・はじめに
今回はシニアにおすすめのプログラミングスクールについてのご紹介です。
今まで、シニアのプログラミングについていくつかの記事を書きました。その中では、まずはスクールでなく独学することをオススメしています。
でも、最終的にどうしてもスクールに行きたい、行った方がよい、ということになった場合はどこがおすすめか?ということで今回記事を書きました。
スクールも使い方によっては効果はありますので、ご興味がありましたらぜひご一読を。
※プログラミングについてまだ何も検討していない人は、まずこちらの記事を一読いただきたく。
>>【定年エンジニアが解説!】 シニアのプログラミングの始め方 はこちら
スクール選定のポイント
スクールに行く目的を明確にする
スクール選びの前に、スクールに行く目的を明確にしたいですね。
最初からスクールに行く人は少ないと思いますので、独学でどこまでできたか(一通りできたのか、全然ダメか、など)、何が問題なのかを整理しておくと、スクール選びや、実際に入学のカウンセリングを受ける時に役だつと思います。
例えば、こんな感じでしょうか。
・全然分からないので初歩から学びたい
・理解できてないところを重点的に学びたい
・一通り理解できたので、次のステップに行きたい
次に、自分がなぜプログラミンが出来るようになりたいのかをはっきりさせましょう。
たぶんスクール側からは、以下の3種類のうちどれか、ということを聞かれると思います。
・就職・転職したい →シニアにはほぼ関係ない
・フリーランスになりたい
・教養・趣味で身に着けたい
特に、「就職・転職支援付き」を売りにしているスクールもあります。こういうところはキャリアプランを作る手伝いや、書類選考・面接対策などをしてくれます。
※これって、プログラマー以外の就職活動にも役立ちそうですね。
スクールに求める条件を明確にする
次に、スクールに求める条件を明確にし、優先順位をつけましょう。
はっきり言って、あなたに合うドンピシャのスクールはありません。何を優先してスクールに求めるのかを明確にしないと選定に困ります。
例えば、以下のようなものです。
・初心者向けか、高度技術者向けか、など
・カリキュラムが充実・評判が良いか
・オンライン完結、or 教室授業
・低コスト、給付金がある
・サポートが充実している
などなど。
国の給付金を使って勉強する
さすが日本、いろいろ充実しています。
国から給付金をもらってプログラミングの勉強が出来るなんて有難いですね。ちょっと検討してみてはいかがでしょうか?
プログラミングスクールに適用される国の給付金は以下の3種類です。
①一般教育訓練給付金
最も有名でスタンダードな制度で多くの資格スクールやプログラミングスクールが認定校として登録されています。
(特徴)
・雇用保険の給付制度
・受講料の最大20%、上限10万円
・受給要件:雇用保険の被保険者として3年以上
・被保険者もしくは離職から原則1年以内
・ハローワークから支給される
②専門実践教育訓練給付金
支給額が多いため、資格スクールやプログラミングスクールでもより専門的でレベルの高い講座が対象になっています。受給要件も10年と長いです(シニアには問題ないですね)。
(特徴)
・雇用保険の給付制度
・受講料の最大50%、上限40万円
※週転職した場合、受講料の最大70%、上限56万円
・受給要件:雇用保険の被保険者として10年以上
・被保険者もしくは離職から原則1年以内
※66歳の誕生日前日以降は申請不可!
