・この記事がお役に立つ人
・海外移住を計画している人で、住居関係を心配している方
今回は、「海外コンドミニアム 残念な設備関係トラブル編」の第三弾です。
まだまだ続く、残念な設備関連トラブル。噛めば噛むほど味が出る、と言いますが、こちらは「住めば済むほどトラブ発生」といったところでしょうか。
絶対日本ではお目に係れない驚愕のトラブルもあり、東南アジアに住む方は必見です!
日本の常識は海外では非常識。知っていると知らないとでは雲泥のさになりますので、ぜひ最後までご一読ください。
海外コンドミニアム 残念な設備関係トラブル5選
「いきなり水道がストップ」の巻き
断水の連絡もないのに、いきなり水道水がストップしたのにはびっくりしました。
蛇口をひねっても水が出ません。もちろんトイレも流れません。何事が起ったかと慌ててエレベーターで下に降りて、レセプションにその旨告げると、ニヤニヤしながら管理事務所に行くように告げられました。
コンドミニアムの管理事務所に「トラブルだ!」と怒鳴り込みすると、答えは意外な返事が。
「コンドミニアムの管理費が払われてないので水を止めた」とのこと。
日本人の感覚なら普通あり得ないでしょ、そんなの。。。
住んでいる人間がいるのに、何の事前連絡もなしに水をストップするなんて。はっきり言って「キ〇〇〇」集団です。
まあ、もっと悪いのは支払いをしなかったオーナーなんですけど。
仕方ないので、即金で管理費約2,000ペソを払って、水道を再開してもらいました(泣)。
その後、契約終了一か月前になってオーナーから、「契約更改はどうするの?」とのメールが。(エージェントが失踪したので仕方なくオーナーがメールしたものと思料)
言うまでもなく、ブチ切れて「契約更改の前にすることがあるだろう!」という脅しのメールを返したのは言うまでもありません。
まあ、その後も大変でしたけど。。。
【教訓】
・コンドミニアムのアドミンは住人のことなど何も考えない、ただの事務屋である
・エージェントもオーナーも日本人の常識は通じない
(理論立てて話してもダメ。※言うことがフィリピンパブ嬢と同じで笑った)
・妥当な線で妥協する。交渉の労力が半端ない。
・いやなら早く立ち退く決断を
「水道代がいきなり8倍となった」お話
またも水道のお話。
水道代の請求書を見てビックリ!通常の月の8倍もあるのです。
先月もいつもと同じように使っていただけで、水の出しっぱなしなんてもちろん皆無です。
これも請求書を掴んで管理事務所に怒鳴り込みです。
「いったい全体なんじゃこれは!」と日本語では言ってませんが。。。同じようなことをたぶん言ってます。
アドミンの水道担当者は、エンジニアが測定しているのでエンジニアと話してくれとのこと。
早速エンジニアを呼んでもらって、一緒にメーター確認。確かにメーターはあっているのを確認(写真も撮る)。
そこでエンジニアが、たぶんトイレのタンクが壊れている、と言い出す。これはよくあるトラブルだ!と。
本当かと思い自室のトイレをエンジニアと確認。でも、トイレは水が漏れている気配は一切ない。
「ホレ見ろ、トイレは壊れてないだろう。どこかで漏水してるんじゃろ!」と吠えたところ。
「ピロピロ音がするだろう。これが漏れているんだ、と」
まあ、確かに音がしているようなしていないような。。。
そこで実験。トイレの元栓(トイレの下に付いている)を締めて待つこと3~4分。タンクの状態を見ると、なんと水がほとんど無くなっているではないか!
