・この記事が役に立つ人
・PMPの更新時期が迫っているが、PDUが足りなくて困っている人
・読書以外のカテゴリーでもPDU申請をしたいと思っている人
PMPを更新するためには、3年間でPDUを60ポイント獲得する必要があります。
しかし、たいていのPMは仕事が忙しくて気が付いたらPMPの更新期限が近付いていた、という人が大半ではないでしょうか。
そこでこの記事では、PDUをギブバック活動で獲得する方法を解説・例示し、読書とわせてバランス良く申請できるような申請ガイドとして作成しました。
ぜひこの記事を活用して、PMPの申請をちゃちゃっと済ませて本業のPM活動にに邁進してください。
※PMP更新の申請全体については以下の記事を参考にしてください。
※読書でPDUを申請する方法は以下の記事を参照してください。
PMP更新方法の概要(改定版)
PDU申請データ登録上の注意点
●PDUの登録は、以下のカテゴリーごとに登録が必要
・PMP更新に必要なPDU:60PDU(3年間)
・Education 35PDU以上(最大 60PDUまで可能)
・Giveback 25PDU以下
・PMIタレント・トライアングル要素毎に登録内容を整理する。
・EducationについてはPMIタレント・トライアングル要素毎に8PDU以上登録する必要がある。
2022年4月よりPMIタレント・トライアングルが改定されました。
従来のトライアングル要素との対応は以下のとおりです。
Ways of Working (働き方) ← Technical Project Management
Power Skills(パワースキル)← Leadership
Business Acumen (ビジネス感覚) ← Strategic and Business Management
・Giveback活動については、ポイントの条件は特に無い
・各活動についてはエビデンスも要求される(監査のとき)
※つまり、エビデンスは後付けでもOK まずは登録を!
PDU申請データ登録の方針(案)
●Educationの読書とGivevack活動の2種類で申請する
・EducationはRead一択とする(申請が簡単)
本は4~5冊で、全て外国の書籍(翻訳版を勉強する)
※見出し or まとめ のところにリンクされた別記事をご参照ください
・Givebackは以下の2つとする【当記事で解説!】
①Work as a practitioner(PM実務)
②Create content(コンテンツ作成)
●2種類で申請する理由
EducationとGiveackの2種類でPDUを申請する理由は、
・全てEducationのReadだけも可能だが、PDUのバランスが悪い
・2つのカテゴリーに分けて目立たないようにしたい
→監査に当たる危険性を低くする。
ここでは、Giveack活動2種類でのPDU申請方法を解説します。
PDUを「Giveback」で稼ぐ方法
①Work as a practitionerでPDUを獲得する
PDUの申請画面では以下の画面の右上の“Giving Back“のところです。
Create Content は ①Work as a practitioner の下にあります。
Work as a practitionerは実際のPM業務を行っていればすぐに登録できます。
・最大申請PDU: 8PDU
・エビデンス: プロジェクト計画書など
※あなたが入っている体制図などは必須
※文書が未整備なら、後付けで作ればよい
PMI本部のPDU申請画面より以下のように入力しましょう。
Job Title: Project Manager (役職)
Responsibilities(optional):New EC development project
– I participated in the project as a project manager and was in charge of all phases of the project, from planning and implementation to completion.
URL (optional) :記載不要
Contact Person (optional):記載不要
Contact Phone (optional):記載不要
Contact Email (optional):記載不要
Date Started:MM/DD/YYYY(プロジェクト開始年月日)
Date Completed:MM/DD/YYYY(プロジェクト終了年月日)
PDUs Claimed: 8(時間)
(optional)のついた項目は記載不要です。私の場合、Responsibilitiesだけは備忘も兼ねて記載しました。
なお、Contact Person などを記入して本当に連絡が来たら大変なので記入は止めたほうが無難でしょう。
会社名と役職と開始・終了日、Responsibilities、およびPDUの時間だけなので楽勝です。
※実際、私はこの6項目だけで申請しています。
念の為、プロジェクトを説明できる日本語の資料だけは残しておきましょう。
②Create ContentでPDUを獲得する
私は、Create Contentで17PDUを申請しました(Give Backは最大25PDUのため)。
Create Contentが簡単な部類だと思います。
以下の例は実際にITコンサル作業の中で作成したものです。
クライアントの要望により、「Webプロジェクトマネジメント標準」という本をベースに作成しました。
この本は以下のサイトから無料ダウンロードできます。
なお、自社内でPM研修資料とかを作成していればそれを流用するのが簡単でしょう。
もし以下のサンプルをご利用するようであれば、Description 部分をカスタマイズしていただければと思います。
Title:Training materials for project managers
(作ったコンテンツのタイトル)
Description(optional) :
Part I: Lecture and Discussion
1. What project management brings
2. Individual Discussions & Explanations (→Refer to topics other than those required for the exercise)
1) Formally launch the project
2) Define the work to be done
3) Use WBS to cover what needs to be done
4) Communication issues that can be easily overlooked
5) Manage risks
6) Always plan for quality in advance
7) Procurement and contracts
8) Quotation tips
9) Create a highly accurate schedule
10) Formalize the overall picture of the project
11) Executing and monitoring the project
12) Organizing and training the project team
13) Shortening the schedule through crushing and fast racking
14) Scope verification and project closure
Part II: Exercises
1. Project planning (creating a project plan)
1) Case explanation
2) Exercises
3) Presentation and discussion
2. Project implementation
1) Case explanation
2) Exercises
3) Presentation and discussion
URL (optional) :記載不要
Contact Person (optional):記載不要
Contact Phone (optional):記載不要
Contact Email (optional):記載不要
Date Started:MM/DD/YYYY(コンテンツ作成開始年月日)
Date Completed:MM/DD/YYYY(コンテンツ作成終了年月日)
PDUs Claimed:17(時間)
まとめ
さて皆さん、いかがでしたか?
「【申請サンプル付き!】PMPのPDUをギブバック活動で取得するで方法(改定版)」をご紹介しました。これからPDUを申請する上での参考になったでしょうか。
プロジェクトマネジメント関係の仕事をする上では、PMPを維持ることに越したことはありません。
しかしPDUを取得するため、わざわざ高いお金と時間を使って外部講習などを受ける必要などさらさらありません(実務に役立てば文句はないですが、PDUのためだけに講習を受けるなんて本末転倒だと思いませんか?)。ちゃちゃっとPMPは更新して、本来のPM実務に役立つことに精力を振り向けるべきでしょう。
そういう意味では、本日ご紹介したGive Back活動は本来、所属組織や関連する団体に対して貢献するもので、時間があれば対応していきたいものです。
また、PMP資格保有者としてはずかしくないスキルの維持・向上をお忘れなく!
こちらで紹介した本など時間があれば是非読みたいものですね。
グッドラック!
では、明るく、楽しく、前向きに、毎日をお過ごしください。
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