・お悩み
年金が少なく、老後のお金が不安だ。
貯金自体は平均以上にあると思っている。しかしこの低金利のため、利息はスズメの涙。少しずつ貯金を取り崩さざるを得ない状況が続いている。預金通帳を見るたびに貯金が減っていくのは心臓に悪い。どうしたらいいのだろうか?
お悩みはごもっともです。
ご自分の預金が減っていくのを見るのは辛いですよね。
今の世の中、老後に不安を持つのは誰でも同じです。でも、唯一老後のお金の不安を無くす方法があります。
一緒に考えていきませんか?
結論:老後のお金の不安を無くす唯一の方法
いくらお金を持っていても老後不安は無くなりません。
老後不安を無くす唯一の方法は以下を達成することです。
毎月の支出 <= 毎月の収入
非常に単純なことですが、たったこれだけです。
これは、100万円の貯金しかない人だろうが、10億円持っている人だろうが同じです。人は自分の資産が減っていくことには耐えられません。
よくフィナンシャルプランナーなる人が、「今の資産額だと85歳まで持ちますね!」、な~んて言ってる記事をよく読みますが、あれは実際の本人の立場に全く立っていない、机上の空論だと思います。あれは完全に煽って、自分たちの商売に結び付けようとしているだけに見えます。
考えるべきポイントはストックではありません。ストック(貯金)は、非常時に使うものと考えるべきです。
私自身、もうすぐ年金を全額受給できますが、そのときから上記の式が成り立つ予定なので、特に老後不安はありません。
妻も私も予定収入の範囲内で生活できるよう、なんとなく調整ができています。
なぜか最近、老後資金が2,000万円必要だとか盛んに煽っていますが、胡散臭さを感じるのは私だけでしょうか。。。
結論は、フロー収支を赤字にしないことです。
どうしたらよいのか?
生活費を毎月の収入の範囲内に納めるか、毎月の生活費まで収入を増やすか、その両方を行うのいずれかでしょう。
とてもに単純な話です。
既にリタイヤされている方々のほとんどは、収入に合わせて生活しているのが実態だと思います。通常の生活費を貯金の取り崩しで賄っている人は一部の人に限られた話でしょう。
生活費を削減する
収入が生活費より少ないのなら、生活費を切り詰めるのが普通です。
引退後に現役のときと同じような生活をしようという考えは普通無いと思います。引退すればお金を使う機会も減りますし、自然と使わなくなるものです。
会社勤めからの引退であれば、出費のかさばる住宅ローンや教育費などは終わっていることでしょう。生活を少し見直して無駄を切り詰めれば、収入の範囲内に生活費を納めることはそれほど大変ではないと思います。
収入を増やす
生活費を収入の範囲内に納めることが難しいのであれば、収入を増やすしかありません。
職種を選ばなければ、シニアの求人はたくさんあります。また、元手の不要な副業にチャレンジしてみるのも面白いかもしれませんね。
いずれにしろ、働こうと思えば働ける環境があるというのは、素晴らしいことだと思います。
もう働きたくないし、生活費も切り詰められない人はどうしたらよいかですって?
それはご自分で考えていただくしかないですね。
両方やる
たぶん普通のご家庭なら両方やるだろうと思います。
生活費の見直しと、新たな収入源の確保。当然のことだと思います。
※もちろん、体が不自由でもう働けない、という場合は別ですが。
生活費節約のポイント?
「リタイヤ後の生活までケチケチするのはいやだ」という人も当然いらっしゃるでしょう。もちろんそうしたい人はそうすれば良いと思います。人それぞれですし、お考えもあるでしょうから。
まずは、生活費節約のポイントを見ていきましょう。
家計の固定費から見直す
まず、家計の実態を明確にしましょう。
費目毎の支出をだいたいでよいので記録して、何の支出が多いのか、それらはほんとうに必要か、などを精査します。何の費目の支出が多いのか一目瞭然ですね。特に現役時代から続いている固定項目に着目するのがよいかもしれません。
無理のないところから対応していきましょう。
・固定費見直しのサンプル
①住居費:家のローン借換え・繰上げ返済、家賃見直し
②通信費:携帯電話を格安へ切替、オプション見直し
③光熱費:電気・ガス代の節約(格安会社への変更など)
④保険料:無駄な保険に入っていないか
⑤車の維持費:車は必要?税金・保険・駐車場、ガソリン
⑥遊行費:ゴルフ、飲み会は必要?
