・お悩み
もうすぐ65歳で完全な定年になる。どうにか今まで会社にぶら下がってきたけれど。多少の年金は貰えるものの、将来のお金が不安だ。どのように今後を過ごしていけばよいのか。。。
誰もが初めて経験する65歳定年の壁。やっと年金がもらえる年齢まできたけれど、本当に少ない年金だけで暮らしていけるのかという不安を抱くのも当然です。ちまたでは2,000万円の老後資金が必要だとか、年金だけでは毎月5万円不足するとか、いろいろ言われています。
このような状況も踏まえ、今回も渾身を込めて平均年金額22万円で暮らす方法を解説いたします。
・結論
平均的な夫婦二人世帯の「年金額22万円で暮らす術」は大きく4つ。
考え方の基本は、年金以外の収入を得るか、または生活費を削減することです。
1.年金以外の収入を得る(収入を増やす)
2.生活をシンプルにする(生活費削減)
3.住み替える(住宅費の削減)
4.海外脱出する(生活費・住宅費の削減)
・現状分析
【外部リンク】厚生労働省HP「家計調査報告(家計収支編)2019年(pdf)」
2019年における、高齢夫婦無職世帯の家計収支は以下のとおり。
収入:
実収入 237,659円
不足分 33,269円
(合計)270,928円
支出:
消 費 239,947円
非消費 30,982円
(合計)270,929円(1円の誤差)
収入のうち、社会保障給付(年金)額は、216,910円(約22万円)。マスコミなどはこの支出額と年金額の差額、つまり54,018円が不足する、ということで煽っているのです。
ただ、ここで気を付けなければならないのはあくまで平均値。この数字の世帯は実際にはないということです。今回はこの数字を使って考えますが、最終的には自分のケースに合わせて検討しましょう。
今回検討すべきは、不足する54,000円をどうするか?ですね。
平均年金額22万円で暮らす方法
年金以外の収入を得る
生活のレベルは変更せず、足りない分の収入を増やそうという考えです。
非常に前向きな考えです。まだ、気力も体力もあれば月に5万円くらい稼ぐことは十分可能でしょう。方法は以下が考えられます。
パートタイムで働く
既に、「【決定版】65歳完全定年後の働き方」でご紹介しているとおり、65歳以降でも求人はたくさんあり、働こうと思えば働けます。5万4千円を稼ぐとすると、時給1,000円であれば月54時間の労働になります。
ただ、職種が限定されてしまい、希望に沿えない場合が多いことは覚悟しましょう。パートタイムなので自分の都合で働けるのが良いですね。
【内部リンク】【決定版】65歳完全定年後の働き方
副業で収入を得る
パートタイムで雇われるのではなく、自分で副業をして稼ぐというパターンです。副業にもいろいろな種類がありますので、もし好きなことをやって稼げれば楽しいですね。
【内部リンク】定年後、やって楽しい副業 厳選10選
不労所得を得る
不労所得とは、自分自身が労働することなく得られる所得のことで、株式・投信の配当金、不動産収入、変わったところでは自宅の空き部屋、空きスペースを貸すなどのシェアリング・サービスなどがあります。
例えば、老後必要といわれている2,000万円を、年4%で運用できれば、年間80万円の収入となり、ほぼ充足します(実際は20%の税金が控除されるので64万円の手取り。約5万3千円/月の収入)。
生活をシンプルにする(生活費削減)
もう働きたくないとか、家族の介護があって働けないなどのご事情がある方々も多いのではないでしょうか。
この場合には生活費の無駄を削減して、年金の範囲内で暮らそうという考えです。22万円あれば現実的にも問題ないと思います。
生活費を見直し削減
「家計調査報告」を見ると、交通・通信費 28,328円、教養娯楽費 24,804円、交際費 24,804円、など結構な金額になっています。例えば、携帯電話を格安SIMにするとか、娯楽はYouTubeにするとか、家飲みを多くするとかで見直しができるのではないでしょうか?
子供世帯と住む(住宅費・生活費削減)
別の観点として、子供世帯と同居するという手もあります。
これからの人口減少を考えると住宅は明らかに過剰になります。このようなときに数千万円も出して新築住宅を買う意味があるのでしょうか?子供世帯がこのことに気が付き、同居してくれれば一挙に解決ですね。
住み替える(住宅費の削減)
賃貸住宅に住んでいる方々の場合、住宅費が家計を圧迫していると思います。この住宅費を押さえることで年金だけで生活ができる算段が見えてくるかもしれません。
小さい家に住み替える
現在の住居が広ければ、もっと小さいところに住み替える、という手が考えられます。会社に行かないのであれば駅から近い必要もなくなります。地域や環境を変えずに住宅費を削減することも可能ではないでしょうか。
郊外や田舎に移り住む(+生活費削減)
住み替えを考えるなら、郊外や田舎に移り住むことも選択肢に入れましょう。たまに都心にでるくらいなら郊外に住むのもありでしょう。郊外であれば今の半分くらいの家賃は可能ではないでしょうか。
もし田舎であれば激安物件が目白押しです。十分検討に値するかと。
シェアハウスに住む
この際ですから、シニア向けのシェアハウスとういては如何でしょうか。断捨離をして荷物を減らせばシェアハウス暮らしも可能です。
わびしい二人暮らしより、仲間のたくさんいるシェアハウスでの暮らしも良いかもしれませんね。
海外へ脱出する(住宅費、生活費削減)
最後にご紹介するのは海外脱出組です。
子供も独立して特に思い残すこともなければ、いっそのこと海外脱出も選択肢の一つではないでしょうか。
この際、憧れの常夏の生活を考えてみませんか?
海外に移住する(住宅費・生活費削減)
日本で賃貸なら、海外で家を借りても同じではないでしょうか。また、日本と租税条約を結んでいる国(例えばフィリピンなど)では、年金に日本で税金はかかりません。また滞在国でもちゃんとVISAを取れば日本の年金に税金をかけないところもあります。
変な遊びをせず、自炊をすれば年金の範囲で十分暮らせます。
日本と同じ暮らしを望むと、日本より高くつきます。
家を持たない生き方:放浪する(住宅費・生活費削減)
そして究極のノマド生活。
奥さんがノマドガ好きなら、ご一緒にノマド生活も良いのでは?究極の断捨離です。
私はこれを目指しています。
<まとめ>
さて皆さん、いかがでしたか?
「平均年金額22万円で暮らす方法」ご紹介しました。これからの年金生活の参考になったでしょうか。
たぶん、ひとつのパターンだけでなく、いくつかのパターンが併用される、次のパターンに移るなどの変遷があると思います。
いずれにしても、足りない分を稼ぐか、年金額に合わせて生活をスリムにするかの何れかです。皆さまそれぞれの状況に合わせていろいろな選択をしていくしか方法はありません。
65歳を過ぎたら肩の力を抜いて、楽しく生きたいものですね。ぼやぼやしてるとお迎えが来ちゃいますよ。
皆さまが楽しく生きることの少しでもヒントになれば幸いです。
では、明るく、楽しく、前向きに、毎日をお過ごしください。
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