退職金の有望運用方法4種類を徹底比較

eyecatch36 お金・年金

・お悩み

もうすぐ定年で退職金をもらうことになる。
もらったはいいが、今の低金利のなかでどう運用したらよいかわからない。住宅ローンも終わっているし、子供の教育費はもうかからないので、すぐに使う予定はない。どうしたものだろうか。

なかなか贅沢なお悩みで羨ましい限りです。
確かに、今の低金利のもとでは、退職金を安全に収益を得る運用をするのは難しいことです。公的年金も十分ではないことから、できれば退職金から安定収益を得て生活の足しにしたいものです。

そこで今回は退職金の有望運用方法を徹底比較検討します。ご参考になれば幸いです。

***最終投資判断は各個人の責任でお願いします。****

定年後の投資商品に求められる特性とは

1.tokusei

・安全性
まずは安全性。虎の子のお金がなくなってしまったら大変です。安全性だけを考えたら銀行預金なのでですが、それではリターンがスズメの涙。定年後は安全性とリターンのバランスが重要です。

・高配当
買った商品から高い収益を得られるということが重要です。公的年金だけでは不足する生活費を、投資によって補てん出来たらとてもありがたいことです。
ただ、高配当ばかりを狙ってリスクが高くなるのは禁物です。欲をかくのはほどほどに。

・流動性
必要な時にすぐに売却できることが必要です。
緊急にお金が必要なときにすぐに現金化できないのはNGです。そのためには、該当商品の市場が大きいことが必要です。

・売買容易性
売買の手続きが容易であることも重要です。また、それ以上に何を買うか、いつ売買すればよいか、商品の買い替えが定期的に必要か、などに注意が必要かなどは重要な特性です。老後なのでできればほったらかしにしたいですよね。

・成長性
購入した商品の利息・配当というものは当然欲しいのですが、それに加えて商品自体の価値がインフレ率以上に値上がりしてくれればもっと有難いですね。
また、投資系商品(株式など)の成長率と利息・配当率は一般的にトレードオフの関係になりますので、どちらを優先するかということですね。

投資商品の選定

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・現在世の中には投資出来る商品が星の数ほどあります。しかし、最近の低金利の世の中で、定年後の投資に値する高配当で安全な商品は少ないのがです現状です。中にはたこ足配当をするなど、ぼったくり投資信託などもあり、世の中は”情報弱者”を当て込んだ商品で混沌としています。
決してとんでもない投資商品をつかまなされいように気を付けましょう。

そこで、以下のようなとても検討の余地のない商品は、検討の俎上自体から除きます。

銀行普通預金:緊急用安全資産として保有
他の銀行商品:低金利で論外
保険商品各種:中途半端な商品群で論外
投資信託各種:複雑・ぼったくりで論外
→投信をやるくらいなら自分で個別投資をすべき

・定年後という状況の中で、検討の俎上に乗るのは以下の4種(国内・海外とある)。

個別株式
国内株式・海外株式
個別債券
国内債権・海外債券
ETF(上場株式投資信託)
国内ETF・海外ETF
REIT(不動産投資信託)
国内REIT(J-REIT)・海外REIT

運用方法の徹底比較

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株式投資

株式投資の最大の魅力は「値上がり益(キャピタルゲイン)」です。また、会社が利益を出したときに株主にその利益を分配する「配当金(インカムゲイン)」や、会社によっては株主に自社製品や優待券などを提供する「株主優待制度」もあり、株式投資ならではの楽しみのひとつです。
定年退職者にとっては、インカムゲイン重視の投資方針をとるのがよいでしょう。

(メリット)
・値上がり益が期待できる
・配当金や株主優待を受け取れる
・株数に応じて会社の意思決定に関与できる

(デメリット)

・株価の値下がり、倒産で紙屑になる可能性がある。
・個別銘柄や相場状況では、売買できないことがある
(暴落時は売れずに塩漬けになる、など)
・外国株式等は為替差損が生じる場合がある

【国内株式】
・安全性:✖ リスク資産
・高配当:△ 企業ごとに違う
・流動性:〇 問題なし
・容易性:✖ 銘柄選びは難
・成長性:△ 成長鈍化

【海外株式】
・安全性:✖ リスク資産
・高配当:△ 企業ごとに違う
・流動性:〇 問題なし
・容易性:✖✖ かなり難
・成長性:〇 成長性あり

【結論】
国内株式であれば、難易度は高いがサブの投資対象にできると思料。海外株式は難易度が高くお勧めできない。
・リスクをどう低減し、高配当を狙うかが非常に難しい。多数の銘柄で個別ポートフォリオを組み、各社の業績推移を見ながら定期的に入替をしていくことが必要。
・株主優待などを老後の楽しみにするのもありだと思う。

債券投資

債券は、国・地方公共団体、企業等が、投資家からお金を借りるときの証書として発行されます。発行者は、投資家に対し利子を支払い、償還日には元本を返します。債券にはさまざまな種類があり、また償還までの期間や利率もさまざまです。

(メリット)
・利子の支払い条件が確定している
・償還年限や発行者の信用度で条件が異なる
・途中で売却して換金することも可能

(デメリット)
・途中売却時に損失が出る可能性がある
・発行者の財務悪化で、支払不能等のリスクがある
・海外債券は為替差損が生じる場合がある

【国内債券】
・安全性:〇 基本的に安全
・高配当:✖ 低金利がほとんど
・流動性:〇 問題なし
・容易性:△ 普通
・成長性:✖ 金額は確定

【海外債券】
・安全性:△ 国により異なる
・高配当:△ 国により異なる
・流動性:〇 問題なし
・容易性:✖ やや難しい
・成長性:✖ 金額は確定

【結論】
・一般の定年退職者には低金利なので不向き。
・海外債券は高配当もあるがリスクが高いので不向き。
定年退職者でも、多額の金融資産があり、リスクヘッジとして日本国債やその他の国内債券を購入するのはあり。