・ハローワークから支給される
③特定一般教育訓練給付金
残念ながら、プログラミングは対象ではありません。
情報通信技術関係の資格のうち、ITスキル標準におけるレベル2以上の資格を目標とした課程、もしくはITパスポート試験合格を目標とする課程、と明確な規定があります。
ちょっと資格取得関係が中心なので、既得権益がらみの匂いのする給付金ですね。。。
(特徴)
・雇用保険の給付制度
・受講料の最大40%、上限20万円
・受給要件:雇用保険の被保険者として3年以上
(初回受給の人は1年でOK)
・被保険者もしくは離職から原則1年以内
・ハローワークから支給される
選定のステップ
スクールの以下のステップで選定していけばよいと思います。
①スクールに行く目的を明確にする
上記1.1で明確にしていますね。
特に、「就職・転職支援付き」かどうかは明確に確認しましょう。シニアにはほとんど「就職・転職支援付き」は不要と思いますが。
②プログラミングの言語の選定
独学のとき既にプログラミング言語は選定していると思いますが、これから初めての学習する人や、方針変更変更する方は、改めて言語の選定が必要です。
以下の3種類の方向性から選んでいくことになるとになるかと思います。
1.Web制作系(HTML/CSS中心)
2.Webサービス系(PHP, Rubyなど)
3.スマホアプリ系(Swift,Kotlinなど)
③受講スタイルの選定(教室 or オンライン)
スクールの教室に通うのか、オンライン授業で完結するのかは大きな違いです。
特に目的スクールの教室がない地域に住んでいる方にとっては、オンラインで完結する方式が向いているでしょう。
コロナでの在宅勤務の影響で、オンライン授業もあまり抵抗が無くなったのではないでしょうか。
④費用感について
支払できる費用に制限がある場合は、期間の短いコースを選ぶ、教育給付金を利用するなどを検討しても良いかもしれません。
でも、自分の目的に合わないコースでは本末転倒なので、じっくり検討したいですね。
⑤スクールの選定
言語や受講スタイル、費用感を決めたら、実際にプログラミングスクールを選んでいきましょう。
最近は星の数ほどスクールが乱立していますが、ここではポイントを絞ってご紹介したいと思います。
おすすめプログラミングスクールの徹底比較
選定のステップが終わったら、次は具体的なスクールの選定です。ここでは分かりやすさのために、以下の項目でサマリーします。
受講期間 :受講できる最短と最長期間
受講価格帯 :最低価格~最高価格
言語の豊富さ:普通~豊富
受講スタイル:教室・オンライン・ハイブリッド
※ハイブリッドは教室・オンラインの両方
サポート体制:サポート体制の特徴
教育給付金 :あり・なし
その他特徴 :特徴を一言で表す
テックキャンプ
テックキャンプは、教養コースとエンジニア転職コースの2つがおすすめです。
自分の目的に合わせて選びたいですね。
テックキャンプ(プログラミング教養コース)
受講期間 :期限は特になし
受講価格帯 :入学金 198,000 + 月額19,800円
言語の豊富さ:豊富
受講スタイル:教室(オンラインも可)
サポート体制:パーソナルメンターがサポート
教育給付金 :なし
その他特徴
・教室は全国6か所。
・全てのコースを受講できる(学び放題)
・教室でもオンラインでも受講可能
・未経験者にも分かりやすい教材
【評価】
・趣味としてのプログラミングを学ぶコース
(未経験者・初心者向け)
・エンジニアを目指すコースではない
・いろいろな分野を勉強できる
・学び放題は時間のあるシニアには嬉しい
テックキャンプ(エンジニア転職コース)
受講期間 :10週間集中、半年(夜間・休日)
受講価格帯 :648,000円, 848,000円
言語の豊富さ:豊富
受講スタイル:教室(オンラインも可)
サポート体制:専属コーチが徹底サポート
教育給付金 :なし
その他特徴
・10週間集中と休日夜間の2コースのみ
・転職 or フリーランスを目指すコースがある
・「実務的な教育コンテンツ」と「徹底したサポート体制」の2つにこだわりがある
・教室での受講が主体。
→いまいち自信の無い人は教室受講がよい
【評価】
・ガッツリ勉強したい人向け
・就職したい人とフリーランスの両方に対応
・給付金が無いのはちょっと残念
TechAcademy
各プログラミングコース
受講期間 :4週~16週
受講価格帯 :159,000円~309,000円
言語の豊富さ:豊富
受講スタイル:オンライン完結
サポート体制:パーソナルメンター制度(充実)
教育給付金 :あり(一部のコース)
その他特徴
・4週,8週,12週,16週から選べる(料金が異なる)
・現役エンジニアがメンターになる
・転職 サポートがある
・オンライン完結なので場所にとらわれない
・AI,Python,データサイエンスは給付金対象
※専門実践教育訓練給付金(50%~70%給付)
【評価】
・オンライン完結が都合の良い人
・エンジニア向けコースでコスパ重視の人
・給付金を利用したい人
DMM WEBCAMP
DMM WEBCAMPも、SKILLSコースとCOMMITコースの2つがおすすめです。
自分の目的に合わせて選びたいですね。
