・お墓の次はお葬式
お墓のことを考えたら、次はお葬式ですね。
お葬式については、既に喪主や関係者としてご経験はあるかと思います。短時間に物事をどんどん進める必要があるため、親族が亡くなったという感慨にふけるより、事務的に葬式が終わった感じが強くないでしょうか。
終わってほっとしてからようやく、親族がいなくなったという感じがしたものです。
自分の場合はどうなるのかわかりませんが、これからどんどん葬式のありかたも変わっていくのだろうと思います。まあ、80歳を過ぎたら、知り合いも少なくなるだろうし、どうでも良いのかも知れませんけど。
自分で見ることのできない「自分の葬式」。。。考えてみても仕方ないかもしれませんが、自分の葬式くらい自分で決めてもバチは当たらないかもしれません。
少し「自分のお葬式」問題について考えてみませんか?
なぜ自分の葬儀を自分で決めたいのか?
最近は「エンディングノート」を作ることが流行って、それに伴い、自分の葬式について考える人が増えているようです。
中には、生前予約までして「自分のお葬式」にこだわりを見せる人もいるようです(早割りもあるらしい!)。
今まで、人任せ(当り前か)であった葬式を、なぜ自分で考えるようになったのでしょうか。
今の日本の葬儀のありかたへの疑問
まずは、今の日本の葬儀のありかたへの疑問があると思います。
葬儀の喪主として初めてだったりすると、段取り自体が良く分かりません。そのため、葬儀は葬儀社の段取り通りに進みます。
2回目でも忘れているので、同じでしょうけど。。。
伊丹十三監督の「お葬式」ではありませんが、初めて出すお葬式にだれもが右往左往してしまいます。
そして、それほど豪華なお葬式でもないのに、なんだかんだで2~3百万はかかります。
けじめをつける意味では重要なのかもしれませんが、お葬式が終わった後の「終わった感が半端ない!」のは私だけでしょうか。こんな葬式ってどうなのかなぁという感じを持ってしまいます。
そのあとも、初七日、四十九日と続きがありますし。。。
残った親族のトラブル防止
残った親族のトラブル防止という意味での「準備」は意味があると思います。
仏教の宗派や菩提寺は分かってはいるでしょうが、墓はどうするか、葬儀のやり方、葬儀代、などどうするか。
また、もしもの場合の連絡先リストを準備しておくことは、あとあとの面倒を避ける意味でも重要かもしれません。
※あとでバラバラ焼香に来られても困る
そういう意味で、来訪者が多いと予想される場合は、お通夜・告別式に分けて通常通り執り行うことが良いかもしれません。
80歳過ぎて知り合いも少なくなったら、一日葬でもよいのかもしれませんが。
近い身寄りがいない場合は深刻
最近独居老人が増えたとはいえ、普通は身寄りがいるものです。
近所で独居生活をしていた妻の叔母は、生前に葬儀の互助会に入っており、菩提寺も分かっていたので、葬式はスムーズでした。
本当に、身寄りがなく孤独死した場合は、市区町村で火葬、遺骨の埋葬(無縁塚)を行います。
ただ、生前に信託銀行と「おひとりさま信託」などの契約を締結しておけば、葬儀や埋葬に関して指示できます
。
つまり、生前にあらかじめ葬儀プランを決定し、その死後、契約したプランに従った葬儀や埋葬を行ってもらうのです。菩提寺とも生前に話をしておくことが必要でしょう。
子供がいない場合は、甥や姪を大事にしておきたいですね。
>>おひとりさま信託(三井住友信託銀行)の公式ホームページはこちら
葬儀のあるべき姿とは
葬儀は誰の為か?
葬儀は誰の為にするのか、ということに色々な意見があります。
亡くなった方を弔うため、というのが本来の趣旨でしょうが、「残された遺族のため」という考えも強くなっているようです。
つまり、「葬儀」という場で親戚等の絆を確かめる、ご近所さんとの付き合いを確かめる、という意味があるかと思います。
いろいろな事情もあるかと思いますが、最終的には残された人に任すのが良いかもしれませんね。
希望に沿った葬儀とは
希望に沿った葬儀にしてもらうことが良いのかどうかということがあります。
本人が「直葬」を望んでそのとおりにしたら、親戚から「可哀そうだ!」と後ろ指を指された、などということもあるようです。
いくら本人の希望とはいえ、軋轢を生じるようなことは避けたほうがよいかもしれません。
僧侶は必要か?
僧侶は呼ぶのか、戒名は必要か?
よく話題に出ることです。
代々お寺のの檀家であれば、お寺や僧侶との付き合いもあるわけで、普通のこととして対応できます。
しかし、次男坊、三男坊で都会に新たに所帯を持った場合は、特にお寺との付き合いはありません。田舎の僧侶を呼ぶわけにもいきませんし、難しいところでしょう。
お墓の問題と合わせて悩ましい問題です。
無駄な費用を抑える
置かれた状況で人それぞれでしょうが、できれば無駄な費用は押さえたいものです。
お葬式はあらかじめ予定ができないので、葬儀社にペースを握られることが多いものです。事前の準備をしておけばよいのですが、自分で全部できないので悩ましいですね。(当り前か。。。)
最近では、家族葬や直葬などという葬儀の簡素化が進んでいるようで、葬儀自体のあり方も含めて悩ましいところです。
ネット配信はこれからの主流になるか?