わずかとはいえ、3分くらいでタンクの水が無くなるのなら水道代がかかるはずだ! 納得デス。
【教訓】
・アジアのトイレはすぐ壊れるものと心得る
・請求書はしっかり見て、おかしなところは即問い合せる
(できるだけ紳士的に。韓国人のような振る舞いはしない)
・日本の常識で考えない。とんでもない所でトラブル発生スル。そして自分の五感で理解する。
「フィリピンの内装工事とは」の件
クローゼットが古いため白いTシャツに色がついてしまい、クローゼットを交換するよう申し入れました。
そうしたら、交換ではなく塗装し直しをするとのこと。工事の期間だけ別の部屋(同じ建物内で空いてる部屋)に退避してくれとの申し出。仕方なく一時退避することに。
どうも大げさだなぁと思ったら、何と壁の全面塗装をしてしまった。
そんなの聞いてないとは言ったものの後の祭り。もちろん塗装臭ムンムンです。フィリピン人のやることはわかりません。仕方ないので、毎日ドア・窓を全開(たいして開きませんが)して1週間程度で匂いは気にならない程度にはなりました。
でも、問題は工事の後始末です。問題点が大きく3つ。
(その1)キッチン・シンクの下の塗装(防水?)工事のやりっぱなし
・まあ、ひどいケミカル臭。匂いのもとは工具と塗装に使った古布。気絶するくらい強烈。匂いの元は仕方なく処理しましたが、シンク下の扉はもちろん「封印」しました。(写真)
(その2)TV配線が。。。
TVの配線が滅茶苦茶になってました。
壁にペンキを塗るときに引っぺがしたのだと思うのですが、そこは塗れたらOKで、やりっ放し。小学生以下です。内装工事は現状回復が原則ですが、もちろんそんな常識は持ち合わせていません。
(その3)洗面台のシンクが危険!
下着のエアリズムだけは自分で洗濯しているのですが(洗面所で)、工事の後で洗濯したら何か引っかかるんです。
よくよく見ると、排水のオン・オフのボタンが新しいものに替わっています。作りが悪くて鋭利なものが出ていてメチャ危ない。これでは指を切るか、洗濯物に穴が開きます。
まあ、こんなの付ける輩の気が知れません。他人のことなど知ったこっちゃない、ということなんでしょうね。
【教訓】
・契約期間中に塗装を伴う大きな内装工事はさせない
※自分が立ち会える小工事のみとする(工事そのものや後始末を指示できる)
・エージェントやオーナーの言うことは信じないこと。全て自分の五感(目・耳・鼻)で確認する。
(やつらは自分で確認しない。工事品質はどうでもよい)
・工事業者はアホの集まりである。日本の常識は全く通じない。いちいち目を光らせないと後で泣くことになる。
排水溝に泥がたまる?(なぜ?)
何故かシャワーの排水溝がすぐ詰まり気味になります。
髪の毛が詰まるのは分かりますが、髪の毛はこまめに取っているのでそんなことはありません。
内装工事の後に、トイレの詰まりを取る、いわゆる吸引道具が置いてありました。ただ、その道具はシャワーのところにほったらかしになっていて、吸引部分がどろどろ状態でした。「なんじゃこりゃー!」と思って、エージェントに確認すると、私の部屋のシャワーの排水溝が詰まり気味で仕方なく買ったとのこと。確かに排水が良くなっています。
なるほど、泥みたいのが溜まっていたのね!と納得した次第です。
でも、なぜあのような泥みたいのが溜まるのかは謎です。
【教訓】
・排水溝は鬼門と心得る。詰まるだけでなく、虫の出入り口にもなる可能性がある。
・セブの場合はバキューム・ポンプが必須、のようだ。
(マニラは3年半の間そんなことは一切なかった)
・面倒なら、通いのメイドを雇うことをお勧めします。
(写真:吸引道具)
「一部の電気だけ不通」になる件
部屋の電気は点いているのに、冷蔵庫に電気が通じていない事件が発生しました。
最初は冷蔵庫が壊れたのかと思いましたが、コンセントを変えてみると冷蔵庫の電気は点くので、コンセントが壊れたと思いコンドミニアムの事務所に連絡。
早速エンジニアが来たので事情を説明すると、コンセントのポッチ(決してボタンという大きさではない)を押すと、ポッチに灯りが点いて、電気が通じました。
何故こんなものがあるのか理由ははっきりしませんが、電気の最大使用量をコントロールしているのかもしれません。
その後気を付けていると、たまに「パチン」という音とともに、その「ポッチ」の灯りが消えることがたびたびありました。
まあ、そのたびごとにすぐにポッチを押して元に戻すので意味ないですが。。。
折角ブレーカーが付いているのだから、こんな訳の分からないものは付けないで欲しい、というのは私だけでしょうか。
【教訓】
・見慣れないものは、部屋の契約時に確認しておく。
(エージェントだと多分知らないかも。後でエンジニアに確認するしかないかも)
・慌てずに何事にも対処する
海外コンドミニアム 残念な設備関係トラブル <番外編>