以下の記事も参考にしてください。
人付き合いを見直す
付き合いを無理に減らせ、ということではありません。
付き合い方を見直しましょう、ということです。
「朱に交われば赤くなる」の諺どおり、お金をよく使う友人と付き合っていると、どんどんお金は出ていきます。
なんとなく惰性で付き合ってもしかたありません。長くお付き合いできる方向へシフトしていきましょう。
節約にメリハリをつける
節約節約で日々の生活が味気ないものになってしまうのも考えものです。
年に数回の旅行とか、家族での会食まで節約するのは少し行き過ぎかもしれません。何のために生きてるのかわからなくなりますね。
例えば、重要なイベントはストック資金から充当するように決めておけば、フロー収入はオーバーせず気持ちが楽になるかもしれません。
収入を増やすポイント
働いて稼ぐ
完全定年後に働き口を探す場合は、へたなプライドは捨てて、覚悟を決めましょう。たぶん、現役時代に思い描いていたような働き口はありません。
それが嫌なら、個人事業主として自分で仕事をとってくるしかありません。考えようによっては、それも良いかも知れませんね。
以下の記事も参考にしてください。
副業をする
条件の良い働き口を探すのは難しいかもしれません。その場合は副業で稼ぐ、ということも選択の一つです。
まずは元手をかけずに、副業にチャレンジしてみませんか。少額を稼ぐだけなら、かなり再現性の高い副業もあります。
今の世の中、なかなか副業で稼ぐのも厳しいですが、逆にやりがいが出て、日常の生活に張りがでてくるかも知れませんね。
以下の記事も参考にしてください。
資産運用する
今まで資産運用をされて来た方は、既に副収入を得ていることと思いますので、特に申し上げることはありません。
投資が初めての人は止めておくか、少額から始めましょう。
欲に目が眩んで少額投資からこつこつできない人は、投資は止めましょう。資産を減らすだけです。
リタイア後は「資産を増やす」ではなく「資産を守る」フェーズです。資産を守りながら、配当収入などの不労所得を得ていくのが戦略になります。
リスクテイクは最小限にしましょう。
以下の記事も参考にしてください。
ギャンブル、宝くじで一攫千金を狙う
遊び・楽しみでなく、収入を増やす目的でギャンブル・宝くじをやるは絶対に止めましょう。
もちろん、趣味としてのギャンブルはありですけど。
以下の記事も参考にしてください。
>>定年後、自分だけの趣味を見つける【ギャンブル系 厳選5種】
まとめ
さて皆さん、いかがでしたか?
「老後のお金の不安を無くす唯一の方法とは?」をご紹介しました。リタイヤ後の生活を送る上での参考になったでしょうか。
まずは、フロー収入だけで生活できるようにしましょう。
フロー収入だけで生活できるようになれば、老後のお金の不安は無くなります。
フロー収入が多いか少ないかは関係ありません。人はそれぞれ生活スタイルが違うので、生活に必要な金額も違ってくるものです。今の生活に満足していればそれで十分ではないでしょうか。
ストックの資産は臨時の出費、特別なイベント用と考えれば心の余裕もでてくるものです。
再度申し上げますが、ちまたで言われているような、「今の預貯金を取り崩していくと何歳まで持ちますか?」、という議論はナンセンスです。
ストックの資産は生活資金として取り崩していくものではありません。ストック資産が減っていけば、お金の不安はますます増大します。
ぜひ、心の安定を勝ち得たいものですね。
では、明るく、楽しく、前向きに、毎日をお過ごしください。
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