DMM WEBCAMP SKILLS
受講期間 :4週、8週、12週、16週、
受講価格帯 :入学金 198,000 + 月額19,800円
言語の豊富さ:HTML/CSS, Rubyのみ
受講スタイル:教室(オンラインも可)
サポート体制:ライフコーチがサポート
教育給付金 :なし
その他特徴
・未経験者専用の学習教材
・教室でもオンラインでも受講可能
・質問がし放題
・対象スキルはHTML/CSS, Rubyのみ
【評価】
・趣味としてのプログラミングを学ぶコース
(未経験者・初心者向け)
・エンジニアを目指すコースではない
・時間のあるシニアは短期間で終了可能
・全額返金保証がある
>>DMM WEBCAMP の無料カウンセリングはこちらから
DMM WEBCAMP COMMIT
受講期間 :短期集中:3ヵ月、専門技術:4ヵ月
受講価格帯 :628,000円, 828,000円
言語の豊富さ:言語に制約あり(Ruby中心)
受講スタイル:教室
サポート体制:共同作業(チーム開発)
教育給付金 :あり(一部のコース)
その他特徴
・転職を目指すコースである
・短期集中と専門技術の2種類
・フルタイムでの集中コースである
・共同で開発を行う(現実作業に近い)
・転職 サポートがある
・全額返金保証がある
・専門技術講座のみが給付金対象
※専門実践教育訓練給付金(50%~70%給付)
【評価】
・ガッツリ勉強したい人向け
・就職したい人向け(フリーランスではない)
・給付金を使いたい人
>>DMM WEBCAMP の無料カウンセリングはこちらから
その他気になるスクール(紹介のみ)
ご紹介の4選目はこれだというものを選べませんでした。
特徴のあるスクールをいくつかご紹介いたしますので、ご参考になれば幸いです。
Kredo・NexSeed
(IT プラス 英語)
フィリピン・セブ島のITスクールです。
プログラミングスキルと英語スキルをセットで学びたい方向け。
短期留学となり、渡航費・宿泊費等も含めて割高になりますが、シニアにとっては旅行も兼ねてセブ島留学もありではないでしょうか?
ぜひ、ご検討してみてはいかが?
【評価】
・プログラミングと英語の両方を学びたい人向け
・英語学習、旅行を兼ねるのでお得感アリ
・プログラミング学習が中途半端になる可能性あり
※2021年3月現在、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のため、両校とも休校中です。
テックガーデンスクール
中高年のためのプログラミング教室
中高年専用に設立されたプログラミング教室です。
どうしてもプログラミングをマスターしたい人にはありだと思います。
(特徴:当社Webサイトより)
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中高年向けに特化した今までにない「超初心者」専門ITスクールです。まったくITに触れたことのない人でも、やさしく楽しく学べるようにデザインされています。
リアルでもオンラインでも参加可能なハイブリッドメソッドなので、お忙しい方や、スクールの少ない地方在住の方にも最適です!
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【評価】
・超初心者として受講したい人向け
・中高年向けに特化ということで安心できる
・若者がいないのは安心な反面ちょっと残念
一般教育訓練給付金対象スクール
本格的なプログラミングではなく、Web制作ができれば良い、という人であれば、「一般教育訓練給付金対象スクール」を選ぶという手もあります。
最大20%の補助なので大した金額にはならないかも知れませんが。。。
どこのスクールが良いかは、はっきりってどこも大差はありません。家から近いとか、値段とかで決めても良いかと思います。
以下、ご参考まで。
【評価】
・とりあえずWeb制作(HTML/CSS)できれば良い人
・趣味として勉強したい人
・お得にスクール受講したい人
※各スクールは以下のとおりです。
>>ヒューマンアカデミー
>>KENスクール
>>リナックスアカデミー
>>インターネットアカデミー
>>日本プログラミングスクール
>>ISAスクール
>>Winスクール
まとめ
さて皆さん、いかがでしたか?
「シニアにおすすめなプログラミングスクール4社とは」をご紹介しました。これからスクールを選ぶ際の参考になったでしょうか。
大きい判断項目は、プログラミングで稼ぎたいのか、または趣味でよいのか、という点だと思います。
稼ぐためのコースはどこも力を入れていますし、料金も高額になります。
これ以外はぶっちゃけ、どこのスクールに行っても大差が無いのではないか?と思っています。
たぶん、一番大きいのは担当講師がどのような人か?ということが一番大きいかと。こればかりは当たりはずれ、自分に向き不向きがあると思いますので、時の運でしょうか?
いずれにしろ、能動的に取り組んでいけば、結果はついてくるものと思います。
グッドラック!
では、明るく、楽しく、前向きに、毎日をお過ごしください。
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