番外編1.契約トラブル(設備修繕に係る契約文言)
海外の場合「契約書」はとても重要で、良く確認する必要があります。
特に、修理に関する条項でとんでもないものがシラッと入っています。私の場合は、
「修理代が5,000peso以下の場合は賃借人が負担すること」
という条項が入っていました。
これって、ほとんどの修理は自腹、ということです。
今回の契約をするにあたって、文言自体は良いけれど「経年劣化による故障はオーナー側で負担すること」の文言を入れろ、ということで交渉完了。
これがあとでエライ揉め事の種に。
その後、クローゼットの件、エアコンが故障、グリーストラップが故障でキッチンが使えない、などなど故障が続出。
品質の悪いフィリピンの事、3年も住めば悪いところが続出するのは当然のことです。
私が次々文句を言うものだからか、エージェントが失踪(連絡不能状態)になってしまいました。オーナーのメルアドは知らないので、そのまま4ヵ月経過することに。。。
【教訓】
・エージェントもオーナーも日本人の常識は通じない
(理論立てて話しても通じない。まともな話し合いができない)
・妥当な線で妥協する。労力が半端ない。
・いやなら早く立ち退く
・契約書はしっかり読んで確認すること(大前提)
番外編2「電気代がタダ」、意味不明の件
良く分からないのですが、いきなり電気の請求書の繰越残高が『-7,000ペソ』になりました。
最初は意味が分からず、いろいろな人に聞いたのですが皆目見当が付きません。まあいいや、と思ってほったらかしです。
その月は900ペソくらいの請求がありましたが、もちろん、一銭もお金は払っていません。
その後も毎月1,000ペソ前後の電気代がかかるので、少しずつマイナス額は減っていくのですが、まだ0ペソにはなりません。もう半年くらいタダで電気を使っているのですが。。。
特に電気を止められる気配もないので大丈夫なようです。
【教訓】
・タダの物はタダでいただいておく(十分注意はする)
番外編3.「バックアップ電源の入れ方」を教えてくれない件
ちゃんとしたコンドミニアムはバックアップ電源を持っています(つまり自家発電機)。
電力供給が安定しないため、仕方なく自己防衛というところでしょうか。ミャンマーなど極端に電力供給が不安定なところでは各商店毎にみんな発電機を持っています。フィリピンもそれほどではありませんが、大所は持っているということでしょうか。
コンドミニアムの居住者は停電時、自室のブレーカーでバックアップ電源に切り替えることができます。
ところが、新しく入居して来ても誰もそんなこと教えてはくれません。マニラのときもそうです。セブでも教えてもらっていません。私がバックアップ電源への切り替えができることを知ったキッカケは、マニラで計画停電が予定より長くなり「どうするんだ!」とレセプションに文句を言いに行った時に、「バックアップがあるから、それで凌いでくれ!」と言われたときです。
そのとき初めてバックアップ電源を知り、切り替え方を教わりました。
でも、バックアップ電源は緊急用なので、大容量は使えななく、もちろんエアコンはダメです。使用できるコンセントが決まっているのがミソでしょうか。
【教訓】
・最初にバックアップ電源があるかないかを確認する
(レセプションとかに確認する)
まとめ
さて皆さん、いかがでしたか?
「【東南アジアあるある!】海外コンドミニアム 残念な設備関係トラブル5選+3(第三弾) 」をご紹介しました。海外移住においてコンドミニアムを選ぶ際の参考になりましたでしょうか?
今回は第三弾ということですが、何故か住めば住むほどトラブルは発生するものです。
もちろんこれらは一例であり、他の方は多分違ったトラブルに巻き込まれているのではないかと思います。なかなか一筋縄ではいかないのが東南アジアのコンドミニアムです。
ただ海外に住む以上、このようなトラブルは避けて通れないものです。
まだ、お金で解決できるものが多いのでまだマシと言えるのではないでしょうか。最悪はセキュリティ、つまり身の安全に関わるトラブルです。コンドミニアムの場合はセキュリティはまあまあ安心な部類が多いと思います。
日本人の場合、「金持ち、大人しい」ということで舐められる場合が多いものです。だめもとで言ってくる場合もあるので、現地の常識を持って対応しないと割を食う場合が多いです。逆にやりすぎると恨みを買い、刃物沙汰(拳銃沙汰)になることもあるので、注意も必要です。
いずれにしろ、信頼できるエージェントに最初は紹介してもらうことがよいかと思います。
何はともあれ、楽しむために海外に来ているのですから、ぜひ楽しく過ごしたいものです。
では、明るく、楽しく、前向きに、毎日をお過ごしください。
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