お葬式は「参列者に喜んでもらえる」のであれば良いのではないでしょうか。
高齢化が進む今後を考えると、来たくても来れない参列者に対して、葬儀のインターネット配信、Zoomでの実況中継なども考えてよいかも知れません。
年齢が高くて直接足を運べないとか、遠くへ出かけるのが大変な場合、ネットで中継してもらって、その後通夜Zoomで思い出話を語ってもらえれば十分かも。
実際にYouTubeにはお葬式動画が既に登録されていますね。
これからは「家族葬+ネット配信」が主流になてっていくのではないでしょうか。。。
決めておきたい事
自分の葬儀にあたって、あらかじめ決めておければよいことを次のとおりでしょうか。
葬儀の形式(どこで、どのように)
・一般葬
一般葬とは、身内だけでなく、さまざまな立場の方を広く呼んで大規模に行う葬儀スタイルのことで、通夜・葬儀(告別式)などの一連のセレモニーを行う形式です。
・家族葬
家族葬はご家族やご親族、友人を中心とした少人数の葬送のかたちです。
一般的な葬儀の小型という捉え方が適当で、一連のセレモニーは通常とおり行われます。
・直葬
直葬(火葬式)とは、通夜・葬儀を行わず、ごく限られた親しい方のみで火葬場に行く、ごくシンプルな葬送のかたちです。
通夜・葬儀の準備や会葬者を招かない分、ゆっくりとお別れが出来、経済的・精神的にも負担が少なくてすみます。
・一日葬
一日葬は通夜を行わず、ご遺族・ご親族・友人などのごく身近な関係者のみで告別式と火葬を一日で行う葬送です。通夜を行わないので、通夜振舞いなどの費用や、会葬者と接する時間も短縮されるため経済的、精神的負担が軽減されます。
葬儀の宗教・宗派
ご自分の家の宗教・宗派はご存知ですか?
お葬式の場合、実家の宗教・宗派でなくても良いらしいです。
これは意外。もうほとんど無宗教なのですから仕方ないですね。
でも、一般的でない形式でしたい場合は、自分で事前に準備する必要がありますね。
キリスト教徒でもない人が、いきなりキリスト教の形式でやってくれといっても、それは無理というもの。
結婚式ではないので。。。
葬儀の内容、葬儀でして欲しいこと
もし、葬儀内容やして欲しいことでのリクエストがあれば、Nice to Have で残しておく、ということでしょうか。
別に葬儀の中身に凝っても、もう自分は居ないので。。。
納骨の方法
仏式の場合、四十九日法要に合わせて納骨を行うのが一般的です(キリスト教は1っか月後のミサに合わせて納骨)。
どの墓に入るかは指定したほうがよいかもしれません。
また、特定の墓でなく、樹木葬や散骨という手もあります。どのように最後は対応されるかわかりませんが、言うだけは言っておきたいですね。
(ご参考記事)
元気なうちに準備しておきたいこと
・葬儀費用
葬儀費用を準備しておくのは必ずしたいですね。
普通は遺産の中から支払うのが普通かと思いますが、終身保険の死亡保険金を当てるのが確実ですね。
保険金の範囲内でやってくれるでしょう。
・生前予約・葬儀保険・互助会
お金の心配があれば、葬儀保険や互助会に入っておくことも選択の一つです。
生前予約は葬儀費用というよりも、自分の葬儀をどうしたいか、ということで予約する場合が多いようです。
・遺影
遺影は実際に困るんですよね。
ネガ写真の小さい奴から作ると、写真がボケてしまい、イマイチです。
高性能スマホがあるので、毎年自撮り写真を撮って、子供に送り付けておくのがよいかも。
デジタルだから気兼ねなく、最高の一枚になるまで撮れますね。
・映像・音声メッセージ、音楽
これは趣味の世界ですけど。
見る人、聞く人がどう思うか分かりませんけど。。。
YouTubeとかで事前にアップしておくのも手かもしれませんね。
まあ、葬式の為だけにわざわざ作るかということですけど。
・誰を呼ぶか?(呼ばないか)
連絡先リストは準備しておきたいですね。
葬式が終わった後、知らなかった人たちが後から後からバラバラ焼香に来られても、残されるほうが困ります。
(実際困りました)
2日間できっぱり終わって欲しいです。
まとめ.
さて皆さん、いかがでしたか?
「【【難問?】 自分の葬式は自分で決める?」をご紹介しました。お葬式問題を考える上での参考になったでしょうか。
葬儀・お墓の問題は、好き嫌いに関わらず、必ず考えておかないといけないことです。遺産問題と合わせて、後に残された人たちが困惑しないようにしておきたいですね。
まだ早いと思われる方も多いかと思いますが、お葬式はお金もかかりますし、時間の無い中で後に残された人たちは対応を迫られます。
後に残される人たちに、あまり負担を掛けないように、自分でできることくらいは準備しておきたいですね。
では、明るく、楽しく、前向きに、毎日をお過ごしください。
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