ETF(上場投資信託)

ETFは指数連動や特定目的のポートフォリオを組むもので、投資対象は複数の銘柄になります。よってETFは、投資信託同様、1銘柄に投資するだけで分散投資が可能となります。また、ETFは取引所に上場しているので、株式のようにリアルタイムで取引することができます。

(メリット)
・値上がり益・配当益が期待できる
・市場でいつでも売買ができる
・運用信託報酬が安い

(デメリット)
・ETFが値下がりする可能性がある
・海外ETFは為替差損が生じる場合がある

【国内ETF】
・安全性:△ リスク資産
・高配当:△ ETF銘柄毎に違う
・流動性:〇 問題なし
・容易性:△ 銘柄に魅力薄
・成長性:△ 成長鈍化

【海外ETF】
・安全性:△ リスク資産
・高配当:△ ETF銘柄毎に違う
・流動性:〇 問題なし
・容易性:〇 良い銘柄が豊富
・成長性:〇 成長性あり

【結論】
・米国高配当株ETFが定年後の投資対象として一押し!
米国株式の多数の高配当銘柄でポートフォリオを組み、高配当を狙いながら安全性も確保。これを1本のETFで対応してくれるので銘柄選びも簡単。運用信託報酬が激安なのも有難い。
・為替差損の可能性があるのが唯一の弱点。
・国内ETFは魅力的なものが無く、対象外。

REIT(不動産投資信託)

REIT(リート)とは、投資者から集めた資金で不動産への投資を行い、そこから得られる賃貸料収入や不動産の売買益を原資として投資者に配当する商品で、一般的に「不動産投資信託」とよばれています。投資者は、REITを通じて間接的に様々な不動産のオーナーになり、不動産のプロによる運用の成果を享受することができます。

(メリット)
・少額から不動産投資が可能
・配当益が期待できる
・市場でいつでも売買ができる
・専門家による分散投資

(デメリット)
・相場の変動が激しい
・災害リスクなどもある
・運営法人の倒産リスク

【国内REIT】
・安全性:△ リスク資産
・高配当:△ REIT銘柄毎に違う
・流動性:〇 問題なし
・容易性:△ 銘柄選びは難
・成長性:△ 予想が難しい

【海外REIT】
・安全性:△ リスク資産
・高配当:△ REIT銘柄毎に違う
・流動性:〇 問題なし
・容易性:△ 銘柄選びは難
・成長性:△ 予想が難しい

【結論】
・積極的な投資対象ではないが、リスク分散の意味で国内REIT(J-REIT)の購入はあり(割合は少なめに)
・対象は高配当REIT(4-6%)だが、欲張りは禁物。
・海外REIT(ほぼ米国)は銘柄内容が想定しずらく、初心者は避けておくのが無難。

定年後の投資運用で気を付けたいこと

4.caution

・銀行・保険会社・証券会社の窓口には行かない

情報弱者から金を巻き上げようとするところには近づかないのが吉です。
投資は全て自己責任、美味しい話をただで教えてくれるところはありません。自分で調べて、試行錯誤していくしかないですね。
取引は全てネット証券で行いましょう。手数料が安いし、商品ラインアップも充実、いらんアドバイスも無いし、取引先としてはベストですね。
とりあえず、ネット証券で口座開設することから始めましょう。

お勧めのネット証券会社の口座開設リンクはこちら。
・SBI証券 の口座開設はこちら
・楽天証券 の口座開設はこちら

・有利な制度の徹底活用

株式投資(含むETF)の売買益や配当が無税になるNISAはぜひ活用しましょう。年間120万円、5年間有効。合計一人600万円まで設定できます。

・欲張らない

いわずもがなです。。。

また、退職金は一度に全額を投資するのではなく、社会経済の状況を見て、少しずつ投資の勉強をしながら、徐々に投資することをお勧めします。

これからの時間はたっぷりありますから。

まとめ

5.matome (2)

さて皆さん、いかがでしたか?
「退職金の有望運用方法4種類を徹底比較」をご紹介しました。これから退職金の運用をを考える上での参考になったでしょうか。

退職金の運用を検討するときには、まず自分で調べるということが重要です。今の時代、おいしい話が向こうからくることは絶対ありません。情報弱者は常に損な役回りになります。
また、自称プロという人たちには絶対任せてはいけません。本当のプロは数千万円レベルの運用など相手にしません。
高い手数料を取られて虎の子の退職金を目減りさせるだけです。

ここで示した4種類は、あくまでお勧めであり、ご自分でさらに研究して、自分の納得のいく方法で運用するようお願いいたします。

最後に、資産構築に関する記事のリンクを掲示して終わりにしたいと思います。ご参考になれば幸いです・

【内部リンク】【鉄板!】定年後の投資戦略はこれで決まり! はこちら
https://teinen-atama.com/invest-strategy/495/

【内部リンク】【必見!】 老後を豊に暮らすための不労所得とは? はこちら
https://teinen-atama.com/what-furoshotoku/472/

では、明るく、楽しく、前向きに、毎日をお過ごしください。

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