで
・金融機関変更:各年ごとに変更可能
※一般NISAとの併用はできない
ジュニアNISA
ジュニアNISAとは、2016年度から始まった未成年者を対象とした少額投資非課税制度です。未成年者(0~19歳)を対象に、年間80万円分の非課税投資枠が設定され、株式・投資信託等の配当・譲渡益等が非課税対象となります。
当制度は2023年度で終了し、2024年度より18歳未満を対象とした新制度ができる予定。
(特徴)
・対象者 :0~19歳の個人
・投資方法:スポット購入・積立買付
・年間上限額:80万円(5年で400万円)
・非課税期間:最長5年
・対象商品 :国内・海外株式、投資信託
・非課税対象 :配当金・分配金・売却益
・投資可能期間:2023年まで(※2)
・金融機関変更:各年ごとに変更可能
※1.【重要!】配当金受領方式を「株式数比例配分方式」に事前に登録しておくことが必要
※2.2023年で制度終了するが、2024年度以降について18歳未満の人は新制度で継続出来る予定
※3.5年経過後は、翌年の非課税枠にロールオーバーできる(新制度にも引き継がれる予定)
iDeCo(個人型確定拠出年金)
個人型確定拠出年金(iDeCo)は、掛金を自分自身で運用しながら積み立てていき、原則60歳以降に受け取るしくみとなっています。いくら積み立てるか、どんな金融商品で運用するか、どのように受け取るか、すべて自分自身で決めることができる制度です。
加入資格ごとに、拠出できる金額の上限があります。企業型確定拠出年金に加入している場合は加入できない場合があるので確認が必要。
(特徴)
・対象者 :20歳~60歳(国民年金納付要)
・投資方法:積立方式(掛け金は自由に設定)
・年間上限額:加入資格により異なる
・非課税期間:最長40年
※所得控除、受取り時の税制優遇あり
・対象商品 :元本確保商品と投資信託
・非課税対象 :利息・配/分配金・売却益
・口座開設期間:特になし
・金融機関変更:可能(手続きに1~2か月必要)
※1.企業型確定拠出年金に加入している場合、規約により加入できない場合がある。確認要です。
※2.原則60歳まで引き出せない
※3.最初の掛け金拠出から最低10年間必要
NISAを使い倒そう
シニアは一般NISA
シニアは一般NISAで決まりです。
余裕資金があって投資をする場合は、ぜひNISAを活用したいものですね。
注意点は以下の2つ。
①配当金受領方式を「株式数比例配分方式」に事前に登録しておくことが必要
→配当金や売却益に対する優遇税制が利用できません
②5年経過後は、翌年の非課税枠にロールオーバーできる(ただし、全体の非課税枠は5年分のみ)
→忘れずにロールオーバーの手続きをしましょう。
時価が120万円を超えていても全てロールオーバーできます。
つみたてNISA、iDeCoは子供にオススメ
つみたてNISA、iDeCoはご子息にオススメです。
つみたてNISAは20年で元本800万円まで無税になるのが大きいですね(一般NISAは元本600万円)。
ただ気を付けないといけないのは、「つみたてNISA」と一般NISAは併用できないことです。また、積立ですので、スポット購入はできません。
iDeCoはもともと自由業の人向けに作られた個人型確定拠出年金ですが、会社員や主婦(夫)にも利用できるように拡大されています。
個人年金を増やすという意味で、ぜひ活用して節税していきたいですね。
ジュニアNISAもあるでよぉ(孫用!)
お孫さんの学資資金を貯めるのに最適かもしれません。
せっかく国が準備してくれているのですから、使い倒さない手はありません。
ね
2024年から制度が変わるので、ちょっと注意が必要ですね。
新規の口座開設は以下の記事をご参考にしてください。
まとめ
さて皆さん、いかがでしたか?
「【シニア大混乱!】 NISA、つみたてNISA、iDeCo、違いは何だ?」をご紹介しました。非課税制度を利用する際の参考になったでしょうか。
私はNISAで大失敗しました。
配当金受領方式を「株式数比例配分方式」に事前に登録しておくのを忘れて、長らく非課税になってませんでした。
まあ、もとの金額が少ないので気が付かなかったというのもありますけど。
また、ロールオーバーも知らずに、5年の期限が切れて一般扱いになったり。。。
ちゃんと勉強しないとだめですね。
せっかくの税制優遇制度ですから、利用できるものは使い倒して、賢くいきたいものです。
では、明るく、楽しく、前向きに、毎日をお過ごしください。
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